ほうれん草が体に悪いと言われる理由は?アク・食べ合わせなど注意点を紹介!

ほうれん草が体に悪いと聞いたことがありますか?どうしてでしょうか?今回は、<アク・シュウ酸・食べ合わせ>などほうれん草が体に悪いと言われる理由やシュウ酸の除去方法を紹介します。アクやシュウ酸が少ないほうれん草も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. ほうれん草は体に悪いって本当?
  2. ほうれん草が体に悪いと言われる理由は?
  3. ①アクの成分「シュウ酸」が尿路結石の原因になる
  4. ②ベーコンとの食べ合わせでがんの原因になる
  5. ほうれん草のシュウ酸の抜き方・除去する方法は?
  6. ①茹でた後水にさらしてアク抜きをする
  7. ②油で炒める
  8. ③カルシウムでシュウ酸の吸収量を減らす
  9. ほうれん草のシュウ酸が少ない種類はある?
  10. ①東洋種のほうれん草
  11. ②冬にとれるほうれん草
  12. ③サラダ用ほうれん草
  13. ほうれん草は体にいい栄養成分も含んでいる?
  14. ほうれん草はシュウ酸に気をつけよう

ほうれん草は体に悪いって本当?

鉄分をはじめとした栄養素が豊富で、健康に良いイメージのほうれん草ですが、食べ方や食べ合わせによっては体に悪いという側面もあるようです。今回は栄養豊富なほうれん草がなぜ体に悪いといわれるのかを紹介します。

ほうれん草が体に悪いと言われる理由は?

緑黄色野菜の代表のような存在のほうれん草ですが、実は人体に悪い影響を与える栄養素も含まれていることは、健康のためにも知っておきたいところです。ここではほうれん草が体に悪いといわれる理由を2つ紹介します。

①アクの成分「シュウ酸」が尿路結石の原因になる

ほうれん草は基本的にサラダなどの生食では食べません。多くの方が茹でたり炒めたりといった加熱調理をしていますが、加熱調理が必要なのはアクの成分である自然毒の「シュウ酸」を取り除くためです。アクが強い方がおいしいという方もいますが、このアクのもとであるシュウ酸は毒の一種して扱われているように、とりすぎると尿路結石の原因になります。

ほうれん草に含まれるシュウ酸は口の中や腸内に存在するカルシウムと結びつき、シュウ酸カルシウムという物質に変化します。腸内でシュウ酸カルシウムになった場合はそのまま便と一緒に排出されますが、尿の中で結びついた場合は結石になり、最悪の場合は尿管に詰まって尿路結石になるのです。(※1、2)

(*ほうれん草の食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ほうれん草の食べ過ぎは体に悪い?1日の摂取量は?シュウ酸の摂取を抑える方法を紹介!

②ベーコンとの食べ合わせでがんの原因になる

お弁当のおかずや朝食の一品として食べる機会の多いほうれん草とベーコンの組み合わせですが、実はベーコンとの食べ合わせでがんの原因になるという報告もあります。ベーコンには見た目を良くするために亜硝酸ナトリウムを含んだ発色剤が使われていることがあります。

このベーコンに含まれる亜硝酸ナトリウムと、ほうれん草に含まれる硝酸が結びつくと、亜硝酸に変化し発がん性物質であるニトロソアミンを生み出すといわれているのです。定番の組み合わせですが、食べ合わせには注意が必要です。

ほうれん草のシュウ酸の抜き方・除去する方法は?

シュウ酸が体に悪いといっても、他の栄養素のことを考えればほうれん草はなるべく食べたい野菜です。ここではほうれん草に含まれるシュウ酸の抜き方・除去方法を紹介します。

①茹でた後水にさらしてアク抜きをする

ほうれん草のアク抜きの方法は、以下の通りです。

【アク抜きの手順】
1.鍋にほうれん草が漬かる程度のお湯を沸かす
2.沸騰したお湯にほうれん草を入れて30秒~1分ほど茹でる
3.お湯を捨て冷水にほうれん草を浸す
4.水気をよく絞る


アク抜きのポイントは、茹でた後に必ず水にさらすことです。茹でただけではシュウ酸が茹で汁に溶けだしているので、洗い流すことでシュウ酸を取り除けます。ただし、ほうれん草は茹でることでアク抜きができますが、同時に栄養素の一部も流れていってしまいます。気になる方は生食用のシュウ酸が少ないほうれん草を購入しましょう。

(*ほうれん草のアク抜きについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ほうれん草のアク抜きはなぜ必要?栄養が残る&色止めできる茹で方のコツを解説!

②油で炒める

ほうれん草のシュウ酸と体内のカルシウムが結びつき、尿路結石の原因になると紹介しましたが、その結びつきを防ぐのがほうれん草を油で炒めるという方法です。ほうれん草を油で炒めると、葉が油でコーティングされてシュウ酸とカルシウムの結びつきを阻害します。

ただし、前述した通りベーコンと一緒に炒めると他の害の心配があるので、なるべく他の食材を選びましょう。

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