つるむらさきの栄養素と効能は?加熱はNG?成分を逃さない食べ方・調理法を紹介!
【管理栄養士監修】つるむらさきに含まれる栄養素を知っていますか?夏に貴重な葉物野菜ですが、今回は、つるむらさきの栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。つるむらさきに毒性があるのかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
同じ葉物野菜であるほうれん草と比較すると、つるむらさきにはより多くのビタミンCが含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化の予防、そしてアンチエイジングにも役立ちます。コラーゲンの生成にも必要な栄養素で、肌のハリや骨や腱の結合に役立ちます。(※4)
④マグネシウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
67μg | 340μg | 20% |
つるむらさきに豊富に含まれるマグネシウムは、カルシウムとともに歯や骨の健康を保ちます。他にも、マグネシウムはタンパク質の合成や神経の伝達、筋肉の収縮などにも関わる重要な栄養素です。なお、つるむらさきとほうれん草にはほぼ同量のマグネシウムが含まれています。(※5)
⑤食物繊維
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.2g | 20g | 11% |
つるむらさきには、整腸作用のある食物繊維も多く含まれます。特に妊婦の方は便秘に悩まされることが多いので、つるむらさきを便秘の予防や改善に活用してみて下さい。他にも食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにし、余分な脂肪やコレステロールを排出する働きもあるので、ダイエットや生活習慣病予防にも効果的です。(※6)
⑥ビタミンE
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.1mg | 6.5mg | 17% |
ビタミンEは若返りビタミンと呼ばれるほど、抗酸化作用の高い栄養素で血行促進やホルモンバランスの調整にも効果的です。ビタミンEを多く含む野菜としてほうれん草がよく挙げられますが、つるむらさきにはほうれん草の約半量のビタミンEが含まれています。
なお、健康な成人がビタミンE欠乏症になることは稀ですが、妊婦の場合はビタミンEの摂取量が足りないと妊娠高血圧腎症などを起こす可能性があります。妊娠中はビタミンEを含むつるむらさきなどの食材を、意識的に摂るようにしましょう。(※7)
⑦ビタミンK
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
350μg | 150μg | 233% |
ビタミンKは出血時に血液を凝固させたり、骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きを持つ栄養素です。つるむらさきにはビタミンKとともにカルシウムも豊富に含まれるため、丈夫な骨作りに役立つでしょう。なお、ほうれん草と比較するとつるむらさきにはビタミンKが約1.5倍、カルシウムは約3倍含まれています。(※8)
⑧ムチン
ムチンはモロヘイヤやオクラの粘りに含まれる成分で、同じく粘りが特徴のつるむらさきにも含まれています。ムチンには胃腸の粘膜を保護する働きがあり、栄養素の消化・吸収を助けます。胃腸が弱っていると感じた時は、つるむらさきを食べて胃腸の働きをサポートしてあげましょう。(※9)
つるむらさきの栄養成分を逃さない調理法は?加熱NG?
つるむらさきの栄養成分を逃さないためには、どのように調理すると良いのでしょうか。つるむらさきを調理する際のポイントを紹介するので、参考にして下さい。
①油で加熱調理する
つるむらさきには、脂溶性ビタミンであるβカロテンやビタミンEが豊富に含まれています。これらの脂溶性ビタミンは油と一緒に摂ることで体内への吸収率が上がるため、つるむらさきを油で炒めたり天ぷらにして食べる方法がおすすめです。