ほうじ茶は体に悪い?効能・副作用は?飲み過ぎるデメリットも紹介!

【管理栄養士監修】ほうじ茶の効果・効能を知っていますか?飲み過ぎは体に悪いかもしれません。今回は、ほうじ茶のメリットに加え、アクリルアミドなど副作用・デメリットになる成分も紹介します。ほうじ茶の効果・効能を大きくする飲み方も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 N.a
管理栄養士/献立作成は延べ20000食以上。子どもも大人も食は楽しくストレスフリーをモットーにしてます。
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目次

  1. ほうじ茶は体に良い?悪い?どっち?
  2. ほうじ茶のメリットや効果・効能は?
  3. ①美容に良い
  4. ②リラックス効果
  5. ③胃酸の出過ぎを抑える
  6. ④血流を良くする
  7. ⑤脂肪を分解する
  8. ほうじ茶は体に悪い面も?飲み過ぎる副作用・デメリットは?
  9. ①カテキンがタンニン酸になる
  10. ②アクリルアミドが含まれている
  11. ③カフェインが含まれる
  12. ほうじ茶の効果的な飲み方は?
  13. ①一日2〜3杯に抑える
  14. ②寝る前に飲む
  15. ③水出しのほうじ茶で飲む
  16. ほうじ茶は体に良いが飲み過ぎに注意!

健康にいい効能がたくさんあるほうじ茶ですが、体に悪い面はないのでしょうか?ここではほうじ茶を飲む際に気をつけるべき副作用や体に悪いとされる成分を紹介します。

①カテキンがタンニン酸になる

ほうじ茶に含まれる抗酸化作用を持つカテキンは、美容や健康に効果的な成分ですが、摂る際に注意が必要です。カテキンは一度に大量摂取してしまうとカテキン同士が結びつき、タンニンという成分へと変化します。

このタンニンは酸化しやすく、酸化したタンニンはタンニン酸という成分に変化し、胃を刺激して胃炎などの症状を引き起こす原因になると考えられています。本来は健康な体作りに役立つカテキンですが、過剰に摂りすぎてしまうとかえって体に悪い副作用が出てしまうので注意しましょう。(※5)

②アクリルアミドが含まれている

ほうじ茶に含まれるテアニンはアミノ酸の一種で旨味成分とされていますが、この成分が体に悪いとされるアクリルアミドの発生に関係している事が研究によって判明しました。アクリルアミドは、アミノ酸や糖類を120℃以上で加熱した際に起こる科学反応が原因で発生すると考えられている成分で、農林水産省は以下のような情報提供を行っています。(※6、7)

コーヒー豆、ほうじ茶葉、煎り麦のように、高温で焙煎した食品にもアクリルアミドが高濃度に含まれていることが報告されています。アクリルアミドはとても水に溶けやすいため、これらから抽出したコーヒー、ほうじ茶、麦茶などの飲料にもアクリルアミドが含まれていることが確認されています。


アクリルアミドは接着剤の原料やタバコに含まれる物質であり、大量に摂取すると副作用で中枢神経に障害を引き起こすとされる体に悪い物質です。食品の中でも糖類を多く含み高温調理したポテトチップスや、上記の情報提供にもある通り高温で焙煎して作るコーヒーや麦茶などの飲み物にも比較的多くのアクリルアミドが含まれています。

高温調理で発生するアクリルアミドはまだあまり規制が進んでいませんが、発がん性リスクもある物質として食品事業者による低減化の取り組みが各地で行われています。(※8)

③カフェインが含まれる

他のお茶と比べると量は少ないですが、ほうじ茶にはカフェインが含まれています。カフェインは適量であれば眠気覚ましや集中力アップに効果的ですが、過剰に摂取すると不整脈や不眠症などかえって体に悪い作用が働いてしまいます。他にも鉄の吸収を抑えたり血管を収縮させたりして冷えの原因になるなど、カフェインは体に悪い面もあるので注意が必要です。

特にカフェインの分解能力が未熟な乳幼児や、妊娠中の女性は胎児の体に悪い影響を及ぼす危険があるため、カフェインの摂取はできるだけ避けた方が良いでしょう。(※9)

ほうじ茶の効果的な飲み方は?

健康に良い面も悪い面も持つほうじ茶ですが、その良い効果をうまく引き出すにはどういった飲み方が良いのでしょうか?ここではほうじ茶の健康成分を効果的に発揮させる飲み方を紹介するので、参考にしてください。

①一日2〜3杯に抑える

水分補給を目的に水やジュースの代わりとして、大量にほうじ茶を飲むことはおすすめできません。ほうじ茶は一度に大量摂取すると体に悪い副作用を引き起こすカテキンやカフェインを含むため、そうした副作用を出さないためにも飲む量を調整する必要があります。健康目的にお茶を飲むのであれば、飲む量は1日に2杯から3杯程度に抑えるようにしましょう。

N.a

管理栄養士

カフェインを短時間に過剰に摂取すると、食欲不振、吐き気、嘔吐、ふるえ、けいれんなどの中毒症状を起こす場合があるので、飲みすぎには注意しましょう。

②寝る前に飲む

ほうじ茶を飲むのに適している時間帯は、食事を終えた後の寝る前が効果的とされています。ほうじ茶に含まれる旨味成分のテアニンは脳をリラックスさせる作用があり、睡眠の質が上がることで翌朝も無理なく起きられるようになります。少量であればカフェインも気にならず、また食事の後であれば消化を妨げずカテキンの効果で口臭予防にも繋がるのでおすすめです。

③水出しのほうじ茶で飲む

ほうじ茶を淹れる時は沸騰したお湯からではなく、水出しで時間をかけて作るのが良いとされています。お茶全般に含まれるカテキンはお茶の渋み成分であり、カテキンはお湯の温度が60℃以上でなければ茶葉から溶け出すことはありません。

水から作るとカテキンの代わりに旨み成分のテアニンが多く出るので、香り豊かで美味しいほうじ茶を飲むことができます。なお、水出しの場合は茶葉に水を注ぎ、冷蔵庫で2時間から一晩ほど浸けておくと飲めるようになります。

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