牡蠣と食べ合わせが悪い・良い食材は?一緒に食べると腹痛・下痢になる?

【管理栄養士監修】牡蠣と食べ合わせの悪い食材を知っていますか?腹痛・下痢になるのでしょうか?今回は、牡蠣と食べ合わせが悪い食材に加え、食べ合わせが良い食材も紹介します。<柿・牛乳・梅干し・みかん>など食べ合わせが悪いと言われる他の組み合わせも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 加藤 心
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管理栄養士/幼児食インストラクター/食育アドバイザー 病院、保育所、行政での栄養士経験ありの30代児の母。「楽しくおいしく」...
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管理栄養士/幼児食インストラクター/食育アドバイザー 病院、保育所、行政での栄養士経験ありの30代2児の母。「楽しくおいしく」をモットーに幅広い年齢層に喜んでいただけるようなレシピ提供や食に関するコラムを執筆。

目次

  1. 牡蠣と食べ合わせが悪い食材は何がある?
  2. 牡蠣と食べ合わせが悪い食材は「ひじき」
  3. 牡蠣と食べ合わせが良い食材は?
  4. ①トマト・ちんげん菜・にんじん
  5. ②鶏肉・酢・納豆・もやし
  6. ③タコ・イカ・エビ
  7. ④ほうれん草・はまぐり・しじみ
  8. 食べ合わせが悪い食材(合食禁)は他に何がある?
  9. 牡蠣と食べ合わせの悪い食材には気をつけよう!

牡蠣と食べ合わせが悪い食材は何がある?

牡蠣はクリーミーな味わいや、栄養が豊富なことから、海のミルクとも呼ばれています。そんな牡蠣と食べ合わせが悪い食材は何か、紹介します。

牡蠣と食べ合わせが悪い食材は「ひじき」

牡蠣はたんぱく質の合成をサポートする「亜鉛」の含有量トップクラス食品です。しかし、大量のひじきと一緒に食べることで、ひじきに含まれる食物繊維や鉄が亜鉛の吸収を阻害してしまうことから牡蠣とひじきは食べ合わせが悪いといえるでしょう。

とはいえ現代の日本人はどちらの栄養素も不足傾向にあるため過剰摂取によるリスクは低いと考えられますが、より効率的に牡蠣の栄養を摂りたい場合は一緒に食べるのは避けたほうが良いでしょう。

また、腹痛や下痢になると昔からよく言われていますが、これは牡蠣の食あたりによる症状であり、牡蠣とひじきの食べ合わせによるものではありません。腹痛は、ウイルス感染によるものの可能性もあるため、腹痛を起こした際は早めに病院にかかることをおすすめします。(※1、2)

加藤 心

管理栄養士

牡蠣に豊富に含まれている亜鉛はひじきだけではなく、オレンジジュースやコーヒー、ナッツ類、豆類に含まれる「フィチン酸」によっても吸収が阻害されます。これらを過剰に摂らない、ひじきを食べた後にコーヒーは飲まないといった工夫をしましょう。

牡蠣と食べ合わせが良い食材は?

牡蠣と食べ合わせが悪い食材を紹介しましたが、逆に食べ合わせが良いのはどんな食材でしょうか。栄養素や効果、効能とともに紹介するので、今後牡蠣を食べる際の参考にしてみてください。

①トマト・ちんげん菜・にんじん

牡蠣とトマトやちんげん菜、にんじんの食べ合わせは、高血圧や動脈硬化の予防が期待できます。特に、トマトには活性酸素を取り除く効果が高いリコピンが含まれているため、牡蠣との組み合わせにより、疲労回復効果や美肌効果がアップします。(※3)

②鶏肉・酢・納豆・もやし

牡蠣と鶏肉・酢・納豆・もやしの食べ合わせは、肝機能の向上と血行促進の効果があります。特に、牡蠣と鶏肉は亜鉛とタウリンを多く含むという共通点を持っています。タウリンは、疲労回復効果や高血圧の予防効果があり、アルコール障害にも効果的な成分です。牡蠣と鶏肉を組み合わせることで、より多くのタウリンを摂取できます。(※4)

③タコ・イカ・エビ

牡蠣やタコ・イカ・エビ等の魚介類には、タンパク質やタウリン等の栄養素が豊富に含まれています。タンパク質は体つくりには欠かせない、重要な栄養素です。牡蠣とタコ・イカ・エビを組み合わせることで多くのタンパク質が摂取でき、スタミナアップに繋がります。(※5)

④ほうれん草・はまぐり・しじみ

牡蠣には亜鉛が豊富に含まれていますが、亜鉛は吸収しづらく、不足しがちな成分です。ほうれん草に含まれる鉄分や葉酸、マンガンなどの栄養成分は、亜鉛の吸収を助ける効果があります。またしじみとはまぐりは、どちらもあらゆるミネラルを豊富に含んでおり、牡蠣同様、亜鉛も豊富です。

牡蠣とほうれん草やしじみ、はまぐりの組み合わせにより、貧血の予防と改善が期待できます。(※6、7、8、9)

加藤 心

管理栄養士

その他にも亜鉛はビタミンCと一緒に摂取することで体内での吸収率を上げます。牡蠣にビタミンCがたっぷりなレモン汁をかけて食べるのは美味しくなるだけではなく、意味のある食べ方だったのですね♪

食べ合わせが悪い食材(合食禁)は他に何がある?

牡蠣とひじき以外にも合食禁は数多く存在し、以下のような組み合わせがあります。

・スイカとうなぎ、天ぷら
・蟹と柿
・うなぎと梅干し
・牛乳とあんず
・みかんと甘い果物
・酒と胡桃
・生卵と納豆
・エビとレモン
・タコとアワビ
・蕎麦と茄子

スイカとうなぎ、天ぷらの組み合わせは、有名な合食禁のひとつです。水分を多く含んでいるスイカと、油を多く含んでいるうなぎと天ぷらは、胃腸の働きを鈍くしたり、消化不良を引き起こす可能性があります。水と油という溶け合わない性質も相まって、吐き気をもよおす場合もあるため、胃腸が弱い人は特に注意が必要です。

また、みかんとバナナや柿、メロン等の甘い果物の組み合わせは、消化器官の機能を弱らせてしまう恐れがあります。果物同士の組み合わせは相性が良さそうに思えますが、みかんの酸味は、甘い果物が持つ消化酵素の働きを阻害するため、要注意です。

(*食べ合わせの悪い食品について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

スイカと食べ合わせが悪い食べ物は?うなぎ・天ぷら?牛乳など飲み物も紹介!
納豆と生卵の食べ合わせが悪い理由とは?栄養が相殺されるって本当?

牡蠣と食べ合わせの悪い食材には気をつけよう!

牡蠣とひじきは食べ合わせが悪いことを紹介しました。牡蠣に含まれる豊富な栄養素を無駄にしないよう、ひじきといっしょに食べるのは避けましょう。逆に栄養素の吸収を手助けする食材を、積極的に取り入れてみてください。

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