金柑の栄養素と効能は?皮にも豊富?摂取量の目安や食べ過ぎの注意点も紹介!
【管理栄養士監修】金柑に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、金柑の栄養成分・効能に加え、栄養素が効率的に摂れる食べ方を紹介します。金柑が持つ美容、健康効果をしっかり期待出来る、栄養の取れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
片村優美
管理栄養士
鉄は吸収されにくい栄養素で、ビタミンCと一緒に摂ることで身体に吸収されやすくなります。鉄の多く含まれる食品を摂取するときは、金柑のようにビタミンCが豊富な食材と一緒に摂りましょう。
②ビタミンP
ビタミンPは名前に「ビタミン」と付いていますが、ポリフェノールの一種です。ビタミンPには毛細血管を強くしたり、活性酸素を除去してくれる効果が期待できます。血中の中性脂肪を分解したり血流を改善する働きもあるので、ダイエット効果も期待出来るでしょう。
また、ビタミンCの吸収効率もあげるため、ビタミンCが豊富に含まれている金柑と相性が良い栄養素です。
③ビタミンE
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.6mg | 6.5mg | 40% |
ビタミンEにもビタミンC同様に抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれる働きがあります。また、ビタミンEには血行を良くする働きがあるので、冷え性の方にも摂取してほしい成分です。また、血行が良くなる事で筋肉疲労や頭痛を改善するといった効能も期待できます。(※3)
片村優美
管理栄養士
ビタミンEはナッツ類に多く含まれていますが、金柑からも摂取できます。ビタミンEをはじめ、抗酸化ビタミンを多く含んでいる金柑はアンチエイジングにおすすめです。
④カルシウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
80mg | 660mg | 12% |
カルシウムは歯や骨の形成に欠かせない成分で、人の体の中に最も多く含まれているミネラルでもあります。カルシウムは歯などの成分となっているだけでなく、出血を止めたり筋肉の興奮を抑えるといった働きもあります。(※4)
⑤クリプトサンチン
金柑には、クリプトサンチンといった栄養素も含まれています。クリプトサンチンは金柑の色素成分でもあり、血中のクリプトサンチン濃度が高い人は、生活習慣病のリスクが低くなるといわれています。また、骨粗鬆症の防止にも効果があるとされており、サプリメントなどにも含まれています。
片村優美
管理栄養士
金柑はのど飴によく利用される果物です。気管支を広げる作用はもちろん、飴であれば喉を潤す効果もあるので風邪を引いたときや予防に役立てましょう。
⑥シネフリン
金柑に含まれるシネフリンには気管支を広げる働きがあるので、咳止め効果が期待できます。シネフリンによる咳止め効果を期待して、金柑はのど飴の素材としても良く使用されています。
金柑の栄養成分が摂れる食べ方は?
様々な栄養が含まれる金柑ですが、栄養成分をしっかり摂るならどういった食べ方が良いのでしょうか?
皮ごと生で食べる
金柑は皮を剥いて食べる方もいるかもしれませんが、栄養をしっかり摂取したいなら皮ごと食べるのがおすすめです。金柑の皮にはヘスペリジンが多く含まれているので、ビタミンCの吸収効率を高めたり、善玉コレステロールを増やす効果が期待できます。
また、栄養素が無くなるのが心配ならば加熱せずに頂くのもおすすめです。ビタミンCは長時間の加熱によって分解されてしまい、茹で調理、煮込みなどを行う事で水溶性の栄養素が出てしまう恐れがあるからです。ジャムなどは水分なども丸ごと頂けるので、水溶性の栄養素もしっかり摂る事が出来るでしょう。