つるむらさきに毒性があるのは本当?食べ過ぎは要注意?モロヘイヤとの違いも比較して紹介!
【管理栄養士監修】つるむらさきに毒性があるのは本当でしょうか?実は毒性があるのは、似ている野菜「モロヘイヤ」の間違いでした。今回は、つるむらさきの毒性以外の注意点など紹介します。モロヘイヤとつるむらさきの違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
つるむらさきとモロヘイヤは似ていますが、どの様な違いがあるかを比較してみましょう。
①種や原産地の違い
つるむらさきの原産は、中国南部から東南アジアにかけてとなっています。茎が紫色のものと緑色のものとがあり、日本では緑色の茎のつるむらさきを多く販売しています。一方、モロヘイヤの原産地は、アフリカ北部からインド西部です。別名王様の野菜とも言われるほど栄養価が高いですが、熟した種や茎に毒性があります。
②栄養価の違い
つるむらさきの栄養価は、主にβカロテン、とミネラル成分のカルシウム、マグネシウム、ビタミンCと粘りの成分であるムチンです。βカロテンは、体の中でビタミンAに変換されます。ビタミンAは、免疫を高めたり、目を保護する働きがあります。また、カルシウムやマグネシウムも多く含むので、骨を丈夫にする効果が期待できます。
モロヘイヤに含まれる栄養は、βカロテン、カルシウム、マグネシウム、鉄分、ムチンなどです。カルシウムは、ほうれん草の9倍含まれていて、つるむらさきよりも多く含まれています。食物繊維も多く含まれているので、ダイエットにも最適です。
つるむらさきとモロヘイヤに含まれているムチンは、保湿性が高く、目や内臓を保護してくれる作用が期待されます。また、免疫力を高めたり、疲労回復の効果も期待されるので、積極的に食べるといいでしょう。
(*モロヘイヤとつるむらさきの栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③旬の違い
つるむらさきとモロヘイヤの旬は、どちらとも夏です。暑さで食欲が落ちしまう時期に、栄養価が高いつるむらさきとモロヘイヤを積極的に食べると良いでしょう。
④食べ方の違い
つるむらさきのおすすめの食べ方は、スープやお浸し、炒め物です。生で食べても大丈夫ですが、シュウ酸が気になる方は、さっと湯通しするのがおすすめです。ただ、火を通しすぎると食感が悪くなるので、炒めたりする場合も短時間にしておきましょう。
モロヘイヤのおすすめの食べ方は、つるむらさきと同じようにスープや炒め物です。また、天ぷらなども良いでしょう。モロヘイヤは栄養豊富なので、スムージーにすると美味しく、体に良いドリンクとして愉しめます。
鈴木真美
管理栄養士
つるむらさき、モロヘイヤともに独特の粘りを出すにはサッと茹でるのがおすすめです。 茹でたものを包丁で細かーく叩き、かつお節、醤油を混ぜてご飯にかけると、とろろご飯のようになり美味しいです。夏バテなどで食欲がないときにもいただきやすいですよ。
つるむらさきに毒性はない
つるむらさきに毒性はなく、シュウ酸が含まれているものの生で沢山食べなければ大丈夫です。旬の時期に、適量のつるむらさきを美味しく頂きましょう。