大根の栄養素・効能は?成分を逃さない調理法は?葉・根で部位別に比較して紹介!

【管理栄養士監修】大根に栄養はないと言われることがありますが本当でしょうか?見逃していた栄養が有るかもしれません。今回は、大根の栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。大根の旬・選び方のコツも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 岡城美雪
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健幸ビュッフェ合同会社代表 管理栄養士、分子栄養学認定カウンセラー 生まれたときからアトピー・喘息・鼻炎持ちのアレルギー体質。...
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健幸ビュッフェ合同会社代表 管理栄養士、分子栄養学認定カウンセラー 生まれたときからアトピー・喘息・鼻炎持ちのアレルギー体質。 高校生で極端なダイエットにハマりカロリー恐怖症になるが、栄養を学んでダイエットを卒業し、同時にアレルギーも改善。 管理栄養士として600人以上の栄養指導や管理を経験。 生きづらさを感じるあなたの明日が楽しくなる栄養学を発信しています。

目次

  1. 大根はどんな野菜?
  2. 大根の旬
  3. 新鮮な大根の選び方
  4. 大根に栄養はないって本当?
  5. 葉・根で部位によって変わる
  6. 大根(葉・根)の栄養成分と効能
  7. ①βカロテン
  8. ②ビタミンE
  9. ③ビタミンK
  10. ④ビタミンC
  11. ⑤カリウム
  12. ⑥カルシウム
  13. ⑦イソチオシアネート
  14. ⑧ジアスターゼ
  15. 大根の栄養成分を逃さない調理法・食べ方は?
  16. ①加熱しない
  17. ②皮ごと大根おおろしにする
  18. ③汁物で食べる
  19. 大根の栄養が逃さず食べよう

大根の葉はカルシウムも多く260㎎あり、栄養価が高いことで知られるモロヘイヤと同じ量です。カルシウムは、血液中で一定量が確保されており、骨を形成するほか神経やホルモンの働き、精神の安定など様々な所に関与します。血液中のカルシウムは不足すると骨を溶かして補うので、不足し過ぎると骨粗しょう症になります。

カルシウムは酢やビタミンDやマグネシウムと一緒に摂ると吸収を促進をしてくれるので、食べ合わせも考えて見ましょう。(※7)

⑦イソチオシアネート

大根にはイソチオシアネートという抗酸化作用の高いファイトケミカルが含まれ、この成分は解毒酵素を活性化します。

イソチオシアネートは大根の細胞を壊すことで酸素と酵素、そして大根の辛み成分が化学反応を起こして作られ、生食の大根おろしにすることで摂取できます。夏大根や根の先端に多く含まれ揮発性があり、時間が経つと効力を失うので食べる直前に大根をおろしてください。

⑧ジアスターゼ

大根にはジアスターゼ、リパーゼ、プロテアーゼといった消化酵素があり、特にジアスターゼは山芋にも含まれ胃腸薬・消化剤として処方される成分です。たんぱく質の消化を助けますが、消化酵素全般が熱に弱いため生で食べることで効力を発揮できます。

大根の栄養成分を逃さない調理法・食べ方は?

①加熱しない

大根に含まれるカリウムやビタミンC、イソチオシアネートは加熱に弱く、豊富な消化酵素も加熱すると壊れてしまいます。せっかくの有効成分を失わないためには熱を加えず生で食べることをお勧めします。

②皮ごと大根おおろしにする

大根のビタミンCやカリウムは水溶性の栄養成分で、煮物などに調理すると煮汁に溶けだしてしまいます。また加熱に弱いさまざまな成分は効力を失うので、イソチオシアネートのように細胞を壊すことで生成される栄養素のためにも、大根おろしで食べるのが効率的です。

野菜の酵素は皮の付近に多く含まれるので、大根おろしにするときは皮ごとすりおろすと酵素を沢山取ることができます。

③汁物で食べる

大根の葉には水溶性の栄養素であるビタミンB群も豊富に含まれるので、煮物の具だけ食べては栄養が摂れませんが汁物で水溶性の栄養素が溶けだした汁ごと食べればムダになりません。大根を葉も含めて温かい料理で食べたいときは、汁物で取るのが良いですね。

大根の栄養が逃さず食べよう

大根は根も葉も全て食べることで豊富な栄養を身体に取り込むことができます。水溶性の栄養も流出させず生食するなど目的に合った食べ方で大根の栄養を活かして取り入れましょう。

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