火を通した牡蠣にあたる原因は?症状がきつい?加熱の目安や対処法を紹介!
火を通した牡蠣にあたることはあるのでしょうか?加熱したものでも、少し心配になりますよね。今回は、火を通した牡蠣にあたる原因を、火が通ったかの判断方法とともに紹介します。火を通した牡蠣にあたった場合の対処法や食中毒の種類も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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火を通した牡蠣にあたる原因を知りたい...
生食用の牡蠣を食べて食あたりを起こした話はよく耳にしますが、火を通した牡蠣を食べてあたるのは何故なのでしょうか。牡蠣にあたらないためにはポイントがあるのでしょうか。万が一あたってしまった時の対処法も含めて紹介していきます。
まずは牡蠣による食中毒の種類や症状を知っておこう
牡蠣はエキスが強く、胃が強くない場合は胃もたれを起こす人もいます。そんな牡蠣による食中毒にはどのような種類があるのでしょうか。それぞれの症状や感染してから発症するまでの時間、発症してから回復するまでの時間を紹介していきます。
①ノロウイルス
牡蠣にあたる原因として、圧倒的に多いのがノロウイルスです。
・症状:嘔吐、下痢、腹痛、微熱など
・潜伏期間:1~2日
・回復時間の目安:2~3日
ノロウイルスは年間を通して発生しますが、特に発生しやすい時期は11月~2月です。特に吐き気が強い傾向があり、嘔吐や下痢は1日中続きます。そのほかに頭痛や身体の節々の痛み、倦怠感などを伴う場合もあります。通常は1~2日で回復し、後遺症もありませんが、特に小さな子供や高齢者は重篤化しやすいので注意が必要です。(※1)
②牡蠣アレルギー
牡蠣アレルギーは、牡蠣の中に含まれる「トロポミオン」という成分が原因で起こります。
・症状:腹痛、嘔吐、下痢、喉のかゆみ、蕁麻疹、発疹など
・潜伏期間:なし
・回復時間の目安:個人差がある
牡蠣アレルギーは早ければ食後1~2時間で発症します。また、血圧低下や意識障害、呼吸困難などといったアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。その場合は命に関わるので、すぐに救急車を呼びましょう。アレルギーは、それまで大丈夫だった人が、ある日突然発症することがあります。医療機関で血液検査をしてもらうと安心です。(※2)
③貝毒
貝毒とは、二枚貝が有害な植物プランクトンを食べることで体内に毒が蓄積し、その貝を人が食すことで発症します。貝毒は5つに分類されますが、国内で発生しやすいのは麻痺性貝毒と下痢性貝毒です。
【麻痺性貝毒】
・症状:強い麻痺症状
・潜伏期間:なし
・回復時間の目安:2~3日
【下痢性貝毒】
・症状:下痢、吐き気、嘔吐、腹痛など
・潜伏期間:なし
・回復時間の目安:2~3日
貝毒の成分は熱に強く、火を通しても分解されません。麻痺性貝毒は成分によってはフグ毒に匹敵するほどの強さがあります。食後30分ほどで顔面や唇、舌が痺れはじめ、全身に広がり重篤化すると呼吸困難等を引き起こし12時間以内に死に至ります。
下痢性貝毒は食後30分~4時間程で激しい下痢、嘔吐、腹痛が起こりますが発熱はありません。3日以内に回復する人が多く、死亡例はないようです。(※3)
④腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは、主に魚介類に生息している細菌です。
・症状:主に激しい下痢や腹痛、他には発熱や嘔吐、まれに血便が見られる
・潜伏期間:11~18時間前後
・回復時間の目安:1~2日
腸炎ビブリオの発生しやすい時期は、8月をピークとし、7~9月が多いです。多くが感染後11~18時間前後の潜伏期間を経て発症しますが、食後2~3時間で発症したケースもあります。腹痛や下痢などの主症状は1~2日程で回復しますが、免疫力の弱い高齢者等は重篤化し、最悪の場合死に至る可能性もあるので注意が必要です。(※4)
火を通した牡蠣にあたる原因は?カキフライでも起こる?
生食用ではない牡蠣による食あたりを防ぐためには加熱することが大切ですが、カキフライのように火を通していてもあたることがあるのはどうしてなのでしょうか。ここでは、火を通した牡蠣にあたる原因について説明します。
①加熱不足で生焼け状態
生食用ではない牡蠣を調理する際に大切なことは、中心部分まで火が通っているかどうかです。加熱不足で表面は火が通っていても中心部分まで十分に火が通っていない場合は菌が残っており、あたる可能性が高いです。