かいわれ大根の栄養成分と効能は?食べ方・レシピや選び方のコツなど紹介!
【管理栄養士監修】かいわれ大根に含まれる栄養素を知ってますか?かいわれ大根はスプラウトで、大根より栄養豊富とされています。今回は、かいわれ大根の栄養成分・効能に加え、食べ方・レシピのおすすめも紹介します。ダイエットなど、活用法も紹介するので参考にしてくださいね。
目次
かいわれ大根に含まれるビタミンCは47㎎で一日の摂取目安のほぼ半分、小ぶりなレモン1/2個分のビタミンCが含まれています。ビタミンCの抗酸化作用は抵抗力を高め感染症などにかかりにくくしてくれるほか皮膚の色素沈着を防ぎ内側からの老化防止効果があります。
また皮膚や爪、関節周りのコラーゲンの生成に必要な栄養素で肌の瑞々しさを保ち関節の運動を潤滑にする効果があります。ビタミンCは水に溶けやすい成分なので、調理の際は水に浸けすぎないよう注意しましょう。(※2)
熊橋麻実
管理栄養士
ビタミンCは水に浸けたり、加熱したりすることで水に溶けてしまいます。かいわれ大根は生のまま使いやすいので、ビタミンCをそのまま摂取しやすい食材で、便利です。
④ビタミンK
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
200㎍ | 150㎍ | 133% |
かいわれ大根のビタミンKは200㎍、一日の摂取目安の133%という数値でスプラウトの時にしかありません。ビタミンKの主な効果は血液の凝固に関わることですが、骨を丈夫にする働きもあります。骨の中のたんぱく質を活性化させカルシウムをしっかり骨に吸着させ、骨を形づくる効果があります。
ビタミンKの成分の一部は骨粗しょう症の治療薬としても使われていて、動脈硬化を抑制する効果もあります。(※3)
⑤モリデブン
モリブデンは微量ミネラルとしてかいわれ大根に含まれています。肝臓や腎臓で糖質や脂質の代謝を行うのでダイエットには有効なミネラルです。また有害物質の分解酵素の構成成分となって働き、造血作用があるため「血のミネラル」と言われます。不足すると脈が速くなったり、頭痛・夜盲症の原因になることもあります。
⑥ジアスターゼ・オキシダーゼ
かいわれ大根には成長した大根と同じようにジアスターゼとオキシダーゼという消化酵素が含まれています。ジアスターゼは主に炭水化物を消化するのでご飯や麺類の食べ過ぎを解消してくれます。オキシダーゼは解毒作用があり、発ガン性物質を抑える働きがあります。ただ、消化酵素は熱に弱いので、加熱せず食べるのがおすすめです。
かいわれ大根はどんな場面におすすめ?
かいわれ大根はいくつもの有効成分をもつスーパー発芽野菜です。日常の様々なシーンで役に立ってくれます。
①食べ過ぎ・胃もたれしている場合
かいわれ大根にはジアスターゼをはじめ複数の消化酵素があります。内臓が弱っているときやお付き合いなどで食べ過ぎてしまった時に効果を発揮します。ジアスターゼは炭水化物を、速やかに消化し、これらに加え、イソチオシアネートの働きで、体内の有害物質を解毒してくれます。
②ダイエットしたい場合
かいわれ大根はカロリーや糖質量が低いので、ダイエット向きの野菜といえます。スプラウトは酵素が豊富であるため、炭水化物分解に有効です。また、豊富なビタミンB群やマグネシウムが、スプラウトの酵素と体内酵素をダブルで活性化し、エネルギー代謝や栄養素の分解まで内臓の働きを活発にします。
それにより全身の新陳代謝が活性化し不要な老廃物を排出しやすくします。血管を拡張する成分もあるので、血流も良くなり身体全体の循環が高まりダイエットには効果的に働きます。
かいわれ大根の食べ方・レシピのおすすめ
①大根スプラウトのハム巻きサラダ
かいわれ大根とハム・チーズの組み合わせでたんぱく質を追加しています。合わせるチーズを変えたり、ハムを生ハムやお刺身に変えても楽しめます。