火を通した牡蠣にあたる原因は?症状がきつい?加熱の目安や対処法を紹介!
火を通した牡蠣にあたることはあるのでしょうか?加熱したものでも、少し心配になりますよね。今回は、火を通した牡蠣にあたる原因を、火が通ったかの判断方法とともに紹介します。火を通した牡蠣にあたった場合の対処法や食中毒の種類も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
体調が悪い時には、生食用の基準を満たしている牡蠣であっても食べるのを避けたほうが良いでしょう。健康な時は何も症状が出なくても、免疫力が下がっているときに牡蠣を食べると食あたりを起こす可能性が高くなります。
③調理器具の衛生不備
調理器具や食器にウイルスや菌が付着していると増殖して手や他の器具、食器などが汚染され、そこから感染するリスクが高まります。調理する前や過程だけでなく、盛り付ける際にも手を石鹼でよく洗いましょう。調理器具は清潔なものを使用し、使った後は熱湯等で消毒しましょう。
アルコール殺菌は、腸炎ビブリオなどの一般細菌には有効ですが、ノロウイルスの場合アルコールでは効果がありません。ノロウイルスを失活させるには、85℃以上の熱湯消毒が効果的です。
ちなみに高齢者や子供はあたりやすい
同じ牡蠣を食べても、何も問題がない人もいますがあたりやすい人もいます。成人に比べて小さい子供や高齢者は免疫力が弱く、食あたりを起こしやすい傾向にあります。前述した通り、腸炎ビブリオやノロウイルスなどの食中毒では重症化するリスクもあるため注意してください。
(*牡蠣にあたる原因や確率について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
牡蠣に火が通ったかの目安は?加熱時間はどのくらい?
牡蠣による食中毒の原因となる腸炎ビブリオは、65℃で1分以上加熱することで死滅します。またノロウイルスは、牡蠣の中心部分の温度が85~90℃で90秒以上加熱することで死滅し、感染症は無くなります。
牡蠣の中心部分まで十分に火が通ると弾力が出るため、見た目でも判断が可能です。箸などで押してみて、ぷりっと押し返してくるような感触があれば、十分に火が通った証です。
(*牡蠣の加熱時間について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
火を通した牡蠣にあたった場合の対処法は?
実際に牡蠣を食べて食あたりを起こしてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。また、病院に行く必要がある場合はどのような時なのでしょうか。
火を通した牡蠣にあたった場合は水分補給が基本
食中毒を起こしたとき、怖いのは脱水症状に陥ることです。はじめの2~3日は症状が激しく出ます。吐き気が激しい時は無理する必要はありませんが、少し落ち着いたらスプーン一杯だけ飲んでみて、吐き気を催さなければ少量ずつこまめに水分をとることを意識しましょう。
冷たい水よりも、常温かぬるま湯のほうが刺激が少なくておすすめです。吐き気がおさまってきたら、スポーツドリンクや経口補水液などをとりましょう。発症から3~4日ほど経って症状が落ち着いてきたら、少しずつ食事を取り始めます。このとき大切なのは、すでに弱っている胃腸に負担をかけない消化の良いものを選ぶことです。
食欲が湧いてきたら、徐々に魚や卵、肉などの蛋白質を増やしていき、食べた後の身体の様子を見てください。問題が無ければ、段々と通常の食事に戻していきましょう。
症状がひどい場合は病院に行こう
牡蠣にあたって吐き気がひどく水分がとれない、身体がだるい、頭痛やめまい、意識が朦朧とするなどの症状があれば、脱水を引き起こしている可能性があります。症状がひどい時には早めに病院を受診し、適切な治療を受けましょう。