うなぎと梅干しの食べ合わせが悪いは嘘？迷信の理由や他の組み合わせについても解説！

昔からうなぎと梅干しは食べ合わせが悪いという言い伝えがありますが、本当でしょうか。ここでは、うなぎと梅干の食べ合わせについて、根拠もあわせて説明します。

うなぎと梅干は食べ合わせが悪いという有名な言い伝えがありますが、実は医学的には根拠がなく、逆に相性が良い組み合わせであるといえます。梅干しの酸味のもとはクエン酸で、唾液や胃液などの分泌を促す働きがあり、うなぎの脂を消化しやすくしてくれるためです。また、どちらも疲労回復効果が期待できる食材なため、スタミナをつけたいときなどに一緒に食べるのがおすすめです。

うなぎと梅干の食べ合わせが悪いというのは迷信であることが分かりましたが、なぜそのような言い伝えができたのでしょうか。理由は諸説ありますが、主なものを紹介します。

梅干には消化を促し食欲増進させる効果があるため、それにより、うなぎを食べ過ぎないよう仕向けたいとの考えから、そのような言い伝えが生まれたようです。これは、単に過食が身体に良くないという考えの他に、昔から高級品とされていたうなぎを食べ過ぎるのは家計に良くない、という贅沢を避けようとする考えもあったとされています。

梅干しの酸味とうなぎの脂っこさが刺激し合い、胃に負担をかけたり、消化不良を起こして下痢などをしてしまうという考えもあったようです。実際にはそのような作用はありませんが、梅干しには口の中がすっきりする働きがあるので、その効果でうなぎを食べ過ぎてしまうと消化不良を起こす原因にもなりえます。

特にうなぎのような脂ののった食材は食べ過ぎに注意が必要なことから、このような言い伝えが生まれたともいえます。

うなぎを食べているときに梅干を食べると、うなぎの脂っぽさが軽減され、口の中がすっきりします。その作用によって体の中でもうなぎの栄養が消失されてしまっているんじゃないか、と心配した人達がいたことから、一緒に食べないほうが良いという言い伝えが広がったようです。

うなぎが腐って酸っぱくなっていた場合、梅干しと一緒に食べると梅干しの酸味で腐った味が分からなくなり、気づかずに食中毒になってしまうという考えもあったようです。昔は保存技術が整っていなかったことや、うなぎが夏によく食べられていたことから、食中毒への細心の注意が払われていたことが考えられます。