ミョウバンに毒性はあるの?害・危険性は?用途例や1日の許容量についても紹介!
【管理栄養士監修】ミョウバンに毒性があると聞いたことがありますか?本当なのでしょうか?今回は、ミョウバンの原料・成分や、「ミョウバンは体に悪い・危険」といった噂の真偽を皮膚への害・影響などから紹介します。ミョウバンの製品・食品添加物としての使い道・用途の例も紹介するので参考にしてくださいね。
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ミョウバンとは何?
理科の実験や食品の成分表示などでよく目にするミョウバンですが、一体どのような化合物なのでしょうか。ここでは、ミョウバンの原料やその成分、効果について説明します。
ミョウバンの原料
ミョウバンは複数の金属イオンと硫酸塩が結合した化合物(複塩)の総称のことで、一般的にミョウバンと呼ばれるものは「硫酸カリウムアルミニウム」を指します。また、硫酸カリウムアルミニウムの水分を取り除いたものは「焼きミョウバン」と呼ばれ、一般的に食品添加物として使用されています。
ミョウバンの成分と効果
ミョウバンの構成成分は硫酸アルミニウムと硫酸カリウムで、湿気や臭いを吸収する性質があります。また、水につけると酸性を示すため細菌繁殖の抑制や防腐に効果を発揮します。
ミョウバンの使い道・用途は?
ミョウバンは硫酸カリウムアルミニウムが原材料の化合物であるということがわかりました。では実際に、製品や食品に対してどのように使用されているのでしょうか。ここではミョウバンの具体的な用途について説明します。
ミョウバンの製品への使われ方
製品としての主な用途は以下の通りです。
・芳香剤
・デオドラント製品
・消火剤
・写真の定着材
・浄水剤
ミョウバンは比較的安価で入手可能なため、身近な製品においても幅広い用途で活用されています。代表的なものは、消臭効果を活用した芳香剤やデオドラント製品への利用です。また、不燃性を利用した消火剤や、水に溶けると酸性を示すことから写真の定着剤やプールや浴場の浄水剤としても使用されます。
ミョウバンの食品添加物での使われ方
ミョウバンの食品添加物としての用途は以下の通りです。
・膨張剤
・ナスの色止め
・ウニの型崩れ防止
・栗や芋のアク抜き・煮崩れ防止
ミョウバンは食材の細胞壁と結合して細胞を強固にしたり、色素を安定化させたりする働きがあります。食品添加物として使用される場合はこれらの性質を利用して、栗や芋のアク抜き、甘露煮やウニの煮崩れ・型崩れの防止、ナスを鮮やかな色に保つ用途で用いられます。
ミョウバンは独特のにおいや苦味があるため、ウニや漬物を食べる際に違和感を感じた場合は、食品添加物としてミョウバンが用いられている可能性が高いです。また、膨張剤としての用途もあり、ベーキングパウダーやふくらし粉として焼き菓子や蒸し菓子にも使用されています。
(*ミョウバンを使ったナスの色止めについて詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。)
moomint
管理栄養士
ミョウバンを多く含む食品はパンや菓子類、漬物などです。主に色合いをよくしたり、商品価値を高めるために使われるので見た目ではなく、食品表示を確認して商品を選ぶことが大切です。
ミョウバンに毒性はあるって本当?害・危険性は?
ここまではミョウバンの用途について説明しました。身近なものに幅広く使われているミョウバンですが毒性や危険性はあるのでしょうか。ここではミョウバンの持つ毒性と注意点、過剰摂取によってもたらされる影響について説明します。