朝コーヒーは体に悪い?下痢や腹痛になる?正しい飲み方をした際の効果なども紹介!
【管理栄養士監修】朝コーヒーの危険性について知っていますか?朝の目覚めの1杯にコーヒーを飲む人も多いでしょう。今回は、朝コーヒーが体に悪い理由や、飲み方のコツなどを紹介します。朝コーヒーを正しく飲んだ場合の効果なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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朝のコーヒーは体に悪い?理由は?
朝は、朝食と一緒にコーヒーを飲むことを習慣にしている人も多いでしょう。しかし朝のコーヒーは体に悪い影響を与える可能性があるとも言われています。ここでは、朝のコーヒーが体に悪い理由を紹介します。
①腹痛や下痢になる可能性がある
コーヒーはポリフェノールの1種である「クロロゲン酸」や「タンニン」という成分を含んでいます。このうちのクロロゲン酸は胃腸の動きを活発にさせて胃液の分泌を促進しますが、空腹の状態で胃液が出過ぎると腹痛や下痢を起こす原因になります。特に朝は空腹であることが多いため、他の時間帯に比べてクロロゲン酸の影響が強く出やすいことに注意が必要です。
またタンニンはコーヒーの苦みや深み、渋みを出す成分ですが、摂取しすぎると胃腸が荒れて腸の粘膜にも過剰な刺激が与えられ下痢になる可能性があります。(※1、2)
②カフェイン中毒になる可能性がある
コーヒーにはカフェインが含まれているため、多量に摂取するとカフェイン中毒になって吐き気や下痢、頭痛などの症状が起こる場合もあります。また、カフェインを頻繁に摂取していると、カフェインが不足すると眠気や疲労感が起きるなどの依存性を生じる恐れもあります。
ほかにも、カフェインにはストレスに対抗するホルモンであるコルチゾールの分泌を促進させる働きがあるのが特徴です。コルチゾールが分泌されると血圧が上昇して心拍が早くなり、活力が増すなどの変化が起こり、ストレスや危機に素早く対応できるようになります。
しかし、頻繁なカフェイン摂取によってコルチゾールも頻繁に分泌されると、不安症やうつ、集中力の低下、睡眠障害などのリスクが高まるそうです。(※3、4)
広瀬陽香
管理栄養士
朝は睡眠中に飲水をしていないことに加え寝ている間の汗や呼吸により体内の水分が少ない状態です。そこでコーヒーを沢山飲んでしまうと脱水になる可能性もあります。そのためしっかりとカフェインを含まない飲み物で水分摂取を行いましょう。
朝コーヒーの正しい飲み方とは?
上記のように朝のコーヒーは体に悪い影響を与えることがわかりましたが、朝にはコーヒーが欠かせない人も多いでしょう。これから紹介する正しい飲み方をすれば、朝コーヒーを楽しむことができるので、是非参考にしてください。
①起きてから1時間後に飲む
前述した通り、コーヒーに含まれるカフェインにはコルチゾールの分泌を促進し、活力を上げる効果が期待できます。実は、このコルチゾールは起床してから1時間の間は、体を目覚めさせるためにその分泌量が自然に増えることが知られています。
しかし、起床後1時間以内にコーヒーを飲んでしまうと、自然なコルチゾールの分泌を妨げることになってしまうそうです。この状態が毎日続くと、自然にコルチゾールが分泌されづらくなり、結果としてコーヒー無しでは目覚めにくい体になってしまうとも言われています。
こういった理由から、コーヒーを朝飲むのであれば起きてから1時間後に飲むことが推奨されています。
②朝ごはんを食べてから飲む
先ほど紹介したように、朝ごはんを食べる前の空腹状態でコーヒーを飲むと、胃液の分泌が促されて胃が荒れる原因になります。一方、朝ごはんを食べてからコーヒーを飲むと、胃液が分泌されて消化の手助けをしてくれます。胃腸の不調を招く原因にもなってしまうので、空腹状態でコーヒーを飲むことは避けましょう。
(*朝ごはんをコーヒーだけにすると良くない理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③飲み過ぎない
1日のコーヒーの適量目安は3~4杯と言われていて、これ以上飲むとカフェインの過剰摂取によってカフェイン中毒になる可能性があります。カフェイン中毒は前述した通り健康を害する恐れがあり、さらにカフェインを毎日摂取することは依存性を高めることにもつながるので注意が必要です。
なお、チョコレートや紅茶などコーヒー以外の食べ物や飲み物にもカフェインは含まれるので、これらを食べたり飲んだりする習慣がある方はコーヒーを飲む量を控えめにしましょう。
広瀬陽香
管理栄養士
コーヒーをブラックで飲むと胃腸に負担をかける場合がありますが、ミルクを入れることでそれを軽減することもできます。朝に飲み、胃腸が荒れた経験がある方はぜひ少量いれてみてください。