「朝ごはんはコーヒーだけ」がNGな理由は?効果的な取り入れ方を解説!
【管理栄養士監修】朝ごはんをコーヒーだけだけで済ませていませんか?実はデメリットがあります。今回は、朝ごはんをコーヒーだけにする〈太る・下痢〉などデメリットや、朝にコーヒーと一緒に食べ合わせたい物のおすすめを紹介します。朝にコーヒーを取り入れるメリットも注意点とともに紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
コーヒーに含まれるカフェインとコーヒーオリゴ糖には胃腸の働きを活発にする効果があり、コーヒーを取り入れることで便秘解消が期待できます。カフェインは消化した食べ物を腸外へ出そうとする蠕動運動を加速するとともに、腸の筋肉をリラックスさせて便意を感じやすくさせます。コーヒーオリゴ糖とは、コーヒー豆のカスから発見されたオリゴ糖の一種です。
コーヒーオリゴ糖は腸内に消化されずに腸へ届き、乳酸菌やビフィズス菌などの腸内菌の餌となって善玉菌を増やしてくれます。善玉菌が増えることで腸の働きは活発となり、お通じを良くしてくれます。一日中いつコーヒーを飲んでも便秘解消効果は期待できますが、朝のコーヒーは一日中胃腸の働きを活発にしてくれるため、特に効果的です。(※5、6、7)
平島さゆり
管理栄養士
コーヒーオリゴ糖は、お腹周りの脂肪(内臓脂肪)を低減させる効果が見られることが最近の研究でわかってきました。口にするものの差はあれど、メタボの方、少し続けて飲んでみては♪お試しあれ!
③脂肪燃焼によるダイエット効果
コーヒーに含まれるカフェインには脂肪燃焼を促進する働きがあり、ダイエット効果も期待できます。ダイエット効果をもたらす成分が、カフェインに含まれるリパーゼです。リパーゼには消化酵素の作用を補助し中性脂肪を分解するため、脂肪が蓄積されにくくなります。(※8)
(*コーヒーのダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
朝のコーヒーと合わせたい食べ物は?
朝のコーヒーには健康面やダイエット面で嬉しい効果がありますが、コーヒーだけの朝ごはんはおすすめできません。では、朝のコーヒーと一緒に何を食べたらよいのでしょうか。ここでは、朝のコーヒーとともに食べてほしいおすすめの食べ物を、5つ紹介します。
①バナナ
栄養価の高いバナナは、朝のコーヒーとの食べ合わせにおすすめの食べ物の1つです。バナナに豊富に含まれる栄養成分には糖質・ビタミン・カルシウム・カリウム・ポリフェノールがあります。コーヒーだけの朝ごはんの場合は血糖値を急上昇させてしまいますが、糖質を多く含むバナナを摂取することで血糖値のバランスが整い、頭痛防止やダイエットに効果的です。
コーヒーとバナナの組み合わせの健康効果はほかにもあり、高血圧の予防や改善も期待できます。コーヒーとバナナはともにポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用により動脈硬化を抑制することで、高血圧を防ぎます。バナナに含まれるカリウムは余分な塩分を体外へ排出する働きがあり、血中の塩分濃度が下がることで血圧低下に効果的です。(※9、10、11、12)
②ヨーグルト
コーヒーとヨーグルトの食べ合わせは、健康面やダイエット面でよい効果を期待することができます。ヨーグルトには腸内環境を整え便通をよくする効果があり、そこへコーヒーに含まれるカフェインが加わることで脂肪燃焼を促します。
朝ごはんを食べる時間があまりない方におすすめなのが、ベトナム発祥のヨーグルトコーヒーです。時間を掛けずにコーヒーとヨーグルトを摂取することができる上に、作り方は簡単です。無糖ヨーグルトと練乳を混ぜ合わせ、アイスコーヒーを加えて混ぜるだけで出来上がります。
③卵
朝ごはんにコーヒーとともに食べると良い食べ物の1つが、栄養豊富な卵です。朝ごはんをコーヒーだけで済ませると栄養に偏りがあり、午前中に活動するために必要なエネルギーを摂取することができません。卵はタンパク質をはじめとした栄養素を豊富に含み、完全栄養食と言われるほどです。コーヒーに卵をプラスするだけで、栄養の偏りをなくすことができます。
卵料理であれば何でもよいというわけではなく、ゆで卵とコーヒーの相性は悪いです。ゆで卵に含まれる硫黄とコーヒーに含まれるカフェインが合わさることで、鉄分の吸収を阻害してしまいます。コーヒーとともに卵料理を食べる際は、目玉焼き・卵焼き・スクランブルエッグなど卵の殻を割って調理した料理にしましょう。
④ナッツ類
コーヒーだけでもダイエット効果は期待できますが、ナッツ類と一緒にコーヒーを摂取することでダイエット効果を高めることができます。ナッツ類に含まれる栄養成分のアルギニンは、コーヒーに含まれるカフェインとクロロゲンの脂肪燃焼効果を促進する働きがあります。
脂肪燃焼効果が期待できるのは、コーヒーとナッツ類を摂取した30分後です。朝ごはんにコーヒーとナッツ類を摂取することで、通勤時間も効率良く脂肪燃焼できると考えられます。(※13)
⑤イチゴ
飲み会の次の日など肝臓に負荷をかけた翌日の朝におすすめなのが、イチゴです。コーヒーに含まれるコーヒーポリフェノールとイチゴに含まれるビタミンCにはアルコールを分解する働きがあり、肝機能の負荷を軽減してくれます。(※14)