ゼラチンのカロリー・糖質は寒天より高い?太る?ダイエット効果や
【管理栄養士監修】ゼラチンのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、ゼラチンのカロリー・糖質量を〈寒天・アガー〉と比較し、栄養素やダイエット効果なども紹介します。ゼラチンのカロリーを消費するのに必要な運動量や、ダイエット向きの太りにくい食べ方に加えてレシピも紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
ゼラチンにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。ここからは、ゼラチンの栄養成分とそのダイエット効果について説明します。
①タンパク質
ゼラチン100g当たりに87.6gものタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉をはじめとする体全体を構成する最も重要な要素です。運動しながらゼラチンを摂取すると、筋肉をより強くし基礎代謝も上がりダイエット効果抜群です。(※2)
②ゼラチン
ゼラチンは、牛や豚の骨や魚の皮などに含まれるコラーゲンを熱処理して抽出したものです。成分の86%以上が動物性タンパク質で、そのタンパク質は18種類のアミノ酸で組成され、人体の形成や働きに重要な役割を果たしています。
特に、グリシンはゼラチン内のアミノ酸全体の約3分の1を占める成分です。グリシンは、神経伝達や運動感覚、呼吸など体の様々な機能を整えたり、細菌の増殖を抑えたり、ミネラルの吸収を促したりと、多様な働きにより健康維持に大変役立っています。
③ビタミン
ゼラチンに含まれるビタミン類の中でも、ビタミンB12の含有量が比較的高いのが特徴です。血液や遺伝子を作る際に必要なビタミンB12は、貧血や神経機能の安定に有効です。ゼラチンを食べて栄養面からもダイエットをサポートしましょう。(※3)
④ミネラル
ゼラチンは数種類のミネラルも含み、特に多いのはナトリウムです。人間の体に必要不可欠なナトリウムは、体内の水分バランスを整える働きをします。また、血液に欠かせない鉄分や骨の重要な構成要素の1つでもあるマグネシウムなども含み、栄養価を上げています。(※4)
ゼラチンの太りにくいダイエット向きの食べ方は?
ゼラチンはカロリー、糖質ともに低い食材ですが、食べ方あるいは一緒に調理する食材によっては太る原因にもなります。次に、ゼラチンを食べるうえで太りにくい食べ方のコツについて説明します。
①夜に食べない
体内の細胞に含まれるBMAL-1(ビーマルワン)というたんぱく質は、脂肪を作り出す働きがあり、深夜2時頃が最大量で午後2時の最少時に比べ20倍もの量に増加します。
BMAL-1の分泌量が多いほど脂肪の生成が促進され蓄積もされやすくなるので、BMAL-1が豊富な夜にゼラチンを使ったデザートを食べると、体内に脂肪が溜まり太りやすくなります。ダイエット中は脂肪蓄積のリスクの少ない昼間に食べると良いでしょう。(※7)
②ゼラチンと一緒に調理されている材料もカロリーを抑える
ゼラチンを使った食べ物の多くはゼリーやプリンなどのデザート類になります。いくらゼラチンは低カロリーといっても一緒に調理されている食品の糖分や脂肪分が加わり、どうしてもカロリーが高くなりがちです。無糖あるいはダイエットシュガーや低脂肪の乳製品などが使われているものを選ぶと太りにくくなります。
永倉沙織
管理栄養士
注意するポイントは砂糖です。ゼラチンは特にゼリーなどのスイーツ系に使われることが多いです。ゼリー類は甘くすることが多いので砂糖の量に注意が必要です。
ゼラチンを使ったダイエット向き低カロリーレシピ
ゼラチンはお菓子に使うのが主流ですが、その他にも様々な料理に利用されます。ここからは、ゼラチンを使ったダイエット向きの低カロリーなレシピを紹介します。