こめ油は危険・体に悪いって本当?使うデメリットと健康への効能を紹介!
【管理栄養士監修】こめ油は危険・体に悪いと言われますが使うデメリットはあるのでしょうか?今回は、「こめ油は危険」の噂の理由・真偽や、栄養成分にある健康への効果・効能を紹介します。こめ油の使い方・取り入れ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
こめ油の成分や健康への効果・効能は?
こめ油が危険ではない事は分かりましたが、どのような栄養成分が含まれているのでしょうか。ここではこめ油の健康への効果・効能とあわせて紹介します。
こめ油の栄養成分
こめ油には下記の栄養成分が含まれています。
・植物ステロール
・ビタミンE
・トコトリエノール
・γ‐オリザノール
植物ステロールは別名油の食物繊維とも呼ばれる成分で、悪玉コレステロールが体内に吸収されるのを抑制します。ビタミンEは抗酸化作用があるため細胞の健康を保ってくれる栄養成分です。また、トコトリエノールはスーパービタミンEとも呼ばれ、強い抗酸化作用を持つ事が分かっています。
ほか、γ-オリザノールはこめ油にしか含まれない固有の栄養成分であり、これも抗酸化作用があります。ここからはこういった成分によって期待できる健康への効能を詳しく紹介しましょう。(※2、3、4)
効能①血糖値の上昇を抑制する
こめ油に特有の成分であるγ‐オリザノールには、インスリンの分泌を促進する働きがあることが最近分かってきました。このため、こめ油を取り入れることで血糖値の上昇を抑制する効能が期待できます。血糖値が気になる人はこめ油を普段の料理に使用すると良いと言えるでしょう。(※5)
効能②アンチエイジングや美肌効果がある
こめ油に含まれるビタミンEやトコトリエノール、γ‐オリザノールには抗酸化作用があることが分かっています。この抗酸化作用によって老化を防ぐことができるほか、肌の健康を保つ効果が期待できます。アンチエイジングや美肌を気にしている場合には、こめ油を取り入れてみると良いでしょう。
効能③がんや生活習慣病の予防
γ‐オリザノールやビタミンEに含まれる成分が持つ抗酸化作用は、肌だけにとどまらず体内の酸化防止にも効果を発揮します。体の酸化はがんや生活習慣病の原因ともなることから、抗酸化作用のあるこめ油を取り入れることで、これらの予防効果も期待できるのがメリットです。
こめ油の使い方・取り入れ方は?
米ぬかは健康に良い栄養素を含んでいることが分かりましたが、どのように使ったり日常に取り入れたりすれば良いのでしょうか。具体的な使い方をいくつか紹介するので参考にしてみて下さい。
①揚げ物の油に使う
こめ油は様々な調理に使うことができますが、中でも揚げ物の油に使うのがおすすめです。こめ油は抗酸化作用が強く、胃もたれのしにくい揚げ物を作ることが出来ます。また、泡立ちにくい油ともいわれており揚げ物をからっと美味しく仕上げるにはこめ油が一番良いともいわれるほどです。
②バターやマーガリンの代わりとして使う
こめ油は、食パンを食べる時などにバターやマーガリンの代用として使用するのもおすすめの使い方です。熱したフライパンにこめ油を引き、その上でパンを焼いて食べても良く、香ばしく美味しいトーストが仕上がります。そのほかにも、炒め物などにバターやマーガリンを使う代わりにこめ油を使うのも良いでしょう。
③ご飯を炊くときに混ぜる
通常米を炊く時には米と水しか入れない場合が多いかもしれませんが、米を炊くときにこめ油を混ぜてみるのもおすすめです。こめ油を混ぜておくことで仕上がりがふっくらとし、冷めても美味しいご飯が仕上がります。なお、混ぜる場合の量は米4カップに対して油小さじ1程度です。美味しいご飯を食べたい人は是非一度試してみて下さい。