ほうれん草が体に悪いと言われる理由は?アク・食べ合わせなど注意点を紹介!

【管理栄養士監修】ほうれん草が体に悪いと聞いたことがありますか?どうしてでしょうか?今回は、<アク・シュウ酸・食べ合わせ>などほうれん草が体に悪いと言われる理由やシュウ酸の除去方法を紹介します。アクやシュウ酸が少ないほうれん草も紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)
専門家監修 |管理栄養士・栄養士 広瀬陽香
Instagram
HP
管理栄養士。栄養士。高校時代のマネージャーの経験から管理栄養士としてアスリートを支える仕事を志し、...
Instagram
HP
管理栄養士。栄養士。高校時代のマネージャーの経験から管理栄養士としてアスリートを支える仕事を志し、住み込みでの運動部寮母やスポーツ整骨院での個人サポートやセミナー経験を積み現在はフリーランスで活動を行う。""学生野球業界を『食』で変える""をテーマに子どもたちの無限の可能性を『食』で広げるために日本少年野球連盟からの依頼のもと各支部での講義、各チームと年間契約を多数結ぶ。他にも、スポーツ関係の企業と契約を結び、ジュニア期の保護者の方への講義も行う。1人でも多くの方に食が持つ力を知って実践し、体の変化を体感してほしいと思っています。

目次

  1. ほうれん草は体に悪いって本当?
  2. ほうれん草が体に悪いと言われる理由は?
  3. ①アクの成分「シュウ酸」が尿路結石の原因になる
  4. ②ベーコンとの食べ合わせでがんの原因になる
  5. ほうれん草のシュウ酸の抜き方・除去する方法は?
  6. ①茹でた後水にさらしてアク抜きをする
  7. ②油で炒める
  8. ③カルシウムでシュウ酸の吸収量を減らす
  9. ほうれん草のシュウ酸が少ない種類はある?
  10. ①東洋種のほうれん草
  11. ②冬にとれるほうれん草
  12. ③サラダ用ほうれん草
  13. ほうれん草は体にいい栄養成分も含んでいる?
  14. ほうれん草はシュウ酸に気をつけよう

②油で炒める

ほうれん草のシュウ酸と体内のカルシウムが結びつき、尿路結石の原因になると紹介しましたが、その結びつきを防ぐのがほうれん草を油で炒めるという方法です。ほうれん草を油で炒めると、葉が油でコーティングされてシュウ酸とカルシウムの結びつきを阻害します。

ただし、前述した通りベーコンと一緒に炒めると他の害の心配があるので、なるべく他の食材を選びましょう。

③カルシウムでシュウ酸の吸収量を減らす

ほうれん草とカルシウムの含まれる食材を合わせることでも、体内でシュウ酸カルシウムに変化するのを防ぎ、シュウ酸の吸収量を減らすことができます。ほうれん草をスキムミルクなどで和えることで、生食でもシュウ酸の吸収量を抑えることが可能です。

またお浸しによくかかっている鰹節もカルシウムが豊富で、シュウ酸の吸収率を下げるのに一役買っています。ほうれん草のお浸しに鰹節という組み合わせは、理にかなったものなのです。さらにオリーブオイルなどの油も加えると、油のコーティング効果でカルシウムとシュウ酸の結合を防ぐことができ、シュウ酸の吸収を抑えられます。

広瀬陽香

管理栄養士

シュウ酸は、鉄だけでなくカルシウムの吸収も阻害します。そのため、シュウ酸を含む食品をとる場合はその前や後でもカルシウムが豊富に含まれるものをとれると良いですね。

ほうれん草のシュウ酸が少ない種類はある?

1日にたくさんほうれん草を食べる方は、シュウ酸の摂取量が気になるところです。ここでは毎日食べても安心なシュウ酸の含有量が少ないほうれん草の種類を紹介します。

①東洋種のほうれん草

出典:http://zenyuren.shop14.makeshop.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000001333&search=%A4%DB%A4%A6%A4%EC%A4%F3%C1%F0&sort=

ほうれん草は大きく分けて「東洋種」と「西洋種」がありますが、東洋種は西洋種に比べ、シュウ酸の含有量が低いのが特徴です。簡単な見分け方として、葉が丸いのが西洋種、葉がギザギザに切り込みを入れたようになっているのが東洋種で、2つを掛け合わせた交配種も存在します。

【12月上旬・今季終了】山形赤根ほうれんそう(露地)

②冬にとれるほうれん草

出典:https://item.rakuten.co.jp/sakuraiya/0026/

ほうれん草は夏にとれるものよりも、冬にとれるものの方が栄養価が高く、シュウ酸の含有量も少なくなっています。冬にとれるほうれん草は赤い根がしっかりしており、スーパーでの値段も安価です。冬しか出回らない品種もあり、シュウ酸の少ないほうれん草をたくさん食べたい方におすすめです。

冬季限定【本場京野菜】京都府産 ほうれん草 1束あたり約250g

③サラダ用ほうれん草

出典:https://tshop.r10s.jp/gold/sankin-asaichi/images/ila00215.jpg?downsize=240:*

通常のほうれん草は加熱調理が基本ではあるものの水に溶ける栄養素も多いため、特に茹でた場合には栄養が流れていってしまいます。栄養をとるためにもできれば生食したいものですが、シュウ酸が多く生食には向きません。そこで登場したのが生食を前提としたシュウ酸の含有量が少ないサラダ用のほうれん草です。

サラダ用のほうれん草は通常のほうれん草に比べてシュウ酸の含有量が少なく、生食をしてもエグみを感じません。また茹でずに食べることができるため、ほうれん草に含まれる栄養素を十分にとることができます。

サラダ ほうれん草1袋

ほうれん草は体にいい栄養成分も含んでいる?

関連する記事