寒天の効果・効能は?ダイエットや便秘に良い?1日の摂取量や食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】寒天の効果・効能を知っていますか?体に良いのでしょうか?今回は、<便秘解消・血糖値抑制>など寒天のダイエットや健康への効果・効能や効果を高める食べ方も紹介します。寒天を使った健康レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
寒天の効果・効能は他にある?
寒天が持つ効能は、食物繊維の働きによるダイエット効果しかないと思い込んでいる人も多いかもしれません。しかし様々な研究により、ダイエット以外にも健康効果につながる作用があることがわかってきています。ここでは、寒天の効果並びに効能を紹介します。
①がんを抑制する効果
80%が食物繊維である寒天は、体内の消化酵素では分解できないといわれてきました。しかし近年の研究で体温と胃酸によって寒天が微量ではあるものの分解され、アガロオリゴ糖になることがわかっています。このアガロオリゴ糖に、がんを抑制する効果があると注目を集めているのです。
アガロオリゴ糖は腸管の保護や抗酸化並びに抗炎症作用、解毒、血糖値の維持など他の効能も持っています。寒天は様々な健康効果を秘めていると考えられます。
②駆虫効果
寒天の原料は海藻でカイニン酸が含まれており、これは寒天に加工されても変わることはありません。このカイニン酸は駆虫成分の1つで、寒天を食べることで腸内のデトックス作用が見込めるのです。江戸時代にアヤギヌと呼ばれる海藻が虫下しとして使用されていたほど、日本人にはなじみ深い健康効果といえます。
寒天の効能・効果を高める食べ方は?
食物繊維が豊富で便秘解消やダイエット効果の高い寒天ですが、その効能を高めるためには食べ方に配慮することが必要です。ここでは寒天の持つ効果や効能を引き出してくれる、おすすめの食べ方を紹介します。
寒天は水でふやかさずに煮溶かそう
角寒天と糸寒天、粉寒天では戻し方が異なるので注意が必要です。棒寒天と糸寒天は洗ってから水につけて水分を吸収させ、柔らかくしたものの水気を切ってちぎってから煮溶かして寒天液を作ります。ここで寒天をしっかり煮溶かしておかないと食べた後の体内で水分を吸収して膨らみ過ぎ、便秘がひどくなることがあるので気を付けましょう。
また粉寒天は水で溶かすことはできるものの、やはり鍋で短時間加熱することをおすすめします。糸寒天をサラダなどに加える際には、十分に水につけた後で水気を絞れば問題ありません。
寒天の摂取量は1日2gがおすすめ
ダイエットや健康の効果並びに効能があるとされる寒天ですが、摂取量は1日2g程度がおすすめです。成人男性における1日の食物繊維の摂取量の目安は18gですが、現代の食事で1日に摂取される食物繊維は12g程度とされているので、6gが不足していることになります。
食物繊維の不足を解消するためにも、まずは1日2g程度から始めてみると良いでしょう。汁物などに煮溶かして取り入れることもできるので、取り入れやすいタイミングで寒天を摂取してみてください。なお、食物繊維の不足を解消したいからと言って一度に食べ過ぎるのは逆効果です。その理由については次の項で解説するので参考にして下さい。
寒天の食べ過ぎは体に悪いので注意
食物繊維による便秘解消の効能を期待して寒天を食べ過ぎると、以下のような症状に見舞われることがあります。
・下痢
・便秘
・膨満感
寒天を食べ過ぎることで腸内の水溶性食物繊維が多くなると、便通が良くなり過ぎて下痢を起こすことがあります。また寒天ばかり食べても水分の摂取量が少ないと、腸で水分を吸収された便が固くなり便秘になりやすくなるのです。さらに腹持ちが良い食物繊維も、食べ過ぎるとお腹が張って気持ちが悪くなります。
ダイエットや健康につながる効能に期待しているなら、食べ過ぎによる悪影響が及ばないよう注意が必要です。また寒天を食べるだけで痩せられるわけではなく、栄養バランスを考えた食事をすることはいうまでもありません。
寒天を使った健康的なレシピを紹介!
寒天のダイエット効果を引き出したいなら、健康に良い効能を加えられるように組み合わせる食材にもこだわりたいところです。ここでは寒天を使った、健康効果の高いメニューを3つ紹介します。