タラの芽には毒がある?偽物との見分け方は?食べ過ぎ・下ごしらえなど食べる際の注意点も紹介!
【管理栄養士監修】タラの芽には毒があると聞いたことはありますか?本当でしょうか?今回は、タラの芽に毒があるのかどうかに加え、毒があると言われる理由や、<トゲ・葉っぱ>などタラの芽もどきとの見分け方を紹介します。味わい・食感や美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
タラの芽に毒があるって聞いた…。本当?
タラの芽とはウコギ科のタラノキの新芽のことを指し、春に採れる山菜の一種で山菜の王様とも呼ばれています。このタラの芽に毒があるといった説がありますが、これは本当なのでしょうか。ここでは、タラの芽に毒があるかどうかについて解説します。
タラの芽に毒は存在しない
タラノキの新芽であるタラの芽には毒は含まれておらず、むしろ脂肪分や糖質量が低いうえに栄養価も非常に高い健康によい食材です。タラの芽にはビタミンやカリウム、鉄分などが豊富に含まれており、昔から病気の予防や長寿の効果が期待できる食材として活用されています。(※1、2、3、4、5)
平島さゆり
管理栄養士
春には一斉にアクの強い野菜や山菜が芽吹きますね。タラの芽には、植物性アルカロイドという成分が含まれていて、冬に溜まった体の中の脂肪分や老廃物を排泄してくれる役目があります。季節に合ったものを食べることで『毒は毒で解(げ)す』ですね♪
タラの芽に毒があると言われる理由は?
タラの芽は栄養価が高いにも関わらず、毒があると噂されているのはなぜなのでしょうか。ここではタラの芽に毒があると言われる理由について紹介するので、参考にしてみてください。
タラの芽に似た偽物(タラの芽もどき)に毒があるため
出典: @gogo_high_mt
タラの芽に似た偽物であるタラの芽もどきに毒があるため、タラの芽にも毒があると疑われることがあります。タラの芽もどきはウルシとも呼ばれ、このウルシの木の樹液に触れると皮膚がかぶれる恐れがあります。ウルシは新芽であれば食用となりますが、食べた後に舌に刺激を感じた人もいるため、ウルシは新芽であっても食べないほうが無難です。
タラの芽と偽物(タラの芽もどき)の見分け方は?
タラの芽とよく似ている偽物のタラの芽もどきは、どのように見分ければよいでしょうか。ここでは、タラの芽とタラの芽もどきの見分け方を紹介します。
①とげの大きさで見分ける
ウルシとタラは芽の形状がよく似ていますが、木にトゲがあるかどうかで見分けることができます。タラノキにはトゲがあり、ウルシの木にはトゲがありません。タラの芽を収穫する際には、必ずタラノキにトゲがあることを確認してから収穫しましょう。
また、タラの芽と同じウコギ科のコシアブラの芽も、タラの芽によく似ています。タラの芽のハカマと呼ばれる付け根の部分には小さなトゲがたくさんあり、コシアブラにはないのが特徴です。コシアブラもタラの芽と同様の食用の山菜で、天ぷらなどに調理して食べるのが人気です。
平島さゆり
管理栄養士
タラの芽の小さなトゲ、お料理していると刺さることがあります>_< 小さいのでなかなか取れなかったりして気になります。葉っぱの方を持って洗ったり、使い捨て手袋使うなどお気をつけくださいね♪