アイスプラントの栄養素と効果・効能は?成分を逃さない食べ方・レシピも紹介!
【管理栄養士監修】アイスプラントに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、アイスプラントの栄養素・効能に加え、栄養成分を効率的に摂る方法も紹介します。さらに、アイスプラントの栄養がとれるレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
クエン酸は疲労物質である乳酸の分解を促進し、疲労回復や胃腸の調子を整える効果があります。また、ミネラルの吸収率を上げる効果があるほか、抗酸化作用によって老化の予防にも役立ちます。さらに血行促進作用もあるため、血液をサラサラにして冷え性を改善するのにも効果的です。
④βカロテン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
926μg | 900μg | 103% |
*1日の摂取量の目安はビタミンA(レチノール活性当量)を表示
βカロテンには強力な抗酸化作用があり、体の老化や動脈硬化を予防する働きを持つ栄養素です。βカロテンは体内で必要量に応じてビタミンAに変換され、目・皮膚・粘膜の健康維持に働くほか、ガンの予防にも効果が期待できます。なお、βカロテン単体では一日の必要量は定められていないため、上記の表ではビタミンAの必要量を参考として表示しています。(※2)
いしいひとみ
管理栄養士
アイスプラントは同じ葉物野菜であるレタスの3倍ものβカロテンが含まれているそうです!βカロテンは、油と一緒に摂取することで吸収率がUPするので、オリーブオイルをかけてナッツを散らすなどの簡単サラダで召し上がるとよいでしょう。
⑤ナトリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
341mg | 3000mg | 11% |
ナトリウムは細胞機能の維持に不可欠なミネラルで、筋肉や神経の働きを正常に保つ作用があります。激しいスポーツや熱中症、激しい下痢などでナトリウムが不足すると、血液の循環が滞って食欲不振や吐き気、筋肉痛、疲労感などを起こします。
ナトリウムは塩の成分でもあるため、ほのかな塩味があるアイスプラントは、他の野菜よりも多くのナトリウムを含むのが特徴です。(※3)
⑥カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
239mg | 2500mg | 10% |
カリウムもナトリウムと同様人体に必須なミネラルの一つで、体内の余分なナトリウムの排出を促し高血圧やむくみを予防する作用があるほか、腸の動きを促進させる作用があり便秘を改善します。むくみの解消にも効果が期待できるので、アイスプラントはむくみがちな方にもおすすめの野菜と言えるでしょう。(※4)
アイスプラントの栄養成分を効率よく摂る方法は?
アイスプラントはミネラルなどの栄養素が豊富に含まれる野菜ですが、それらの栄養成分を効率よく摂る方法はあるのでしょうか。ここではアイスプラントの栄養を無駄なく摂取するための食べる際の注意点について紹介します。
①生で食べる
アイスプラントの栄養を最も効率よく取る方法は生で食べることですが、食べる際はミネラルの流出を防ぐためにも軽く洗う程度にしましょう。サッと茹でてお浸しにしても美味しく食べられますが、茹ですぎると独特の食感がなくなってしまうので注意が必要です。茹でるとさらに色鮮やかになって見た目にも美味しくなります。
②洗ってからカットする
アイスプラントは、切ってから洗うとその断面から栄養が流れ出てしまうため、切る前に洗うようにしましょう。表面についている水滴のような粒々にも栄養が含まれているので、強く洗い流さないようにしてください。なお、アイスプラントは害虫や病気に強く無農薬で栽培されていることがほとんどのため、気にならない場合は洗わずに食べても構いません。
③油と一緒に摂取して栄養素の吸収率をあげる
アイスプラントにはβカロテンが豊富に含まれていますが、βカロテンは脂溶性ビタミンと呼ばれる油に溶ける性質を持つ栄養素です。油と一緒に摂取することで栄養素の吸収率が上がるので、サラダにして食べる場合はノンオイルドレッシングではなく、オイル入りのドレッシングで食べるのがおすすめです。
加熱する場合も、天ぷらや炒め物などの油を使った調理法で調理すると良いでしょう。