ホタテの食べ過ぎは危険?下痢・食中毒の原因に?1日の摂取量の目安まで紹介!
【管理栄養士監修】ホタテを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?ホタテの低カロリーなヘルシーさからダイエットに使っている方は必見です。今回は、ホタテの食べ過ぎによる〈亜鉛・タウリン〉などの過剰摂取で起こる〈腹痛・下痢〉 など悪影響の例を紹介します。ホタテの食べ過ぎにならない1日の摂取量の目安や、適量食べた時の栄養価・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ホタテは食べすぎると体に悪影響がある事がわかりましたが、1日の摂取量の目安はあるのでしょうか。ここでは、ホタテの1日の摂取量の目安について説明します。
1日の摂取量は3〜4つまでが目安
ホタテの1日の摂取量の目安は、亜鉛の摂取量を基準に考えるとよいでしょう。1日あたりの亜鉛の平均摂取推奨量は成人男性で9-10mg、女性で7-8mgです。一方、ホタテの亜鉛の含有量は100gあたり2.7mgで、これは可食部が110gあるホタテひとつに含まれる亜鉛の含有量と同じくらいになります。
ホタテの大きさにもよりますが、1日の摂取量の目安は3〜4つまでにしておくと安心です。食べ過ぎには十分に注意しましょう。
ホタテを適量食べた場合の栄養価の効果・効能は?
ホタテの食べ過ぎには注意する必要がありますが、ホタテに含まれる栄養素は体にとって重要であるものが多く、適量を食べる事が大切です。ここでは、ホタテを適量食べた場合の栄養価の効果・効能について解説します。
①タウリン
タウリンは、肝機能を安定させる効果や血圧を安定させる効果があります。タウリンは肝臓で胆汁の生成を促進しますが、この時に体内のコレステロールを多く消費して血中コレステロール値を正常に保つ働きがあり、ダイエットにも効果があると考えられています。
肝機能が安定すると代謝が健全に行われるため、疲労感や倦怠感が軽減されるのもタウリンの大きな役割のひとつです。また、高血圧や糖尿病を予防する、視力の回復したり新生児の健全な発育をサポートしたりする働きがあります。
②亜鉛
亜鉛には、新陳代謝やエネルギー代謝や免疫力の向上など体内の様々な働きをサポートする役割があります。例えば、亜鉛は舌にある味蕾という味覚細胞の新陳代謝に役立ち、味覚を正常に保ちます。
また、亜鉛はビタミンAの代謝を促して、抗酸化作用の活性化をサポートしたり免疫力を上げたりするのに効果的です。その他、髪の毛を健康に保つ・子どもの成長や発育をサポートする・精神の安定にも役立ちます。
中村ふみ
管理栄養士
亜鉛は体内で合成されないため食材から摂取する必要があります。亜鉛は免疫機能の維持や免疫力向上に大切な栄養素です。ホタテの適量の摂取は身体の機能調整に役立ちます。
③ビタミンB1
ダイエットにはバランスの良い食事習慣と、代謝をアップさせて脂肪燃焼を促すビタミン類の存在が欠かせません。ホタテに豊富に含まれるビタミンB1には、糖質を燃やして代謝を助けてエネルギーを作る働きがあります。また、消化液の分泌を促進し皮膚や粘膜を健康に保つほか、疲労物質である乳酸の代謝を助けて疲労回復に役立ちます。(※4)
(*ホタテの栄養について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ホタテは適度な量を食べよう
一年中市場に出回り、いつでも美味しく食べる事ができるホタテですが、一度に食べすぎると下痢や嘔吐などの症状を引き起こす場合があるため注意が必要です。適切な摂取量を知り、ウロをを取り除いてから安全に美味しくホタテをいただきましょう。