水出しコーヒーのカフェイン量は普通と比較して多い?妊娠中でも大丈夫?

【管理栄養士監修】水出しコーヒーのカフェイン量を知っていますか?多いのでしょうか?今回は、水出しコーヒーと普通のコーヒーのカフェイン量を比較し、妊娠中は危険なのか、1日の適量はどのくらいかを紹介します。水出しコーヒーのカフェインレス商品のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 竹内寿美恵
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短期大学卒業後、保育園勤務をしながら一般受験で管理栄養士試験合格。その後有名スポーツチーム、選手のスポーツ栄養士として活動し国立病院に就職。...
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短期大学卒業後、保育園勤務をしながら一般受験で管理栄養士試験合格。その後有名スポーツチーム、選手のスポーツ栄養士として活動し国立病院に就職。現在は幅広い指導経験を活かしフリーランスとして栄養指導や管理栄養士の育成講師・メディア出演でのコメント対応などして活動している。

目次

  1. 水出しコーヒーのカフェイン量は多い?少ない?
  2. 水出しコーヒーのカフェイン量を普通のコーヒーと比較
  3. 水出しコーヒーのカフェイン量は妊娠中だと危険?
  4. 水出しコーヒーは妊娠中でも適量を守れば問題ない
  5. 水出しコーヒーは妊娠中であれば1日1〜2杯にしよう
  6. 水出しコーヒーのカフェインレス商品のおすすめを紹介!
  7. ①焙煎珈琲 有機 デカフェ エチオピアモカ(1080円)
  8. ②オーガニックコーヒー カフェインレス 水出しコーヒーバッグ 90g(30g×3袋)(490円)
  9. ③おいしいカフェインレスコーヒー 水出しアイスコーヒー (594円)
  10. 水出しコーヒーのカフェイン量を理解しよう

水出しコーヒーのカフェイン量は多い?少ない?

水で抽出する水出しコーヒーはじっくり時間をかけて抽出することから、お湯で抽出するコーヒーと比較して苦味やえぐみが少なくすっきりとした飲み口が特徴です。コーヒー好きにはたまらない味わいの水出しコーヒーですが、カフェインはどのぐらい含まれているのでしょうか。ここでは水出しコーヒーに含まれるカフェイン量について紹介します。(※1)

水出しコーヒーのカフェイン量を普通のコーヒーと比較

100mlあたり スターバックス ジョージア
水出しコーヒー 42mg 58mg
普通のコーヒー 53mg 40mg

コーヒーは熱いお湯で抽出することによりコーヒー内に溶け出すカフェイン量が多くなりますが、水出しコーヒーは低温で抽出するため、一般的にはカフェイン量は少なくなる傾向です。しかし、お湯を使い短時間で抽出するコーヒーとは異なり、水出しコーヒーは8時間以上もの時間をかけてじっくりと抽出します。

そのため、一概に水出しの方がカフェイン量が少ないと言い切れない側面もあるようです。スターバックスのコーヒーにおいては水出しコーヒーのカフェイン量の方が少ない一方、ジョージアの製品は水出しコーヒーの方が多くカフェインが含まれています。

このように、豆の種類や分量、お湯の温度、抽出方法によっては水出しコーヒーの方がカフェイン量が増える場合もあります。また、水出しコーヒー1杯のカフェイン量が、エスプレッソ1杯分に相当することもあるそうです。カフェインの摂取量を抑えたい場合は、カフェインをカットしたデカフェを選択することがおすすめです。(※2)

(*エスプレッソのカフェイン含有量について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

エスプレッソのカフェイン含有量は?アメリカンコーヒーとどっちが多いか比較して紹介!

水出しコーヒーのカフェイン量は妊娠中だと危険?

カフェインの摂取量に制限のある妊娠中の女性は、水出しコーヒーを飲むことは可能なのでしょうか。ここでは妊娠中の女性の水出しコーヒーの摂取可能量について、各専門機関の具体的なガイドラインを挙げながら紹介していきます。

水出しコーヒーは妊娠中でも適量を守れば問題ない

日常的にコーヒーを飲んでいた女性が急にコーヒーを絶つと、却ってストレスとなる場合が少なくありません。妊娠中のカフェイン摂取は悪影響が大きいと思われがちですが、水出しコーヒーは適量を守れば妊娠中でも問題なく飲むことができます。

ただし、カフェインは過剰摂取によってめまいや不眠症、吐き気などの健康被害を引き起こす可能性があります。また、カフェインはコーヒーのほか、チョコレートやコーヒー、緑茶にも含まれているため、それらも考慮した上で過剰摂取に注意しながら水出しコーヒーを楽しんで下さい。(※3、4)

竹内寿美恵

管理栄養士

産後も同じくカフェインのコントロールは必要ですが、デカフェや無理のないカフェインの量を調整することで、ストレスの少ない生活を送る事ができます。

水出しコーヒーは妊娠中であれば1日1〜2杯にしよう

日本では、妊娠や授乳中の1日当たりのカフェイン摂取量について明確な基準は定められていませんが、世界各国では目安を提示しています。世界保健機関(WHO)、英国食品基準庁(FSA)、カナダ保健省 (HC)ではそれぞれ妊娠、授乳中のカフェイン摂取量について以下のように制限を設けています。

○世界保健機関(WHO)

  2001(平成13)年に公表した「Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding (BookletFor Mothers)2001」において、
  「紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約2倍のカフェインが含まれている。
 このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3~4杯まで
  にすべき」とされています。

○英国食品基準庁(FSA)
2008( 平成20)年に、妊婦のカフェイン摂取に関して新たな助言を公表しています。妊婦がカフェインを摂り過ぎることにより、出生児が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性があるとし、以前は300 mg を上限とすることが望ましいとしていましたが、新たな助言においては、妊娠した女性に対して一日当たりのカフェイン摂取量を200 mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)、に制限するよう求めています。

○カナダ保健省 (HC)

  2010(平成22)年に、カフェイン摂取について注意喚起を行いました。主な内容は以下のとおりです。

  ・少量のカフェイン摂取はほとんどのカナダ人にとって懸念はないが、過剰摂取は不眠症、頭痛、イライラ感、脱水症、緊張感を引き起こすため、特に子供や妊婦、授乳中の女性は注意すること。
  ・健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。
  ・カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。

このように、専門機関によって基準にばらつきはありますが、妊娠中でも安全にコーヒーを楽しむためには摂取を1日に1〜2杯に抑えることが好ましいと言えるでしょう。

さらに、英国食品基準庁(FSA)では「高濃度のカフェインは自然流産を引き起こす可能性があることを示す証拠がある」とも公表しています。妊娠中に水出しコーヒを飲む際はカフェインの過剰摂取に注意し、適量を守ってください。

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