びわの栄養素と効能は?皮・葉にも豊富?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】びわに含まれる栄養素を知っていますか?美容効果やインフルエンザなどへの抗ウイルス効果などの健康をサポートする栄養素があります。今回は、びわの栄養成分・効能に加え、びわの葉にある薬用効果について紹介します。栄養の取れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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びわはどんな食材?
びわに含まれる栄養素を知っていますか?びわには、美容効果や抗ウイルス効果などの健康をサポートする栄養素が含まれています。今回は、びわの栄養成分・効能に加え、びわの葉にある薬用効果について紹介します。
びわの旬・種類
びわの旬は5~7月です。品種は茂木、田中、長崎早生などがあります。茂木は甘みが強めで酸味が少ない小ぶりの品種です。田中は茂木より大きめで、甘みも酸味もしっかりあります。長崎早生は茂木より大きめで甘みが強く酸味は少なめで瑞々しく、ハウス栽培により旬より早く出回ります。
(*びわの旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
渡辺愛理
管理栄養士
1000年前から、日本で育てられてきたびわですが、最近では生産量が減ってきており、ビニールハウスでの促成栽培が積極的に取り入れられています。
新鮮なびわの選び方
新鮮なびわの選び方のポイントは、ヘタと皮に4つあります。見た目で分かるポイントもあるため、購入時の参考にできます。
・ヘタがしっかりとしている
・皮にハリがある
・皮にうぶ毛があり、白い粉が付いている
鮮度が落ち、びわの水分が減るとヘタがグニャグニャして、皮にしわが出ます。皮にしわができるとハリがなくなりますし、うぶ毛は手で触りすぎたり、鮮度が落ちると減ってきます。また、白い粉はカビではなく、熟している新鮮な果物が分泌する成分なので安心です。
びわの栄養素と効果・効能
カロリー | 40kcal |
---|---|
水分 | 88.6g |
タンパク質 | 0.3g |
糖質 | 9g |
食物繊維 | 1.6g |
脂質 | 0.1g |
上記はびわ100g当りのカロリー・糖質量を記載したものです。続いて、びわにはどういった栄養素が含まれているかを見ていきましょう。また、それらに期待出来る健康・美容効果についても記載しています。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
①βカロテン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
810μg | 850μg | 95% |
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれる色素です。油に溶けやすいため、油で調理することで吸収されやすくなります。びわのβカロテンは100gあたり810㎍含まれており、1日の必要量の9割以上を満たすことが出来ます。他にβカロテンの多いほうれん草、にんじんなどを一緒に食べるだけで1日量を満たすことが簡単です。
βカロテンには視力アップ、皮膚や粘膜の強化、免疫力アップ、抗がん作用があります。これに加え、肌荒れの予防、がんの予防、風邪やインフルエンザ予防、目や口の渇きの予防の効果があります。(※2)
②βクリプトキサンチン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
600μg | - | - |
びわのオレンジ色の色素がβクリプトキサンチンです。βクリプトキサンチンはオレンジやみかんなどに含まれるのが有名です。びわには、βクリプトキサンチンが100gあたり600㎍含まれており、これはみかん1/3個量に相当します。βクリプトキサンチンには抗がん作用、抗酸化作用、粘膜強化の効果があります。
風邪や、目・口の渇きの予防効果が期待できるでしょう。