パセリの栄養素・効能がすごい!成分を逃さない食べ方や生・乾燥で比較して紹介!
【管理栄養士監修】パセリに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、パセリの栄養成分やすごい効能に加え、栄養素を逃さない食べ方や生・乾燥での栄養比較を紹介します。たくさん食べる方に紹介したい食べ過ぎの注意点も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
貧血予防として知られる鉄分ですが、パセリには非常に多くの鉄分が含まれています。鉄分が豊富と言われる小松菜の3倍の鉄分が含まれ、含有量は野菜の中でもナンバーワンを誇ります。葉酸不足でも貧血になりますが、パセリには葉酸も含まれているので貧血の方には嬉しい野菜と言えるでしょう。(※4)
④βカロテン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
620μg | 900μg | 69% |
βカロテンは体内に取り込まれるとビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を維持し、空気と一緒に入ってきたウィルスなどから体を守る役目があります。パセリのβカロテン含有量はトップ5に入るほど多く、人参の次に多いと言われています。(※5)
⑤カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1000mg | 2500mg | 40% |
パセリのカリウム含有量は、野菜の中ではナンバーワンを誇ります。カリウムはむくみを解消し、尿として外に排出させる働きがあります。むくみは放っておくとセルライトとして体に蓄積されるので、できる限り溜めないように気を付けましょう。(※6)
⑥ビタミンK
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
850μg | 150μg | 567% |
ビタミンKはカルシウムを骨に定着させる働きがあります。パセリはカルシウムも豊富ですから、骨がもろくなりがちな高齢者にも嬉しい野菜です。また、血液を凝固させる成分の合成にかかわっています。(※7)
住吉彩
管理栄養士
日本ではパセリは"添え物"のイメージが強いですが、実は栄養が他の野菜に比べてもダントツで多い野菜です。しかし1度にたくさんの量は食べることが出来ないので、お皿に添えられているパセリを見かけたら積極的に食べたいですね!
パセリの栄養成分を逃さない食べ方は?
パセリを食べるときには、どのような食べ方をすると逃さず栄養を摂取できるでしょうか。パセリの栄養は豊富ではあるものの、一度にたくさんは食べられないので、効率よく摂取したいものです。
油で調理して食べる
あまりなじみがないですが、パセリは加熱調理でも食べられます。パセリに含まれるβカロテンやビタミンKは脂溶性で油で調理すると効率よく摂取できるようになるため、βカロテンやビタミンKの効果を得たいなら、炒め物などにしましょう。ごま油で炒めると葉酸の効果が体に取り込まれやすくなるので、妊活中におすすめです。
ビタミンCやカリウムは加熱すると壊れやすくなってしまうので、サッと炒める程度にしましょう。(※8)
生で食べる
パセリに含まれているビタミンCやカリウムは、水や熱に弱い性質を持っています。加熱することで壊れてしまうので、このような栄養を摂取したいなら生で食べるのがおすすめです。他の栄養も特に壊れたり流れ出たりする心配がなく、そのまま取り入れられます。
料理の隙間などに乗っていることの多いパセリですが、パセリの成分であるアピオールは胃腸の疲れを取ってくれ、ピネンは口の臭いを消してくれる効能がありますので、気になったら食べてみましょう。