チキンカツのカロリー・糖質は高い?ダイエット効果ある?太りにくい食べ方も紹介!
【管理栄養士監修】チキンカツのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、チキンカツのカロリー・糖質量を他の揚げ物などと比較し、栄養素やダイエット効果を紹介します。チキンカツのカロリーを消費するのに必要な運動量や、ダイエット向きの太りにくい食べ方・カロリーオフする方法に加えてレシピも紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
- チキンカツのカロリー・糖質は?
- チキンカツのカロリー・糖質
- チキンカツのカロリー・糖質を他の揚げ物と比較
- チキンカツ(1枚)のカロリーを消費するのに必要な運動量
- チキンカツの栄養素は?ダイエット効果ある?
- ①タンパク質
- ②カリウム
- ③ビタミンB6
- チキンカツをダイエット向けにカロリーオフする方法は?
- ①むね肉の代わりにささみを使う
- ②高温の油で短時間で揚げる
- ③衣を薄くつけて揚げる
- チキンカツの太りにくい食べ方は?
- ①夜に食べない
- ②野菜を先に食べる
- ③ソースの選び方を工夫する
- チキンカツを使ったダイエット向き低カロリーレシピ
- ①チキンカツ
- ②揚げずに鶏ささみフライ
- ③ささみの青じそチーズフライ
- チキンカツのカロリーに注意して食べよう
チキンカツのカロリー・糖質は?

チキンカツは低糖質で高タンパク質な鶏肉を使用していますが、衣に含まれる油や糖質はダイエットに不向きな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、チキンカツのカロリー・糖質と共に、チキンカツのカロリーを消費するのに必要な運動量について紹介します。
チキンカツのカロリー・糖質
カロリー | 糖質 | 1日のカロリー摂取量に占める割合 | |
チキンカツ(1枚:142.4g) | 305kcal | 10.2g | 14% |
チキンカツ丼(1人前:575g) | 949kcal | 108.7g | 43% |
チキンカツカレー(1人前:400g) | 865kcal | 118.2g | 39% |
チキンカツの卵とじ(1人前:242.4g) | 485kcal | 16.1g | 22% |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量はカロリーSlismを参照しています(※1)
成人男性の1日のカロリー摂取量は2200kcalです。チキンカツはアレンジの方法によってカロリーや糖質量に違いが生じます。カツ丼やカレーなどご飯を組み合わせるメニューは、糖質量が100gを超過しており、1日のカロリー摂取量のうち約40%を占めることがわかります。
竹本友里恵
管理栄養士
キチンカツで使用する鶏肉の脂質は肉の中では低めですが、衣に吸収された揚げ油の分だけ脂質が増えるので注意が必要です。カツの場合揚げる際の吸油率は約10〜15%で、これは100gの鶏肉のチキンカツを作ると、約150kcalの油が追加される事になります。ソースなどの味付けをするとさらに糖質も上がってしまうので、鶏肉の皮を使用しない、油は少なくする、などの対策をしましょう。
チキンカツのカロリー・糖質を他の揚げ物と比較
100gあたり | カロリー | 糖質 |
チキンカツ | 214kcal | 7.2g |
牛カツ | 330kcal | 7.8g |
とんかつ | 344kcal | 6.4g |
唐揚げ | 290kcal | 3.7g |
竹本友里恵
管理栄養士
チキンカツの衣はパン粉を使用しており、原材料の食パンはGI値が95と非常に高い食品です。GI値は血糖値の上昇を表すもので、GI値が高いほど血糖値が上昇しやすく、糖質の分解に負担がかかってしまいます。チキンカツを自宅で作る際は、パン粉の量を減らし、吸油率が高い生パン粉ではなく乾燥パン粉を使用するようにしましょう。
チキンカツ(1枚)のカロリーを消費するのに必要な運動量
運動方法 | 時間 |
ウォーキング | 114分 |
ジョギング | 69分 |
自転車 | 43分 |
ストレッチ | 137分 |
階段登り | 38分 |
掃除機かけ | 98分 |
*チキンカツ1枚142.4gのカロリー305kcalに対する運動量
チキンカツ1枚に相当するカロリーを消費するのに必要な運動量は上記のとおりですが、ソースや付け合わせに何を組み合わせるかによってカロリーは変動するため、さらに運動が必要となる可能性があります。この数字を意識して、カロリーオフした食べ方を工夫するのも必要かもしれません。
チキンカツの栄養素は?ダイエット効果ある?

チキンカツには、タンパク質やカリウム、ビタミンB6といった栄養素が含まれています。ここでは、それらの効果・効能と共に、ダイエット効果との関連について解説します。
①タンパク質
タンパク質は、人間の身体の15~20%を占めており、筋肉や肌、臓器など身体づくりに関わる栄養素です。太ることを気にして肉や魚などの主菜を控えてしまうと、生命維持のために筋肉のタンパク質が分解され、筋肉量減少に繋がる場合があります。ダイエット中の方にとっては必要不可欠な栄養素なので、タンパク質不足には注意が必要です。(※2)
②カリウム
カリウムは、体内のナトリウム濃度を調整して血圧を下げる役割を持つ栄養素です。野菜や果物、芋類や豆類などに多く含まれています。カリウムを摂取することで、高血圧や脳卒中を予防し、骨密度を高める効果が期待できます。
ダイエット中の方にとっては、むくみをとる働きがあることでも知られる栄養素です。むくみは放置するとセルライトに変わるため、早い段階でのむくみの解消をお勧めします。(※3)
③ビタミンB6
ビタミンB6は、タンパク質を構成するアミノ酸の再合成を助ける役割を持つ栄養素です。ビタミンB群は一般に体内の代謝を潤滑に進める働きがありますが、その中でもビタミンB6はタンパク質との関わりが強いことで知られています。(※4)
チキンカツをダイエット向けにカロリーオフする方法は?

チキンカツには油や糖質が多く含まれますが、工夫次第でカロリーを抑えたチキンカツを作ることができます。ここでは、ダイエット中の方にもおすすめなチキンカツの材料や調理方法について理由と共に説明します。
①むね肉の代わりにささみを使う
生の鶏肉100gあたりのカロリー・糖質は、部位別に以下のような違いがあります。
100gあたり | カロリー | 糖質 |
むね肉(皮なし) | 116kcal | 0.1g |
もも肉(皮なし) | 127kcal | 0g |
ささみ | 105kcal | 0.1g |
②高温の油で短時間で揚げる
油の量を減らした揚げ焼きといった調理方法はヘルシーな揚げ物の作り方として知られていますが、揚げ油を多く使用したほうが完成したときに脂質量が少なくなる場合もあります。
これは油の温度と油に浸す時間によるものです。少ない油で揚げ物を作ると、食材を入れたときに油の温度低下が大きくなってしまうほか、食材全体を油に浸すために何度も裏返すことで大量の油を吸わせてしまうことになります。
したがって、チキンカツを揚げるときには、具材全体が浸かるのに十分な量の油を高温に熱し、短時間で揚げるのが効果的だといえます。
③衣を薄くつけて揚げる
チキンカツのカロリーや糖質は、主に衣によるものです。ダイエット中の方はチキンカツを作るときに衣を薄くつけて揚げることで、衣に含まれる糖質を抑えるだけでなく衣が吸収する油の量も減らすことができます。また、衣におからパウダーを使ったり、油揚げで代用することで通常のチキンカツよりもカロリーを抑える効果が期待できます。
チキンカツの太りにくい食べ方は?

ダイエット中でもチキンカツをおいしく食べるには、作り方だけでなく食べ方を見直す方法もあります。ここでは、太りにくい時間帯や合わせて食べるとよい食べ物について説明します。
①夜に食べない
夜中に食べると太りやすくなることはご存じの方も多いのではないでしょうか。これは体内のBMAL-1というタンパク質の量が増えるほど細胞内に脂肪を蓄えやすくなるためです。体内時計を調整する役割を担うBMAL-1の分泌量が1日で最小となるのは午後2時頃で、その後徐々に増加し午前2時頃に最多となり、最小量の約20倍に達します。
油を多く含むチキンカツを夜遅くに食べると、BMAL- 1の働きによって脂肪の吸収率が上昇してしまう可能性があります。チキンカツに限らず、高カロリーな食品を食べるときは時間帯に注意しましょう。(※5)
②野菜を先に食べる
食事で野菜を先に食べるベジファーストはダイエット効果が期待できます。野菜に含まれる食物繊維は、血糖値が急激に上昇するのを防止する働きがあります。チキンカツなど油や糖質を多く含む食べ物を先に食べると、身体が脂肪を溜めこみ太りやすくなります。
チキンカツに付け合わせとしてキャベツを添えたり、定食として味噌汁を合わせたりする場合は、これらを先に食べましょう。(※6)
③ソースの選び方を工夫する
チキンカツにかけるソースは糖質量が多いため、かけすぎには注意が必要です。ソースに含まれる糖質を減らす方法としては、ソースをチキンカツにかけるのではなく小皿に出してつけながら食べたり。糖質が制限されたソースを使うと良いでしょう。
また、大根おろしを添えるのも効果的です。一般的なソースに比べて糖質・脂質の量が少なく低カロリーであるだけでなく、大根おろしに含まれる酵素がでんぷん・脂質・タンパク質の分解を助けます。
チキンカツを使ったダイエット向き低カロリーレシピ
ダイエット中でも揚げ物が食べたくなってしまう経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、カロリーを抑えたチキンカツのレシピを3つ紹介します。タンパク質を適切に摂取し、基礎代謝を上げて脂肪を燃焼しやすい身体を作るよう心がけましょう。
①チキンカツ
このレシピではチキンカツの付け合わせに葉物野菜を合わせており、血糖値の急激な上昇を防止することができます。パン粉や揚げ油の量は適宜使用するよう記載されていますが、使いすぎには注意しましょう。
②揚げずに鶏ささみフライ
こちらは衣にマヨネーズを使っているため少ない工程で作ることのできるレシピです。油で揚げずにオーブンで焼くので、カロリーを抑えることができます。
③ささみの青じそチーズフライ
チキンカツをソースで味付けする代わりに、具材を包み込んで揚げる方法も有効です。青じそとチーズを挟んで揚げることで、ソースをかけなくてもボリュームのあるささみフライになります。
チキンカツのカロリーに注意して食べよう
チキンカツに使用される鶏肉はダイエットに効果的な栄養素が含まれていますが、衣に含まれる糖質や油などによってカロリーが高くなります。付け合わせやソースなどを工夫し、太りやすい食べ方を避けてチキンカツをおいしく味わいましょう。