海苔の栄養素や健康効果は?食物繊維が豊富?食べ過ぎの注意点なども紹介!
【管理栄養士監修】みなさん海苔に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、〈タンパク質・食物繊維・鉄分〉など海苔の栄養成分・効能に加え、食べ過ぎなど注意点も紹介します。記事の最後では海苔を使ったレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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海苔はどんな食材?
海苔は古くから日本の食卓に並び、海苔と髪の毛の関係を取りざたされますが、本当に髪に良いのでしょうか。
海苔と髪・育毛の関係
髪の質を高める栄養素として
・タンパク質
・ビタミンC
・ビタミンB群
・亜鉛
・カルシウム
・ヨウ素
などが挙げられますが、中でも海苔にはビタミンCやカルシウム、ビタミンB群が多く含まれています。ビタミンCは髪の細胞や頭皮を丈夫にし、ビタミンB群は髪の生成を助けます。カルシウムは、白髪防止に良いと言われています。
海苔の栄養素と効果・効能
重量 | 3g(1枚) |
---|---|
カロリー | 6kcal |
タンパク質 | 1.2g |
糖質 | 0.1g |
食物繊維 | 1.1g |
脂質 | 0.1g |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は、焼き海苔1枚あたりの含有量です。糖質、脂質が低く食物繊維が豊富であることがわかります。下記は100gあたりの含有量になっており、焼き海苔33枚分に相当する量にはなりますが、海苔の栄養素と効果・効能について紹介していきます。
① 食物繊維
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 36.0g | 25.2g | 36.4g |
1日の摂取量の目安 | 20g | 20g | 20g |
1日の摂取量に占める割合 | 180% | 126% | 182% |
海苔の約3分の1は食物繊維です。食物繊維は便秘改善・大腸がんや高コレステロール血症など様々な病気の予防に寄与しています。海苔に含まれる食物繊維は野菜などに含まれる食物繊維と違い、水に溶ける水溶性食物繊維なので、腸を傷つけることなく穏やかな整腸作用を促します。
その際粘性に変化するので余分な脂質を吸着して排出させ、糖質の緩やかな吸収も促して、更にビフィズス菌などの有用菌を増殖させ、腸内環境を整える効果があります。(※2)
② タンパク質
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 41.4g | 40.0g | 34.8g |
1日の摂取量の目安 | 60g | 60g | 60g |
1日の摂取量に占める割合 | 69% | 67% | 58% |
タンパク質が多く含まれる食品といえば、大豆や肉類などを想像しますが、実は海苔も負けてはいません。海苔約3枚には茹でた大豆15gに相当するタンパク質が含まれています。また海苔のタンパク質構成要素であるアミノ酸は、9種類全ての必須アミノ酸を含んでいるため、海苔を食べることで体内で生成できないアミノ酸を補うことができます。
アミノ酸が不足すると、体内での筋肉や骨、血液の合成に支障をきたし、気力や思考力の低下、肌のトラブルや免疫力低下に繋がります。(※3)
③ 葉酸
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 1900μg | 1600μg | 1500μg |
1日の摂取量の目安 | 240μg | 240μg | 240μg |
1日の摂取量に占める割合 | 792% | 667% | 625% |
葉酸はDNAやRNAなどの核酸やタンパク質の生合成を促進するため、体の発育には欠かせないビタミンです。そのため、妊娠すると胎児の発育のために、1日に必要な葉酸の摂取量が増え、推奨量は480μgになります。
妊娠期に葉酸が欠乏すると胎児に神経管閉鎖障害が発生するリスクが高まるため、妊娠期は特に意識的に葉酸を摂る必要があります。(※4)
④ 鉄分
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 11.4mg | 8.2mg | 48.3mg |
1日の摂取量の目安 | 7mg | 7mg | 7mg |
1日の摂取量に占める割合 | 163% | 117% | 690% |