ニラを食べ過ぎは体に悪い?下痢・頭痛の原因に?1日の適量はどれくらいかなど紹介!
【管理栄養士監修】ニラを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?体に悪いのでしょうか?今回は、ニラの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛・吐き気・胃痛〉 など悪影響の例を原因や対処法・防止策とともに紹介します。ニラの食べ過ぎにならない量の目安や、適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ニラの食べ過ぎによる症状の対処法・防止策は?
ニラは食べ過ぎないこと以外でも、胃腸症状や口臭を防ぐことができるのでしょうか。ここでは、ニラの食べ過ぎによる症状の対処法や防止策を紹介します。
防止策①ニラを加熱して食べればアリシンが弱まる
ニラは種類や季節によっては生で食べることもできますが、下痢などの症状を起こりにくくするためには炒め物などの加熱調理がおすすめです。ニラだけではなくニンニクにも含まれているアリシンは、加熱することでその刺激を弱めることができます。さらにニラに含まれているビタミンAは、油とともに摂取することで吸収の効率が上がる栄養素です。(※3)
(*ニラは生食できるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
対処法②口の中に臭いが残った時は乳製品を食べるのがおすすめ
ニラやニンニクに含まれるアリシンは胃壁や口腔内の粘膜に付着し、ニラを食べた後の口の匂いの原因になります。ニラやニンニクの臭いが口の中に残った時には、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を食べると軽減されるのでぜひ試してみてください。これは乳製品に含まれている脂肪分に、アリシンを溶かす効果があるからです。
ニラを適量食べた場合の効果・効能は?
ニラは様々な栄養成分を含んだ緑黄色野菜なので、適量を食べることをおすすめします。ここでは、ニラを適量食べた場合の効果・効能を詳しく紹介します。
①ビタミンC
ニラ100gには19mgと、レタスの約4倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがあり、美肌効果や毛細血管や軟骨を健康に維持する働きのある栄養素です。
また、メラニン色素の生成を抑える作用もあり、美白やしみやそばかすの予防などにも役立ちます。人間はビタミンCを体内で生成できないので、ニラをはじめとする野菜やフルーツから摂取するようにしましょう。(※4)
平島さゆり
管理栄養士
ヒトは、ビタミンCを体内で作れないため、成人では1日の推奨量が100mg(2020年版食事摂取基準)と設定されています。鍋などでニラ100g摂ると1日の1/5のビタミンCが摂れますよ♪
平島さゆり
管理栄養士
ニラは、β-カロチンが含まれ、ビタミンEと相乗的に働きます。ビタミンCも多く含まれており、ビタミンACE(エース)として癌の原因のフリーラジカルを無毒化!体外に排泄し、免疫機能アップ♪癌の予防、老化の防止にもなります!鍋にマスト♪
②ビタミンB1
ニラ100gには0.1mgのビタミンB1が含まれており、体内で糖質からエネルギーを産生させる働きを補助します。このためダイエットに役立つほか、疲労回復にも効果的な栄養素です。ニラに含まれているアリシンはビタミンB1の吸収をサポートするので、効率的に栄養が摂取できる野菜だと言えるでしょう。(※5)
③カリウム
ニラ100gにはカリウム510mgが含まれており、成人男性の摂取目標の1/5を摂取することができます。カリウムには体内の余分なナトリウムと結合し水分とともに体外に排出する働きがあるので、塩分の摂り過ぎによるむくみ解消や血圧を下げることにも効果的です。(※6、7)
(*ニラの栄養素と効能について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)