あしたばに毒性はある?ない?食べ過ぎる副作用・危険性も紹介!
あしたば(明日葉)に毒性はあるのか知っていますか?今回は、あしたばの毒性の有無や危険性が疑われる理由にくわえ、食べ過ぎる副作用なども紹介します。あしたばの効果・効能や、あしたばの<天ぷら・炒め>などの食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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あしたば(明日葉)に毒性があるって本当?嘘?
あしたば(明日葉)は青汁などの健康食品にも使われている、健康に良いイメージの強い食材ですが、毒性があるので危険との噂もあるようです。ここではあしたばに毒性があるかどうか、その真偽について紹介します。
あしたばに毒性はない
あしたばは特段の毒性を持つ植物ではないので、あしたばに毒性があるといった噂は事実ではありません。あしたばを食べたり、あしたばを含んだ青汁などの健康食品などを摂取したりして副作用が起きる危険性は基本的にはないので安心して取り入れましょう。
ただしあしたば茶には体に害を及ぼす可能性のあるゲルマニウムを含む商品がある
ただし、あしたばを加工したあしたば茶の一部には成分中にゲルマニウムを含む商品があり、これらは体に害を及ぼす可能性があることに注意が必要です。ゲルマニウムについて、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所では以下のように解説しています。
ゲルマニウムは、海水や土壌、鉱物に含まれる物質で、食べると有毒な無機ゲルマニウムと、健康食品に使われる有機ゲルマニウムがあります。有機ゲルマニウムは、植物性の食品や飲料水中にもわずかですが含まれています。しかし、たくさん摂ったり、間違って無機ゲルマニウムを摂ることにより体調不良を起こすため、厚生労働省は注意を呼びかけています。
有機ゲルマニウムはがんの改善などにも効果が期待できるとして健康食品にも使われる成分ですが、一方の無機ゲルマニウムは毒性を持っています。しかし、健康食品の中にはゲルマニウムを含有していることを謳って無機ゲルマニウムが混入しているものもあり、厚生労働省でも以下のような注意喚起をしています。
1 医療関係者、食品関係事業者、摂食者等に次の事項について注意を喚起すること。
(1) 酸化ゲルマニウムを含有させた食品の摂取と、同食品を継続的に摂取した者に散見される人の健康障害との間には、臨床的データから強い因果関係があることが認められ、また、動物実験においても、酸化ゲルマニウムを継続的に動物に投与することにより人と同様の健康障害が発生することが認められるため、酸化ゲルマニウムを含有させた食品を継続的に摂取することは避けること。
(2) 酸化ゲルマニウムについては、動物実験において予め腎臓機能障害を起こしておいた動物に酸化ゲルマニウムを投与した場合、腎臓機能障害が悪化するとのデータがあり、特に注意を要すること。
2 食品関係事業者に対しては、ゲルマニウムを食品の原材料として使用する場合は、予めその長期健康影響等安全性を確認して使用するよう指導すること。
上記の注意喚起において酸化ゲルマニウムと書かれているものは、無機ゲルマニウムのことを意味しています。あしたば自体には毒性はないものの、無機ゲルマニウムによる健康被害の恐れがあるため、「ゲルマニウム含有」などと書かれた商品や成分表示にゲルマニウムの記載がある商品には注意しましょう。(※1)
あしたばに毒性はないが食べ過ぎは危険?副作用は?
あしたば自体には毒性のある成分は含まれていないと分かりましたが、食べ過ぎてしまった場合には何か影響や副作用があるのでしょうか。ここではあしたばの食べ過ぎることのデメリットや副作用、摂取量の目安について紹介します。
あしたばを食べ過ぎた時のデメリット
あしたばは、食べ過ぎると以下のような症状を起こす危険があるので注意が必要です。
・肌荒れ
・湿疹
・腹痛
・下痢
あしたばにはフクロマリンと呼ばれる栄養成分が含まれていますが、この栄養成分は過剰摂取によって日光アレルギーを起こすことが知られています。日光アレルギーによる症状としては肌荒れや湿疹があるので、あしたばを食べてこれらの異常が見られた際は食べ過ぎを疑った方が良いでしょう。
ほか、あしたばに含まれる食物繊維は適量であれば便通を良くする栄養成分ですが、食べ過ぎると下痢や腹痛の原因になります。特に元々胃腸が弱い場合には食物繊維による影響を受けやすいので、下痢や腹痛を起こした際は摂取量を減らすなどの工夫をしてください。
なお、前述したゲルマニウムを含む商品の場合には、食べ過ぎるとゲルマニウムの影響による腎機能障害などを起こす可能性があります。特に長期間にわたって継続的に摂取することで健康被害が起こる可能性があるので、あしたばを使った商品で体調の異変を感じた場合は一度服用を中止して医師に相談するなどしましょう。(※2)
あしたばの摂取量の目安は1日150g〜200g
あしたばは栄養豊富な食材ですが、食べ過ぎると副作用を起こす危険性もあることからその1日の摂取量の目安は150g〜200gだと言われています。この量はおおよそ1束分に当たるので、おかずの1品などとして取り入れると良いでしょう。なお、乾燥したあしたばの場合はこれよりも量が少ないので注意が必要です。
また、あしたばを食べるだけでなくあしたば茶も併用する場合には、栄養成分の摂り過ぎによる副作用を防ぐためにもそれぞれの摂取量に気を付けてください。