豚肉の栄養素と効能を部位別に!ビタミンが豊富?成分が取れる食べ方を紹介!

【管理栄養士監修】豚肉に含まれる栄養素を知っていますか?食卓にも並ぶことが多く、身近な食品の豚肉は実は栄養豊富な食品で健康志向の方にもおすすめな食材なのです。今回は、豚肉の〈部位別〉の栄養成分・効能に加え、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 酒井佑佳
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管理栄養士/米粉専門のパン作り研究家。 母の病気をきっかけに【制限食をこの世から無くしたい、食事で苦しんでいる人を救いたい】と強く思うようになり、ドラッグストア、...
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管理栄養士/米粉専門のパン作り研究家。 母の病気をきっかけに【制限食をこの世から無くしたい、食事で苦しんでいる人を救いたい】と強く思うようになり、ドラッグストア、クリニック勤務を経てフリーランスとなる。 現在は”みんなが同じものを食べられる幸せを”をコンセプトに、特定原材料7品目不使用のパン作りが学べる米粉パン教室、オンラインサロンを運営。

目次

  1. 豚肉はどんな食材?
  2. 豚肉の主産地
  3. 豚肉の部位
  4. 豚肉の栄養素と効果・効能【部位別】
  5. ①タンパク質
  6. ②ビタミンB1
  7. ③ビタミンB6
  8. ④ミネラル
  9. 豚肉の栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
  10. ①アリシンと一緒に食べる
  11. ②野菜もしっかり食べる
  12. ③摂取したい栄養素が多い部位を選ぶ
  13. 豚肉の栄養がとれるレシピのおすすめ
  14. ①すりおろしにんにく入りのしょうが焼き
  15. ②豚肉とお好みの野菜で鍋蒸し
  16. ③レンジで作るしっとり豚チャーシュー
  17. 豚肉は栄養豊富な食材

疲労回復に効果があると言われる栄養素ビタミンB1は、豚肉やウナギなどに豊富に含まれます。糖質の分解にも欠かせない栄養素で、主食と一緒に健康のためにも積極的にとりたい栄養素の一つです。疲労回復や精神安定作用の効果があり、ストレスを感じやすい方への効能も期待できます。

1日の摂取量に占める割合からも豚肉のビタミンB1含有量はとても高いことがわかります。ウナギや植物性食品では玄米や豆腐などにも含まれていますが、豚肉はビタミンB1を多く含む食品の代表として知られています。

酒井佑佳

管理栄養士

ビタミンB1は、不足すると糖質代謝がうまくいかずエネルギーにならないため、食欲不振、疲れやすい、だるいなどの夏バテのような症状に陥ります。

③ビタミンB6

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
0.32mg 1.4mg 23%

タンパク質の代謝に働く栄養素、ビタミンB6はタンパク質を多く摂取する人は同時に並行して摂っておきたい栄養素です。皮膚病やフケなどを防ぎ免疫機能にも働くためアレルギーの症状を防ぐ効果も期待されています。脂質の代謝も補助するので、脂肪肝を防止できるとも言われています。

バナナやサツマイモなど植物性食品にも豊富な栄養素ですが、動物性食品のほうが体内利用率も高く肉類から摂ると効率良く摂取できるでしょう。

④ミネラル

亜鉛 カリウム リン
含有量(100g) 1.6mg 310mg 180g
1日の摂取量の目安 10mg 2500mg 1000mg
1日の摂取量に占める割合 16% 12% 18%

血液、骨を作る栄養素ミネラルの仲間である亜鉛、カリウム、リンが豚肉には含まれています。これらは体内で合成されないもので食事から補う栄養素となります。亜鉛は細胞が新しく作り替えられる時に必要な栄養素で、傷の治りを早くしたり、血糖値を下げる働きがあります。

カリウムは血圧を正常に保ち、高血圧やむくみ改善への効能が期待できます。煮ると約30%が失われてしまう水溶性の栄養素なので意識して摂取したい方は、豚汁など煮汁ごと摂れる調理法にすると良いでしょう。

リンはカルシウムと結合し歯と骨の素となる栄養素です。カルシウムの次に体内存在量が多いもので、不足すると筋肉が弱ったり疲れやすくなると言われています。幅広い食品に含まれているもので豚肉の部位ではレバーに多く含まれています。

豚肉の栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?

豚肉にはビタミンやタンパク質が豊富な食品ということがわかりました。この栄養成分を効率良く摂る食べ方はあるのでしょうか。栄養を効率よく摂れる、食べ方のおすすめを紹介します。

①アリシンと一緒に食べる

アリシンの多く含まれる食品ににんにくがあります。豚肉に豊富なビタミンB1とアリシンは相性のとても良い栄養素で、一緒に摂取することでビタミンB1の吸収率が向上します。にんにくでスタミナもつくので疲労回復にも効果があると言われています。

炒めものに、すりおろしたにんにくを加えたり、薄切りにしたにんにくでガーリックポークソテーなど、手軽に美味しく相乗効果が期待できそうです。

酒井佑佳

管理栄養士

アリシンはニンニク以外にも、玉ねぎやネギなどにも豊富に含まれます。 アリシンは熱に弱いですが、油と一緒に調理すると分解されにくくなるので、炒め物がおすすめです。

②野菜もしっかり食べる

お肉は栄養価の高い食品ではありますが、燃焼する際に体に負担をかけてしまいます。体に負担をかけずに豚肉を体内で燃焼させるには、しっかり野菜も摂り、栄養バランスよく摂取することが必要となります。野菜200gに対して豚肉100gが目安と言われています。健康のためには動物性食品と植物性食品のバランスが大事です。

③摂取したい栄養素が多い部位を選ぶ

豚肉の部位ごとに栄養素の含有量は違うので、摂取したい栄養素がより多く含まれている部位を選ぶことも効率よく食べれる方法の一つです。ヒレの部分にはビタミンB1、タンパク質が一番多く含まれており脂肪分が少なく赤身の多い部分なのでダイエットや体づくりをされている方、美容面での効能に期待する方には選んでほしい部位です。

それぞれの部位で摂取することによる効果も変わってきますので、自分の摂取したい栄養素を知っておくと効率良く豚肉を食べることができます。

豚肉の栄養がとれるレシピのおすすめ

豚肉の栄養がしっかり取れ、疲労回復にスタミナのつく一品や健康のための体に負担の少ないおかず、簡単な調理で出来る一品などおすすめレシピを紹介します。

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