蓮根を食べ過ぎるとどうなる?消化不良で下痢になる?1日の適量や対処法も紹介!
【管理栄養士監修】蓮根(れんこん)を食べ過ぎは体に悪いのか知っていますか?一見体に良さそうにも感じますが、なぜでしょうか。今回は、<下痢・吐き気・腹痛>など蓮根を食べ過ぎた時の症状や、1日の適量を紹介します。蓮根の栄養成分や効果効能も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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蓮根(れんこん)の食べ過ぎは体に悪い?
いくつも開いた穴が見通しが良いことから、お節料理などでは縁起の良い食べ物とされている蓮根ですが、歯ごたえが良く箸が止まらなくなることもあるものです。健康的なイメージの強い蓮根は、食べ過ぎると体に悪いのでしょうか。今回は、蓮根を食べ過ぎた時に起こる体への影響について詳しく解説していきます。
蓮根を食べ過ぎるとどうなる?消化に悪い?
根菜の一種である蓮根は健康に良い野菜とされているため、積極的に摂っている人もいるかもしれません。まずはじめに蓮根を食べ過ぎるとどうなるか、具体的な体への影響を見てみましょう。
①肥満の原因になりうる
100gあたり | カロリー | 糖質 |
蓮根 | 66kcal | 14g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
蓮根はでんぷん質が多いため、野菜の中でも比較的カロリーや糖質が高いことが特徴です。糖質制限によるダイエット中は、蓮根の食べ過ぎや糖質の多い食材との食べあわせに注意しましょう。しかし、蓮根のカロリーや糖質は白いご飯の半分以下なので、よほど食べ過ぎなければ問題ありません。
②尿路結石になる
蓮根のアクにはシュウ酸と呼ばれる成分が含まれています。シュウ酸は摂り過ぎると尿路結石の原因になることもあります。尿路結石は強い痛みが伴い腎炎を併発することもあるので、蓮根に限らずほうれん草やたけのこなどシュウ酸を多く含む野菜はしっかりとアク抜きをして、食べ過ぎには注意するようにしてください。(※2)
小林花菜
管理栄養士
シュウ酸は水溶性なので、ゆでることで含有量を減らすことができます。
③消化不良で腹痛・下痢になる
蓮根には食物繊維が多く含まれているため、食べ過ぎると消化不良で腹痛・下痢になる可能性のある食材です。食物繊維は適量ならばお腹の調子や腸内環境を整える栄養素で知られますが、摂り過ぎるとかえって胃腸に負担をかけることがあります。
また、前述した蓮根のアクに含まれるシュウ酸も大量に摂取すると腹痛や吐き気の原因となるため、胃腸の弱い人は注意しましょう。(※3)
蓮根の食べ過ぎにならない1日の摂取量の目安は?
蓮根は煮物やきんぴらにすると美味しく、つい食べ過ぎることもありますが適量はどれくらいなのでしょうか。ここでは、蓮根の1日の摂取量の目安を紹介します。
蓮根は1日100g以下が適量とされている
蓮根の1日の適量はおおよそ100g以下とされ、目安としては小さめな蓮根の1節程度です。大きい蓮根だと1節が200g近いものもあるので、一度重さを計って確認しておくと良いでしょう。なお、野菜類は1日につき350gの摂取が推奨されているので、蓮根だけではなく葉物野菜などと組み合わせるようにしてください。