水耕栽培の野菜が危険とされる理由は?農薬・液体肥料など化学物質に懸念あり?

【管理栄養士監修】水耕栽培の野菜は危険と言われますが本当でしょうか?今回は、そもそも水耕栽培とはどんな栽培方法なのか、メリット・デメリットを比較しながら、〈肥料・農薬〉など水耕栽培の野菜が危険と言われる理由も紹介します。自宅で水耕栽培で野菜を育てる方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 広瀬陽香
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管理栄養士。栄養士。高校時代のマネージャーの経験から管理栄養士としてアスリートを支える仕事を志し、...
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管理栄養士。栄養士。高校時代のマネージャーの経験から管理栄養士としてアスリートを支える仕事を志し、住み込みでの運動部寮母やスポーツ整骨院での個人サポートやセミナー経験を積み現在はフリーランスで活動を行う。""学生野球業界を『食』で変える""をテーマに子どもたちの無限の可能性を『食』で広げるために日本少年野球連盟からの依頼のもと各支部での講義、各チームと年間契約を多数結ぶ。他にも、スポーツ関係の企業と契約を結び、ジュニア期の保護者の方への講義も行う。1人でも多くの方に食が持つ力を知って実践し、体の変化を体感してほしいと思っています。

目次

  1. 水耕栽培の野菜は危険?安全?
  2. 水耕栽培とは何?どんな栽培方法?
  3. 土を使わずに水・液体肥料のみで育てる栽培方法のこと
  4. 水耕栽培の野菜に栄養価はあるの?
  5. 水耕栽培の野菜は危険と言われる理由は?
  6. ①液体肥料の安全性に懸念がある
  7. ②液体肥料の過剰投与による発がん物質の増加
  8. ③水耕栽培の野菜の病原菌への耐性が少ない
  9. ④水耕栽培への認知度が低い
  10. 水耕栽培で野菜を育てるメリット・デメリットは?
  11. 水耕栽培のメリット
  12. 水耕栽培のデメリット
  13. 水耕栽培で自宅で野菜を育てる方法は?
  14. 水耕栽培におすすめの野菜
  15. 水耕栽培キットで始めるのがおすすめ
  16. 水耕栽培の野菜に危険性は心配無用!

④水耕栽培への認知度が低い

昔ながらの土耕栽培で育てられた野菜が一般的な日本では、近年新しく始まった水耕栽培の安全性を疑う人も多いのも事実です。栽培方法や使われている肥料などの成分を理解すれば、危険性がないことは分かりますが、まだ認知度が低いので安心できない人も多いようです。

土耕栽培には人手がかかり、高齢者には重労働になってしまいます。しかし、水耕栽培は少ない労力で誰にでも野菜の栽培が可能になるため、今後は広く認知される栽培方法になっていくと考える人もいます。

広瀬陽香

管理栄養士

最近では、マンション等大きな畑を持っていない人でも自分たちで消費する量の野菜を育てる家庭が増えてきています。土を触る良さもありますが、このように環境を選ばずに野菜を育てることでどの家庭でも食育ができます。自分で育てた野菜を食べることで野菜好きが増えることも期待できますね。

水耕栽培で野菜を育てるメリット・デメリットは?

野菜の水耕栽培を行う上でどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。一般的な土耕栽培と比べたメリットや、考えられる危険性以外のデメリットなどを紹介します。

水耕栽培のメリット

水耕栽培には下記のようなメリットがあります。

・季節や天候の影響を受けない
・収穫量が安定する
・栽培場所を選ばない
・土壌づくりをする必要がない
・野菜の成長が早くなる


水耕栽培には、上にあげたような多くのメリットがありますが、例年にない悪天候や異常気象などの天候に左右されることがなく、一定の収穫量を確保することができます。季節の変化も関係がないため、通年で野菜の栽培・収穫ができるのも水耕栽培の利点です。

家庭でも簡単に始めることができ、栽培のための広い場所は必要ないので、小さなスペースから始めることが可能です。また、土耕栽培では重要である野菜を育てるための土壌を作る必要がなく、土壌作りの手間を省くことができます。さらに、土の妨げがなく根を伸ばすことができ、野菜の成長が早くなるので、収穫量が増える可能性もあります。

水耕栽培のデメリット

水耕栽培には下記のようなデメリットがあります。

・初期費用がかかる
・あまり認知されていな栽培方法で、信頼度が低い
・停電や断水が起こった際に被害を受ける


自宅の家庭栽培として水耕栽培を始めるには特に費用が掛かりませんが、水耕栽培の野菜をビジネスとしてはじめる場合、設備投資としておよそ数千万円の費用がかかります。また、水耕栽培はまだ広く知られておらず、危険性を疑う声もあるように信頼性が低いです。

しっかりとした情報が行きわたっていないため、現時点では安全性や栄養価を懸念する人も多くいます。また、水耕栽培のデメリットとして電気を利用して野菜を育てているので、この電気が何らかの原因で止まると野菜の栽培ができなくなります。水を循環させたり、人工的な日光を与えることができないため、野菜が枯れてしまう可能性が心配要素です。

水耕栽培で自宅で野菜を育てる方法は?

近年、自宅のベランダなどの小さなスペースで家庭菜園をする人が増えていて、水耕栽培は家庭でも簡単に始めることが可能です。ここでは、自宅で行う水耕栽培の方法や水耕栽培に向いている野菜などを紹介します。

水耕栽培におすすめの野菜

水耕栽培を家庭で行う際には下記のような野菜がおすすめです。

・バジル
・大葉
・レタス
・小松菜
・ほうれん草


家庭で水耕栽培を行う際に、初めての方でも失敗せずに育てやすい野菜は、ハーブ類やレタス・ほうれん草などの成長の早い葉物野菜です。キッチンや窓際の小さなスペースに置いておくと必要な時にすぐ料理に使えて非常に便利です。これが成功すればトマトやキュウリなどの野菜に挑戦することもおすすめします。

ただし、水耕栽培での大根やジャガイモなどの根菜野菜の栽培は非常に難しいので、控えた方が良いでしょう。

水耕栽培キットで始めるのがおすすめ


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水耕栽培キット ホームハイポニカ PLAABO

簡単に自宅で水耕栽培を始められるキットも販売されていて、液体燃料や野菜の種など必要なものが全て入っているので便利です。水耕栽培が初めてで何から揃えたらいいか分からないという方は、このキットから始めることをおすすめします。キッチンにも置ける小さなサイズで、見た目も美しいインテリアのように野菜の栽培が可能です。

広瀬陽香

管理栄養士

ほうれん草や小松菜は、鉄やカルシウムといった成長期に不足しがちな栄養素を補給できる野菜です。家で育てていつもの料理に手軽に加えられると良いですね。

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