クレソンの栄養価や効能は?生で食べると効果的?苦味の少ない食べ方を紹介!
【管理栄養士監修】クレソンの栄養価について知っていますか?今回は、クレソンの栄養価や効果・効能に加えて、栄養を効果的に摂取する方法を紹介します。また、栄養を効率的に摂取する方法やクレソンの苦味の少ない食べ方についても紹介するので、参考にしてみて下さいね。
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クレソンとは?
レストランなどで料理の添え物として見かけることが多いクレソンですが、スーパーで見かけることも少なく家庭で食べる機会はあまりないかもしれません。ここではクレソンの旬や選び方について紹介します。
クレソンの旬や選び方
クレソンは、ヨーロッパ原産で、別名「オランダカラシ」と呼ばれています。ワサビと同様で清流を好む水生植物で、日本でも全国各地で見ることができます。そんなクレソンの旬・選び方は以下の通りです。
・旬は3~5月
・葉が濃い緑で、軸が太くまっすぐに伸びているもの
・曲がっていないもの
野生のクレソンは3~5月が最も色鮮やかで柔らかく、初夏から茎も太くなり硬くなっていきます。ただ、現在は栽培されたものが市場に出ている場合がほとんどなので、年中安定して食べることができます。
クレソンの栄養価と効果・効能は?
少し苦みがあり独特の香りがするクレソンですが、どのような栄養が含まれているのでしょうか。ここでは、クレソンに含まれる栄養価や効果・効能について説明します。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照にしています(※1)
①シニグリン
クレソンには、ワサビなどと同じ「シニグリン」という辛み成分が含まれています。効果効能については以下の通りです。
・食欲増進
・胃もたれ解消
・脂肪の消化促進
・免疫力の増強
クレソンに含まれるシニグリンには様々な健康効果が期待でき、特に食生活の乱れや体力の消耗により、免疫力が低下しているときに効果を発揮します。上記のような効果を得たい場合はクレソンを1日当たり80g食べるとシニグリンの効果が得られやすいと言われています。
②βカロテン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2700μg | 900μg | 300% |
ビタミンAの一種であるβカロテンの効果・効能については以下の通りです。
・皮膚や粘膜の強化
・視力の維持
・がんの予防
・黄斑変性症の予防
食べ物などから摂取したβカロテンは体内でビタミンAに変化します。βカロテンには抗酸化作用があり、体の酸化によって起こる老化などを予防する効果があります。緑黄色野菜の中でも最も多く含むわけではありません。
柳田ゆい
管理栄養士
βカロテンは脂溶性のため、油で調理することで吸収率を高めることが出来ます。 効率よく摂取するために、調理法も工夫してみると良いですね!
③カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
330mg | 2500mg | 13% |
カリウムの効果・効能については以下の通りです。
・細胞の浸透圧の維持
・神経刺激の伝達
・心臓機能や筋肉機能の調節
・酵素反応の調節
・血圧の上昇を防ぐ効果
・むくみの改善
カリウムは、体内に存在する量が最も多いミネラルです。細胞の浸透圧を維持調整する働きがあるため、生命維持活動をするうえで欠かせない役割を担っています。むくみの改善にも役立つので、むくみがちな方はクレソンを食べてカリウムを補給してみると改善する場合があるでしょう。
④カルシウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
110mg | 650mg | 17% |