寒天の効果・効能は?ダイエットや便秘に良い?1日の摂取量や食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】寒天の効果・効能を知っていますか?体に良いのでしょうか?今回は、<便秘解消・血糖値抑制>など寒天のダイエットや健康への効果・効能や効果を高める食べ方も紹介します。寒天を使った健康レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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寒天には様々な効能があるって本当?
かつて寒天ダイエットが一世を風靡したように、健康に良いイメージがある寒天ですが、その効果並びに効能について正しく理解している人ばかりではないようです。ここではまず、寒天の原料や栄養成分について説明します。
寒天の原料・成分
寒天の原料は海藻で、中でも紅藻類に分類されるテングサとオゴノリが使われています。テングサは海藻の属の総称で具体的にはマクサやオオブサ、オニクサが含まれます。角寒天・棒寒天はどちらの原料も使われますが、糸寒天・細寒天はすべてをテングサを、粉寒天は100%オゴノリを使用している寒天です。
寒天に含まれている栄養成分の80%は食物繊維です。しかし食物繊維以外にもガラクトースや鉄分、ヨード、カルシウムなどの栄養成分も含まれています。
寒天はダイエット向き?痩せる効果・効能とは?
寒天はダイエット向きの食材として注目を集めており、角寒天や糸寒天、粉寒天など様々な種類を日頃の調理に活用している人も多いようです。ここでは寒天がダイエットに向いているとされる、痩せる効果並び効能について説明します。(※1)
①カロリーが低い
寒天のカロリーと糖質の目安は、以下の通りです。
・角寒天/154kcal/0g
・糸寒天/154kcal/0g
・粉寒天/136kcal/0g
上記は100gあたりのカロリーと糖質をあらわしています。上記の値を見るとある程度のカロリーを含んでいるように感じるかもしれませんが、実際には1回に数グラムしか使用しないため、摂取カロリーとしては10kcal未満になります。その割に、水に溶かすことでボリュームが出るので、低カロリーな食品として活用しやすい食材です。(※2)
(*寒天のカロリーについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
竹内寿美恵
管理栄養士
寒天は低カロリーなのでダイエット中では果汁や牛乳などを固めて間食として利用することでストレスなくダイエット期間を乗り越える事ができます。
②腹持ちが良い
寒天には水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も含まれているので、食べると胃腸で水分を吸収します。この食物繊維が胃の中で水分を吸収することで、腹持ちが良くなるのも寒天の特徴です。食前に寒天を食べて食事量を減らしたり、寒天入りのものを間食として食べたりすると空腹を感じにくくなる効果があり、ダイエットに役立ちます。(※3)
竹内寿美恵
管理栄養士
寒天は喉ごしもよいので食べる時は1口30回程度噛むことでより満足感や満腹感を感じることができます。
③便秘解消・お通じをよくする
前述したように寒天には食物繊維が豊富に含まれているので、保水能力が高いです。食物繊維が腸内の水分を吸収することで便がカサ増しされ、腸の蠕動運動を促す作用があります。その結果としてお通じが良くなり、便秘解消の効果があるのです。食物繊維の働きにより便秘が解消されると腸内環境が改善され、健康維持につながる効能も期待できます。
④血糖値・コレステロール値を下げる
寒天には、アガロペクチンとアガロースの2種類の食物繊維が含まれています。人間は食事をすると血糖値が上昇し、それを正常値に戻すために血糖値を下げる働きを持つインスリンが分泌されます。一方でインスリンには脂肪をため込む性質もあるため、大量に分泌されと太りやすくなってしまうのです。
寒天の水溶性食物繊維が胃の中でゼリー状になると、脂質や糖質を包み込んで吸収を妨げてくれるので血糖値を下げる作用につながります。また食物繊維であるアガロペクチンにはコレステロールの吸収を妨げるだけでなく便とともに排出する作用があるため、コレステロール値も下がります。
血糖値とコレステロール値が下がることで、ダイエットや健康に役立つのが寒天の利点ですが、この効能を得られるのは角寒天と糸寒天だけであることに注意が必要です。これはアガロペクチンが粉寒天には含まれまないことが理由で、製造過程で水分とともに流出するからです。ダイエット目的で寒天を購入する際には、種類もしっかり検討しましょう。(※4)