セロリの食べ過ぎはNG?下痢の原因に?1日の適量はどのくらいかなど紹介!
【管理栄養士監修】セロリを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、セロリの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛・体が冷える〉など悪影響の例を原因とともに紹介します。セロリの食べ過ぎにならない量の目安や、適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①食物繊維:便秘解消・ダイエット効果
セロリに含まれる食物繊維には、便秘解消によるダイエット効果が期待できます。セロリの食物繊維は不溶性食物繊維で、便のかさを増し腸内を刺激することで便秘の改善がきたできます。便秘改善にはあわせて水溶性の食物繊維を摂ると効果的なため、海藻類やきのこ類といった水溶性食物繊維を多く含んだ食材とあわせてみましょう。(※4)
(*セロリのダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
平島さゆり
管理栄養士
大量に食物繊維を摂取しても、腸内細菌が食べやす餌になっていないことがあります。食物繊維をカスにする必要があり、しっかりよく噛んでお召し上がりくださいね♪
②カリウム:むくみ解消・夏バテ予防
セロリの栄養成分の中でもカリウムは、トマトの約2倍と豊富に含まれています。カリウムには身体の中の余分な水分やナトリウムを体外に出す働きがあり、むくみの解消に効果的でダイエットに必要な成分です。また酵素の働きや筋肉の働きを活性化する効果もあり、神経伝達にも関わるため夏バテ予防の効果も期待できます。
前項で食べ過ぎによる高カリウム血症について触れましたが、通常は腎臓の機能によって体内で調整されるためあまり気にする必要はありません。ただし元々腎機能に障害があったり機能が低下している人は注意が必要なため、適度に食事に取り入れましょう。(※5)
③アピイン:鎮静作用・抗酸化作用効果
香味野菜としても人気のセロリですが、セロリの独特な香りは40種類もの複雑な成分で構成されています。フラボノイドの仲間であるアピインはその香り成分の1つで、鎮静作用や抗酸化作用があります。これらの効果はセロリを食べるだけでなく、匂いを嗅ぐだけでも効果が期待でき、おすすめです。
具体的な鎮静効果は頭痛などの痛みを緩和させたり、特に精神面を安定させる効能があります。美容業界でも注目される抗酸化力も高く、ポリフェノールなどと同様にあらゆるアンチエイジング効果が期待できます。(※6)
(*セロリを食べるメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
セロリの効果的な食べ方も紹介!
上記以外にも、セロリには美容や健康に良い栄養成分が豊富に含まれています。カロリーや糖質も低いので、通常のメニューにもダイエット中にも積極的に取り入れたい野菜です。ここでは、セロリの栄養を活かす効果的な食べ方を紹介します。
①油で加熱調理する
セロリに含まれる栄養成分の中には、熱で壊れにくい脂溶性のビタミン類があります。脂溶性ビタミンは調理用の油には溶けず、体内の脂肪によって吸収される栄養成分です。そのためセロリは加熱調理で栄養が損なわれる心配がなく、安心して炒め物に使える食材です。ただしセロリの栄養成分には、熱に弱いビタミンUも含まれます。
こういった栄養を逃さないために、またセロリの食感を損なわないためにも、油で加熱する際は手際良く短い時間で仕上げましょう。(※7、8)
②水で洗う前にカットしない
カリウムやアピインの他にも、セロリには水溶性の栄養成分が含まれます。水溶性の栄養素は水に溶けやすく、カットしてから水で洗うと切り口から栄養が流出してしまいます。なのでセロリを調理する際は、水洗いしてからカットしましょう。水溶性の栄養は体に摂り入れにくい栄養と思われがちですが、気をつけて調理すれば吸収の良い成分です。
特にスープにして食べると栄養の溶け出したスープを丸ごと食べられるので、野菜のスープは便秘の改善など即効性の欲しい栄養補給に適したメニューです。