かりんの効能は?のど以外にも効果あり?蜂蜜漬けなど食べ方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】「かりん」の効能には何があるか知っていますか?実はのど・咳以外にも効果があるのです。今回は、<疲労回復・血行促進>など「かりん」の効能・効果と栄養成分や<ジャム・かりん酒・蜂蜜漬け・砂糖漬け>など栄養を効率よく摂れる食べ方を紹介します。<美肌・リラックス効果>などお風呂に入れた時の効能も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
硬くて生食することができない「かりん」ですが、どのように食べると良いのでしょうか。かりんの栄養成分やエキスを効率よく摂ることができるおすすめの食べ方や加工品の作り方を紹介します。
管理栄養士りんご
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生のままでは硬く、酸味と渋みが強いため、加熱や砂糖漬けをするなどの加工をすることでおいしく、効率よくいただくことができます。
①かりんジャムにする
かりんの実をジャムにして食べるレシピを紹介します。
1.黄色く熟したかりん1個(約400g)をよく洗い、皮を剥いて種を取り除く
2.種と皮をフライパンに入れる
3.全て浸る程度の水を入れ、とろみがつくまで煮る
4.種と皮を濾して煮汁だけフライパンに戻す
5.小さくカットきた果肉と砂糖260gを火にかけ、蓋をして中火で20分程度煮る
6.蓋を外し、果肉を潰しながらとろみがつくまで煮詰めたら完成
かりんで作ったジャムはトーストやヨーグルトにかけて食べるのがおすすめです。果肉をジャムにして食べることで、かりんに含まれる不溶性食物繊維を効率的に摂ることができます。また、加熱することでアミグダリンの抗炎症作用も高まります。
②かりん酒・かりんシロップにする
かりんのエキスを濃縮した、かりん酒・かりんシロップのレシピを紹介します。
1.黄色く熟したかりん約1kgをよく洗い、皮ごと1cm幅の輪切りにする
2.煮沸消毒した瓶にかりんを入れ、上から氷砂糖350gを入れる
3.ホワイトリカー1.8Lを注ぎ、冷暗所で3か月以上寝かせる
かりんシロップの場合は、かりんと氷砂糖のみで寝かせてください。3か月以上置くことで、かりんのエキスがしっかり出てまろやかな味わいになります。出来上がったかりん酒・かりんシロップは、ソーダなどで割って飲むと爽やかでおすすめです。
③蜂蜜漬けにする
喉に良い、かりんの蜂蜜漬けのレシピを紹介します。
1.黄色く熟したかりん1個(約400g)をよく洗い水気を拭き取る
2.種を取り除き、薄くスライスする
3.取り除いた種はお茶パックに入れておく
4.煮沸消毒した瓶に種と果肉を入れ、全体が浸かる程度の蜂蜜を入れる
5.1日1回上下を入れ替えるように混ぜながら、冷暗所で3週間ほど寝かせれば完成
かりんの蜂蜜漬けにはのどの炎症や咳を抑えるアミグダリンエキスが豊富に含まれ、風邪予防の作用があるシロップが出来上がります。蜂蜜自体にものどの痛みや咳を抑える作用があるので、のどの不調が増えがちな冬場には常備しておくと良いでしょう。お湯やソーダに溶かして飲んだりヨーグルトにかけて食べるのがおすすめです。
④砂糖漬けにする
自宅にある物で簡単に作れる、かりんの砂糖漬けのレシピを紹介します。
1.黄色く熟したかりん1個(約400g)をよく洗い、種を取り薄くスライスする
2.かりんをボールに入れ、砂糖50gをまぶす
3.煮沸消毒した瓶に砂糖とかりんを交互に入れ、最後は砂糖が一番上になるようにする
4.塩をひとつまみ上からかけて蓋をする
5.1日1回、下に溜まったエキスが上に行き渡るように瓶を振りながら1か月程度置く
簡単に作れる砂糖漬けは、シロップとしてかりんエキスを取り入れられるだけでなく、実に含まれる食物繊維なども摂ることができます。カットしてすぐに砂糖をまぶすことで変色防止になり、綺麗な黄色の砂糖漬けが出来上がります。
「かりん」はお風呂に入れても効能あるの?
身体に良い栄養が含まれているかりんは、お風呂に入れても良い効能が得られると言われています。ここでは、かりん入りのお風呂で得られる効果・効能について詳しく説明します。
①リラックス効果
甘さと爽やかさのあるかりんの香りには、リラックス効果があるためお風呂に入れるのにピッタリです。のどの炎症を防ぐ効果は、食べて摂取するアミグダリンだけでなく、かりんの香り成分であるトリテルペン化合物にもあります。少し疲れてのどの調子が悪い時や風邪の引き始めには、かりんの香りがする湯船にゆっくり浸かるのもおすすめです。
②美肌効果
かりんに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を促すため、かりん入りのお風呂には美肌効果が期待できます。また、タンニン・サポニンなどの収れん効果で肌を引き締める作用がえられるほか、糖類による保湿作用もあることからかりんは化粧品の成分としても使用されているほどです。(※8)
③疲労回復の効果
かりん入りのお風呂は、疲労回復にも効果があると言われています。かりんをお風呂に入れると、かりんに含まれるクエン酸・リンゴ酸の効果で疲労物質の乳酸の分解が促進されます。また、かりんのビタミンCなどの酸味成分にも疲労が蓄積するのを予防し、回復を早める作用があるため疲れた日のバスタイムに最適です。