オクラの食べ過ぎは体に悪い?下痢の原因に?1日の摂取量の目安を紹介!
【管理栄養士監修】オクラを食べ過ぎてしまうとどうなるか知っていますか?どの程度の量なら食べ過ぎにならないのでしょうか。今回は、<下痢・吐き気>などオクラを食べ過ぎた時の症状や、1日の適量を紹介します。オクラの栄養効果も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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オクラの食べ過ぎは体に悪い?
オクラはネバネバした食感が特徴的な夏野菜で、おひたしやスープ、カレーなど様々な料理に使われています。オクラが好きな人のなかには何本も食べ過ぎてしまう人もいるようですが、オクラを食べ過ぎると体に害はあるのでしょうか。
オクラの食べ過ぎがNGな理由は?
オクラの食べ過ぎは体に悪いと言われていますが、それはなぜなのでしょうか。オクラの食べ過ぎによって現れる症状について解説します。
食物繊維の取り過ぎで下痢・便秘になる
オクラには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が含まれています。水に溶ける性質をもつ水溶性食物繊維を摂りすぎると、便が過剰に柔らかくなって下痢を発症することがあります。特にお腹が緩い状態の時や胃腸の働きが弱い人がオクラを食べ過ぎると、下痢を悪化させる恐れがあるため注意してください。
一方で水に溶けにくい特性がある不溶性食物繊維は、摂取しすぎると腸内の水分を吸収して便が増大し、腸内で便が詰まって便秘を引き起こします。また、オクラの食べ過ぎによって下痢や便秘になると腹痛の症状が現れ、腹痛が悪化すると吐き気を感じることもあります。(※1)
ただしオクラの食べ過ぎで太ることはない
カロリー | 脂質 | |
オクラ(100g) | 30kcal | 1.6g |
オクラ(1本:10g) | 3kcal | 0.2g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※2)
オクラの100gあたりのカロリーはりんご1/4個程度、糖質量はキャベツの葉1枚ほどしかなく、オクラは低カロリーかつ低糖質な野菜であるといえます。そのため、オクラを食べ過ぎることで太ることは考えにくいでしょう。
オクラの食べ過ぎにならない1日の摂取量は?
オクラの1日の摂取量の目安は、年齢や性別によって異なります。ここからは、成人男性・成人女性・子供別の1日におけるオクラの理想的な摂取量を紹介します。
①成人男性の場合:約15~42本
オクラ1本(10g)あたり | 含有量 | 1日の摂取量の目安 |
食物繊維 | 0.5g | 21g |
葉酸 | 11μg | 240µg |
ビタミンK | 7μg | 150µg |
β-カロテン | 67μg | 900μg |
カリウム | 26mg | 2500mg |
上記の表は、オクラ1本あたりに含まれる主な栄養素と、それぞれの栄養素の1日の摂取量の目安を示したものです。上記の5つの栄養素のなかでも過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼすのは、食物繊維です。
食物繊維の摂取量の目安をオクラ1本あたりの食物繊維の量で割ると、成人男性は1日にオクラを42本まで食べられることが分かります。ただし、これは1日のうちにオクラのみで食物繊維を摂取することを前提とした場合の適量です。別の食材で食物繊維を摂取することを想定すると、オクラを食べる量は1日に15本程度に留めると良いでしょう。
河野絢子
管理栄養士
ただこれを例えば30日間繰り返すとすると、少しリスクが大きいです。基準値で毎日15本食べられるとしても、週に2~3回程度に抑えるのがリスク回避に適した回数だと言えます。
②成人女性の場合:約15~36本
オクラ1本(10g)あたり | 含有量 | 1日の摂取量の目安 |
食物繊維 | 0.5g | 18g |
葉酸 | 11μg | 240μg |
ビタミンK | 7μg | 150μg |
β-カロテン | 67μg | 700μg |
カリウム | 26mg | 2600mg |