ルッコラの栄養価や効果・効能は?成分を逃さない食べ方や活用レシピを紹介!
【管理栄養士監修】ルッコラの栄養について知っていますか?今回は、ルッコラの栄養や効果・効能に加えて、成分を逃さない食べ方も紹介します。栄養用を取り入れやすいルッコラの活用レシピや味・香りの他に、旬や新鮮な選び方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ビタミンKは脂溶性ビタミンの一つで、野菜に多く含まれている成分です。ビタミンKは血液を凝固する成分の合成に関係があり、カルシウムを骨に定着させる効果があります。不足することはほとんどありませんが、不足した場合は出血した時に血液が凝固しにくくなることがあります。(※4)
④カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
480μg | 2500μg | 19% |
カリウムは人間の体にも含まれているミネラルで、体内の水分維持に関わっています。塩分を摂りすぎると体内の塩分濃度を調整するために水分を多く取り込み、それがむくみとなります。カリウムがむくみを取ることで知られているのは、汗や尿としてナトリウムを体の外へ排出する働きがあるからです。(※5)
⑤鉄
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.6mg | 7.5mg | 21% |
鉄は野菜、肉、魚などに含まれる成分で、酸素を全身に運ぶ働きをします。鉄が不足することはあまりありませんが、不足すると酸素不足でめまいや貧血を引き起こす可能性があります。(※6)
⑥アリルイソチオシアネート
アリルイソチオシアネートとはルッコラに含まれる辛味成分です。ピリッとした風味が特徴的で、大根やワサビなどにも含まれていて、細かく刻むとより辛味を感じるという特性を持ちます。
アリルイソチオシアネートには強い殺菌作用があり、加工食品の保存としても注目されています。体内で酸化の原因となる一酸化炭素を除去する働きがあるので、老化防止を期待できる成分です。
広瀬陽香
管理栄養士
ルッコラは、上記の栄養素の他に100g当たりのカルシウム・ビタミンCが豊富です。カルシウム量は、ほうれん草の約3倍であり、カルシウムが豊富とされる小松菜に匹敵する量を含んでいます。牛乳アレルギーや乳・乳製品でお腹を壊してしまう方はルッコラや青菜からとることもおすすめです。
ルッコラの栄養成分を効果的に摂取する食べ方は?
野菜に含まれている栄養素は、調理方法によってはうまく摂取できなくなることがあります。ルッコラの栄養成分を効率的に摂取するために、食べ方を確認しましょう。
①油で加熱調理して食べる
ルッコラに含まれるβカロテンは脂溶性の成分のため、油で加熱することで吸収率が上がります。体内に吸収されたβカロテンは必要に応じてビタミンAに変換され使われます。
②水に浸けすぎない
ルッコラを食べるときに注意したいのは、水に浸けすぎないことです。ルッコラに含まれるビタミンCやカリウムはは水溶性の栄養素です。そのため、刻んだルッコラを水に長く浸けると、切り口から栄養素が流れてしまいます。ルッコラは切る前に洗うようにし、保存するときはラップを使いましょう。
③生で食べる
ルッコラを食べる方法は他にも、生のまま食べる方法もあります。食べやすい大きさに刻んでサラダにする食べ方はよく知られていますが、ご飯に入れて混ぜご飯にする食べ方もできます。
広瀬陽香
管理栄養士
ルッコラに含まれる鉄は、「非ヘム鉄」と言われ動物性に多いヘム鉄と比較すると吸収率が落ちます。しかし動物性のタンパク質と一緒に摂取することで吸収率が上がります。お肉や魚料理の付け合わせでとることもおすすめですね。