甘夏の栄養素と効能は?皮や白い部分に豊富?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】甘夏に含まれる栄養素を知っていますか?皮にも豊富に含まれています。今回は、甘夏の栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。<ピール・ジャム>など皮まで食べられるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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甘夏はどんな食材?
柑橘類のフルーツには沢山の種類がありますが、初夏の季節になると出回る甘夏とはどのようなフルーツなのかを紹介します。甘夏の選び方や旬なども紹介するので、参考にして下さい。
甘夏の旬や選び方
甘夏を選ぶ際には下記のような点に気を付けて選んで下さい。
・表面の色が濃く均一である
・皮に艶があり張っていて滑らか
・ヘタの部分に青みがあり枯れていない
・水分を多く含み、持った時に重みを感じる
甘夏の旬は3~5月になりますが、収穫自体は1月から始まっていて、酸を抜き熟成させる為に収穫後は倉庫などで寝かせてから出荷されることから収穫時期と旬の時期に開きがあります。時間の経過とともに徐々に酸味が減っていくので、酸味が強い方が好きなら3月頃のものが、甘みにある方が好きなら5月頃のものがおすすめです。
なお、選ぶ際には水分を含んでいて持つとずっしりと重みがあり大きめの実のものが、みずみずしく美味しい甘夏となります。
(*甘夏の旬の時期について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
加藤 心
管理栄養士
酸っぱいと感じても、もう数日置いておけば酸味が抜けて甘くなっていきます。しかし、冷蔵庫で保管すると酸味が増してしまうので、日の当たらない冷暗所で保存しましょう。
甘夏の皮に多くの栄養が含まれている
甘夏は実より皮の部分に多くの栄養素が含まれています。柑橘類の皮には黄色あるいはオレンジの外皮と内側の白い皮があり、それぞれ異なる効能が期待できるのです。そのため実のみではなく皮も一緒に食べると、より含まれる栄養素の効能を得ることが出来ます。
甘夏の栄養素と効能・効果は?
甘夏にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?ここでは甘夏に含まれる栄養素の種類と、それぞれの栄養素にどのような効果・効能が期待出来るのかを紹介しましょう。
①β-クリプトキサンチンとオーラプテン
β-クリプトキサンチンは甘夏の色素成分で、オーラプテンは植物の芳香成分の一種です。β-クリプトキサンチン・オーラプテンにはいずれも発ガン抑制効果があります。これらの成分は収穫時期が遅かったり完熟したりするほど含有量が多くなるので、ガンの予防目的で食べる場合には、時間が経過し熟成した甘夏を食べた方が良いでしょう。
なお、β-クリプトキサンチンには抗ガン作用以外に、糖尿病のリスクを軽減する働きもあるため血糖値が気になる人にも甘夏はおすすめです。(※1)
②ビタミンCとシネフィリン
ビタミンC | シネフィリン | |
含有量(100g) | 38mg | ー |
1日の摂取量の目安 | 100mg | ー |
1日の摂取量に占める割合 | 38% | ー |
※1日の摂取量は成人男性の目安です(※2)
甘夏に豊富に含まれているビタミンCは抗ストレス作用を持っているほか、抗酸化力が強く生活習慣病やガン・老化を予防してくれます。ほかにも免疫力を高める働きを持つため風邪予防に効果があり、さらに疲労の回復にも効果が期待できます。また、美肌効果もあると言われ、シミやそばかすを防ぐほか保湿効果も期待できる栄養素です。
一方、酸味成分であるシネフリンは気管支を拡張させる働きを持ち、のどの風邪に効果的です。また脂肪分解酵素を活性化する働きを持ち、脂肪の燃焼効果が期待できることから、甘夏はダイエット中におすすめのフルーツと言えます。(※3)