イワシの栄養素と効能は?タンパク質が豊富?成分を逃さない食べ方を紹介!

【管理栄養士監修】イワシに含まれる栄養素を知っていますか?イワシは日本人にとって重要な栄養源でした。今回は、イワシの栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。イワシの旬・種類も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. イワシはどんな食材?
  2. イワシの旬・種類
  3. イワシのカロリー・糖質
  4. イワシの栄養素と効果・効能
  5. ①タンパク質
  6. ②DHA(ドコサヘキサエン酸)
  7. ③EPA(エイコサペンタエン酸)
  8. ④カルシウム
  9. ⑤ビタミンB2・B6
  10. イワシの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
  11. ①刺身・寿司など生で食べる
  12. ②ホイル焼きにする
  13. ③天日干しにする
  14. イワシは栄養豊富な食材

竹本友里恵

管理栄養士

イワシをオリーブオイルに漬けた食べ物をアンチョビと呼ぶのをご存知ですか?イタリア料理に欠かせない食べ物ですが、鮮度の高いイワシが手に入れば簡単に作ることができます。イワシに多く含まれるDHAやEPA、カルシウムを損なわず、長期保存ができるので試してみるのもおすすめです。味が濃い食材なので、炭水化物と一緒に食べ過ぎてしまわないように気をつけましょう。

②DHA(ドコサヘキサエン酸)

含有量(100gあたり):660㎎
1日の摂取量の目安:1000㎎
1日の摂取量に占める割合:66%

イワシにはオメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富で、これは主に青魚に多く含まれる脂肪酸です。DHAは脳内や母乳に多く、脳細胞の中で情報の伝達機能を向上させ、脳細胞自体を活性化させる効能があります。また。血中コレステロールを下げ、善玉コレステロールを増やすので、生活習慣病の予防・改善効果があります。

そして最近では抗がん作用や抗アレルギーへの効果も注目される成分です。

③EPA(エイコサペンタエン酸)

含有量(100gあたり):290㎎
1日の摂取量の目安:1000㎎
1日の摂取量に占める割合:29%

イワシにはDHAと同じオメガ3脂肪酸の仲間のEPA(エイコサペンタエン酸)という脂肪酸も多く含まれています。EPAには血管を柔らかくする効果があり、血中の余分な脂肪分を減らし健康な血液を体中に巡らせ、生活習慣病の予防・改善に効果を発揮する栄養です。また健康な血液を巡らせることで、薄毛や白髪に効果を認められたという報告もあります。

④カルシウム

含有量(100gあたり):85㎎
1日の摂取量の目安:650㎎
1日の摂取量に占める割合:13.1%

イワシに含まれるカルシウムは85㎎ですが、めざしやシラスで食べるときは3倍以上に多くなります。カルシウムの多くは骨や歯をサイクルに沿って作り続け入れ替えますが、それ以外にも体液の中に含まれ、細胞分裂や神経伝達、ホルモンの分泌など身体じゅうで使われえる栄養素です。

体液中のカルシウムが不足すると、骨を溶かして補うので、不足状態が続くと骨粗鬆症になりやすく、てんかんなどを起こす場合もあります。

⑤ビタミンB2・B6

【ビタミンB2/ビタミンB6】
含有量:0.36㎎/0.55㎎
1日の摂取量:1.6㎎/1.4㎎
1日の摂取量に占める割合:22.5%/39.3%

イワシに多く含まれるビタミンB2,6は食品をエネルギーに変えるときに使われる栄養素です。ビタミンB2は糖と脂肪を、ビタミンB6はタンパク質の代謝に欠かせません。この2つのビタミンは皮膚や粘膜・髪・爪などの細胞を作り、体内の老化の一因とされる過酸化脂質を取り除く効果もあります。

不足すると、目の充血や髪・肌が荒れたり、アレルギー症状が出やすくなるなど、ホルモンバランスが崩れたりします。

イワシの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?

イワシに豊富なDHAやEPAをできるだけ失わずに食べるには、良い方法はあるのでしょうか。

①刺身・寿司など生で食べる

魚の調理法としては、煮る・焼くなどが主ですが、グリルで焼けば、DHAやEPAの脂分が溶け出してしまいます。水溶性の栄養分などもあるので、なるべく手をかけず生のまま食べると、失うものが最小限に抑えられますね。刺身や寿司、マリネなど火を通さない食べ方がお勧めです。

②ホイル焼きにする

イワシを生で食べるとなると、かなり鮮度が良くないと危険です。火を通して食べるのなら、ホイル焼きなど、うま味を逃さない工夫をしましょう。塩を振ってホイルに包んでグリルで焼くだけで出来上がります。ハーブやスパイスを振っても美味しいですね。

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