かりんの効能は?のど以外にも効果あり?蜂蜜漬けなど食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】「かりん」の効能には何があるか知っていますか?実はのど・咳以外にも効果があるのです。今回は、<疲労回復・血行促進>など「かりん」の効能・効果と栄養成分や<ジャム・かりん酒・蜂蜜漬け・砂糖漬け>など栄養を効率よく摂れる食べ方を紹介します。<美肌・リラックス効果>などお風呂に入れた時の効能も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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「かりん」はのどの炎症・咳止め以外に効能あるの?
かりんエキスはのど飴に配合されているエキスとして知られており、のどの炎症・咳止めに効果があることで知られています。黄色い果実の「かりん」は、果物ですが硬く渋味もあるため生食することができません。あまり実物を見ることも少ない「かりん」ですが、のどの炎症・咳止め以外にも効能はあるのでしょうか。
管理栄養士りんご
管理栄養士
生の果実を店頭で目にする機会は少ないですが、とても良い香りがする果物です。旬は秋となっています。
「かりん」の効能・効果と栄養成分は?
かりんにはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。ここではかりんの効果・効能について、含まれる栄養との関連性にも触れながら詳しく説明します。
管理栄養士りんご
管理栄養士
かりんは、寒く乾燥が気になる季節に強い味方になってくれるでしょう。どんな栄養成分が含まれているかを知って、体調管理に役立てたいですね。
①のどの炎症を抑え、咳を止める
かりんには、のどの炎症を鎮めたり咳を止めたりする効能があることからのど飴などにエキスが使用されますが、これはかりんに含まれるアミグダリンという成分が有効であるためです。アミグダリンは熱を加えたりアルコールに漬けたりすることにより、ベンズアルデヒドという成分に変化します。
アミグダリンから変化したベンズアルデヒドには抗菌・抗炎作用があるため、細菌感染によるのどの不調を抑えることに役立つのです。
②免疫力を強くする
かりんには、タンニン、βカロテン、ビタミンCなどの抗酸化作用を持つ成分が含まれています。また、のど飴の成分として使用されるアミグダリンや香り成分であるトリテルペン化合物には殺菌・抗菌作用があるのが特徴です。
これらの成分はいずれも免疫力の強化に役立つことから、ウイルスの侵入や増殖を防ぎ風邪予防になります。また、かりんにはインフルエンザウイルスを抑える働きがあるという研究結果もあるため、特に冬場の感染症対策におすすめです。(※1、2、3)
③疲労を回復する
かりんには、クエン酸やリンゴ酸が含まれているため疲労回復に効果が期待できます。クエン酸は梅干しやレモンなどにも含まれている成分で、体内の乳酸などの疲労物質の素早い分解を促進する働きがあるため、摂取することで身体の不調や疲れが回復しやすくなります。(※4)
④むくみを予防する
かりんに含まれるクエン酸には代謝を活発にし、血行不良を改善したり、体温を高めたりする効果があります。また、かりんはカリウムも多く含んでいるため、水分代謝が良くなる効果が期待できるでしょう。こういった成分の相乗効果によって、かりんはむくみを改善する効果を発揮すると言われています。(※5)
⑤便秘・下痢の症状を抑える
かりんに含まれる食物繊維のペクチンは、乳酸菌を増やして便秘や下痢など腸の不調を整える効果があります。食物繊維には便のカサも増やす働きもあり、腸の蠕動運動を促すため便秘解消にも効果的です。また、クエン酸にも腸を刺激して排便を促す作用もあるため、かりんは便秘・下痢の症状を抑える効果が期待できます。(※6、7)