セロリの食べ過ぎはNG?下痢の原因に?1日の適量はどのくらいかなど紹介!
【管理栄養士監修】セロリを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、セロリの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛・体が冷える〉など悪影響の例を原因とともに紹介します。セロリの食べ過ぎにならない量の目安や、適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
セロリの食べ過ぎに注意?
栄養満点のセロリはサラダやマリネ、炒めものや煮物にも使える野菜ですが、食べ過ぎると悪影響があるといわれています。今回は、セロリを食べ過ぎるとどんな影響が出るのか、また適量を食べるとどんな効果があるのかを紹介していきます。
セロリを食べ過ぎたらどうなる?
健康的なイメージのセロリですが、食べ過ぎるとどんな悪影響があるのでしょうか。ここでは、セロリの食べ過ぎで考えられる症状について紹介します。
①消化不良による下痢・腹痛
下痢になりやすいといわれる原因として考えられるのは、セロリの約70%は水分でできていることからです。残りの3割は栄養や食物繊維で、セロリに含まれる食物繊維は不溶性です。不溶性の食物繊維には便の量を増やす働きがあるため、食べすぎると消化不良を感じる人がいます。
もしくは食物繊維の豊富なセロリを食べて、便秘が改善されたのをお腹の不調と勘違いしてしまう場合もあります。便秘が改善されると1日1度の排便はむしろ健康的なため、問題ないといえます。(※1)
平島さゆり
管理栄養士
セロリは不溶性食物繊維がほとんどで、わずかですが水溶性食物繊維も含まれています。セロリの茎部分だけでなく、葉っぱもスープや佃煮で美味しく召し上がれます♪
②体が冷える
セロリは元々セリ科の夏野菜で、きゅうりやスイカなどと同じく身体を冷やす効果があります。猛暑による夏バテに効果的で、寝苦しい時も身体を中から冷やしてくれます。しかし元々身体の冷えやすい人が食べると、冷えを悪化させる原因になります。冷えの原因の多くは血管の収縮動作が悪かったり、血流が悪かったりすることです。
ひどくなると頭痛や倦怠感を起こすため、セロリを生のまま大量に食べるのはあまりおすすめできません。
平島さゆり
管理栄養士
夏野菜は、汗をかき大量にビタミンミネラルを喪失する時期に合わせて、それを補う性格のものが多いです。冷え性の方や冬に召し上がる場合は、塩揉みしたり加熱して水分を除いて召し上がりましょう♪
セロリの食べ過ぎにならない量はどのくらい?
食べ過ぎると体に毒とはいえ、栄養豊富なセロリは適度に食事に取り入れたいと考えるかも知れません。最近では朝食にスムージーの具材にすることも多いです。ここでは、セロリの食べ過ぎにならない量を紹介します。
1日多くて2本までに抑える
セロリの食べ過ぎで1番注意が必要なのは、高カリウム血症という症状です。高カリウム血症はカリウムの摂り過ぎによって引き起こす症状で、1日3,000mg前後を超えるカリウムの摂取は避けましょう。ただ、セロリの栄養成分のうちカリウムは約410mgのため、余程のことがない限りセロリの食べ過ぎで高カリウム血症になる心配はさほどありません。
食事はセロリだけを食べるわけではないため、他の食材から摂り入れるカリウムを考えると多くても1日2本までに抑えたほうが無難です。また妊娠中にセロリを食べ過ぎると流産しやすいという噂もありますが、根拠はありません。ただしセロリの種から採れるセロリシードと呼ばれるスパイスには、子宮の収縮作用があるため注意が必要です。
セロリシードも摂り過ぎる恐れはあまりないので、セロリの食べ過ぎで妊婦が気をつけるのはセロリによる冷えの作用です。妊娠中は冷えがひどくなる人も多いため、セロリは温かい料理で食べましょう。(※2、3)
平島さゆり
管理栄養士
日本人のカリウムの摂取基準は、成人で2500mg前後です。通常1日のお食事で2000mg程度摂取していますので、お野菜不足の方は、セロリを取り入れることで食物繊維もカリウムも充足されますよ♪
セロリを適量食べた場合の栄養と効果・効能は?
食べ過ぎた場合など注意点ばかり触れてきましたが、セロリは薬膳に用いられていたこともある栄養満点の野菜です。ここでは、セロリを適量食べた場合の栄養と効果・効能について紹介します。