ココアの飲み過ぎは体に悪い?1日の適量は?健康効果などメリットも紹介!
【管理栄養士監修】ココアの飲み過ぎは体に悪いかどうか知っていますか?今回は、ココアの飲み過ぎによるデメリットや、1日に飲む摂取量の目安も紹介します。ココアを飲む際のポイントや、適量飲んだ際の健康効果についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ココアの飲み過ぎは体に悪い?
カカオ豆から作られるココアは、温めても冷やしても美味しく季節を問わず人気の高い飲み物です。ココアは砂糖やミルクなどが使われている調整ココアと、カカオ100%で作られるピュアココアの2つに大別されますが、ココアを飲み過ぎると体に悪いのでしょうか。ここではココアの飲み過ぎによるデメリットや、ココアを飲むと期待できる効果などを紹介します。
ココアの飲み過ぎによるデメリット・副作用は?
ココアはお湯に溶かすだけで手軽に作れるため、1日に何杯も飲みたくなることがありますが、飲み過ぎると体に悪い影響があるのでしょうか。ここでは、ココアの飲み過ぎによるデメリットや副作用を解説します。
①太る
ココアのなかでも特に調整ココアを飲み過ぎると、太る原因に繋がります。調整ココアは甘味やミルクの風味を感じられ美味しく飲みやすい一方で、砂糖や粉乳が多く含まれているのが特徴です。糖分や脂質を摂り過ぎるとカロリーオーバーになりやすいうえに、糖分の高い食品を摂取すると血糖値が上がって体に脂肪として蓄積されやすくなります。
カロリーや血糖値が気になる人は、調整ココアの量を適量に抑えるか、砂糖が含有されていないカカオ100%のピュアココアを選ぶようにしましょう。
伊達友美
管理栄養士
また、豆乳やハチミツを加えると、ビタミンやミネラル、抗酸化成分など不足しがちな栄養をプラスすることができます。
②下痢・腹痛で気持ち悪い
ココアを飲み過ぎると、下痢や腹痛を発症して気持ち悪さを感じることがあります。ココアは、リグニンと呼ばれる水に溶けない不溶性食物繊維を多く含んでいるのが特徴です。このリグニンを摂り過ぎると、腸を過剰に刺激して下痢や腹痛の原因となることがあります。
また、ココアに含まれるカフェインを摂り過ぎることで中枢神経系を刺激し、吐き気や下痢などの症状を引き起こす恐れがあると言われています。(※1、2、3)
③ニキビができる
調整ココアに含まれる糖分や脂質を摂り過ぎると、皮脂の分泌量が増加することで肌にニキビができる場合があります。また、ココアに含まれるカフェインを摂取し過ぎることで肌の代謝が悪化するうえに、乳脂肪分の取り過ぎによってニキビができやすくなります。調整ココアだけでなく、ピュアココアも飲み過ぎないように注意しましょう。
④疲労を感じやすくなる
ココアを飲み過ぎると、ココアに含まれるテオブロミンやカフェインの作用によって疲労を感じやすくなります。テオブロミンやカフェインは、一時的に脳を興奮させる働きがある栄養成分です。テオブロミンやカフェインを摂取し過ぎるとこの作用が強まり、自律神経のバランスが乱れて疲労や倦怠感を感じやすくなると言われています。(※4)
ココアの1日に飲む摂取量の目安は?毎日はNG?
ココアはどのくらいの量であれば飲み過ぎにならず、体に悪い影響が出ないのでしょうか。ここではココアの1日における摂取量の目安と、毎日飲んでもよいかどうかについて解説します。
ココアは1日に1~2杯(200ml)が適量
ピュアココアの1日に飲む摂取量の目安は1~2杯で200mlが適量と言われており、この量を守れば毎日でも問題なく飲むことができます。調整ココアは糖質が高いため、1日に1杯・およそ120mlを目安に飲むように心がけてください。
ただし、ココアに含まれるカフェインを一度に摂取すると、人によっては中毒症状が出る恐れがあります。そのため、ココアを1日に2杯飲む場合は朝と夜など間隔を開けて飲むとよいでしょう。