「朝ごはんはコーヒーだけ」がNGな理由は?効果的な取り入れ方を解説!
【管理栄養士監修】朝ごはんをコーヒーだけだけで済ませていませんか?実はデメリットがあります。今回は、朝ごはんをコーヒーだけにする〈太る・下痢〉などデメリットや、朝にコーヒーと一緒に食べ合わせたい物のおすすめを紹介します。朝にコーヒーを取り入れるメリットも注意点とともに紹介するので参考にしてみてくださいね。
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朝ごはんにコーヒーだけはあり?なし?
寝起きで食欲があまりない時や、朝ごはんをゆっくり食べる時間のない時にコーヒーだけを朝ごはんとしている人もいますが、問題ないのでしょうか。コーヒーだけの朝ごはんは、ダイエットや健康においてどのような影響があるのか紹介します。(※1)
朝ごはんにコーヒーだけがNGの理由は?太る?
朝ごはんにコーヒーだけを摂取し、その他は何も食べたり飲んだりしないのは、体に良くありません。コーヒーだけの朝ごはんがNGの理由にはどんなことがあるのでしょうか。ここでは、コーヒーだけの朝ごはんが良くない理由を3つ説明します。
①ストレス過多に繋がる
朝ごはんにコーヒーだけを摂取すると、ストレス過多に繋がってしまいます。ストレス過多に大きく関係するのは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種であるコルチゾールです。コルチゾールにはストレスを緩和させる働きがあり、ストレスを感じるとコルチゾールが急激に分泌されることからストレスホルモンの別名を持ちます。
コルチゾールの分泌には周期性があり、1日の中で最も分泌されるのは朝起きた時です。コルチゾールが多く分泌されている朝にコーヒーを摂取すると、コルチゾールの分泌を促進する働きを持つカフェインによってコルチゾールの分泌量がさらに増えてしまいます。
このようにコルチゾールの分泌量が慢性的に増えることで、ストレス過多となり、場合によっては不眠症やうつ病などを引き起こす恐れもあります。(※2、3)
②血糖値が上がり太る原因になりかねない
コーヒーに含まれるカフェインには、血糖値を下げる効果のあるインスリンの効きを悪くする働きがあります。朝ごはんをコーヒーだけで済ませてしまうと血糖値は急激に上昇し、ダイエットにおいて太る原因になりかねません。
血糖値は緩やかに上昇する分には問題ありませんが、急激に上昇するとインスリンを過剰に分泌し、体内に脂肪を溜め込みやすくしてしまいます。(※4)
③下痢・腹痛になる恐れも
コーヒーだけを朝ごはんにした場合は、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が影響して下痢や腹痛になる恐れもあります。クロロゲン酸には胃酸の分泌を促進する効果があり、空きっ腹にコーヒーを摂取すると胃酸が大量に分泌され、下痢や腹痛を引き起こすことがあります。寝起きは空腹であることが多く、この状態でコーヒーを摂取するのは注意が必要です。
コーヒーに多く含まれるカフェインも、下痢や腹痛を引き起こす恐れのある成分です。カフェインを摂取することで交感神経が刺激され、胃腸が正常に働かなくなってしまうことがあります。胃腸が正常に働かなくなると水分が体内に十分に吸収されず、下痢に繋がりかねません。
カフェインによる下痢や腹痛の発生はコーヒーだけを朝ごはんとした場合だけでなく、コーヒーを摂取した時や、コーヒー以外にもカフェインを含む飲料を摂取した時にも起こりえます。
(*朝コーヒーが体に悪い理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
朝にコーヒーを取り入れるメリット・効果はある!
コーヒーだけを朝ごはんにすることは健康面やダイエット面で良くありませんが、朝にコーヒーを取り入れること自体にはメリットや効果もあります。ここでは、朝にコーヒーを摂取するとどんな効果を得ることができるのか説明します。
①眠気覚ましになる
コーヒーには眠気覚ましの効果があり、朝にコーヒーを取り入れることでたとえ睡眠時間が少なくても頭をすっきりとさせることができます。眠気を引き起こす物質は、覚醒中に脳内に蓄積されるアデノシンです。
アデノシンには脳内の覚醒を止め神経を落ち着かせる働きがあり、アデノシンが脳内で働くことで眠気を感じさせます。コーヒーに豊富に含まれるカフェインはアデノシンの働きを阻止するため、コーヒーを摂取することで眠気を覚ましてくれます。