海苔の栄養素や健康効果は?食物繊維が豊富?食べ過ぎの注意点なども紹介!
【管理栄養士監修】みなさん海苔に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、〈タンパク質・食物繊維・鉄分〉など海苔の栄養成分・効能に加え、食べ過ぎなど注意点も紹介します。記事の最後では海苔を使ったレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
鉄分は比較的、目安量の摂取が難しく不足しがちな微量ミネラルです。鉄分といえばレバーやうなぎに多いとされていますが、実は海苔にもかなり多く含まれています。具体的には海苔約5枚がレバー1切れ分(40g)や、ほうれん草1束に相当する鉄分が含まれています。
鉄は体内に酸素を運ぶヘモグロビンの成分になっており、不足すると鉄欠乏性貧血になります。貧血になると血液は酸素を十分に運べないので体が酸素不足になり、疲れやすくなったり、頭痛がするなどの症状が出ます。(※5)
⑤ カルシウム
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 280mg | 170mg | 86mg |
1日の摂取量の目安 | 650mg | 650mg | 650mg |
1日の摂取量に占める割合 | 43% | 26% | 13% |
カルシウムは骨格や歯の構成成分であり、血液の凝固や筋肉の収縮運動にも関わる人間にとって非常に重要なミネラルです。そのため、育ちざかりの子供や妊婦の方はカルシウムを多く取る必要があります。またカルシウムが欠乏すると骨がスカスカになり骨折などしやすくなってしまう骨粗鬆症になるリスクが高まるため注意が必要です。(※6)
⑥ ビタミンB1
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 0.69mg | 0.61mg | 0.57mg |
1日の摂取量の目安 | 1.4mg | 1.4mg | 1.4mg |
1日の摂取量に占める割合 | 49% | 44% | 41% |
ビタミンB1は私達の主食であるご飯やパンなどの糖質を分解してエネルギーを産生する働きがあります。ですのでいくら糖質を摂取してもビタミンB1が不足しているとエネルギーに変換することができず、疲労が溜まったり、精神が不安定になったりします。
逆に、ビタミンB1を摂取すると、疲労回復や食欲増進が期待でき、皮膚や粘膜を健康に保持させる効果が見られます。(※7)
⑦ ビタミンC
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 210mg | 200mg | 3mg |
1日の摂取量の目安 | 100mg | 100mg | 100mg |
1日の摂取量に占める割合 | 210% | 200% | 3% |
ビタミンCは主に柑橘系の果物や緑黄色野菜に多く含まれるミネラルですが、海苔には、みかんの約1.5倍ものビタミンCが含まれています。ビタミンCは肌のシミを防ぐ効果や薄くする効果があります。またストレスなどへの抵抗力を強めるだけでなく、抗酸化作用もあり、有害な活性酵素から体を守ってくれる働きがあります。(※8)
⑧ カリウム
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 2400mg | 2700mg | 4500mg |
1日の摂取量の目安 | 2500mg | 2500mg | 2500mg |
1日の摂取量に占める割合 | 96% | 108% | 180% |
カリウムは私たちの体内のほぼ全ての細胞に存在しており、細胞を正常に保ったり、ナトリウムによって高くなった血圧を下げ、調整する働きがあります。日本人は塩分を取りすぎている傾向にあるため、特に高血圧の方などは塩分を控えるだけでなく、カリウムを摂取することがオススメです。(※9)
⑨ EPA
焼き海苔 | 味付け海苔 | 岩のり | |
含有量(100g) | 1200mg | 1100mg | 220mg |
1日の摂取量の目安 | 1000mg | 1000mg | 1000mg |
1日の摂取量に占める割合 | 120% | 110% | 22% |
海苔には血圧を下げる効果や血漿中のコレステロール値を下げる効能があるEPA(イコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。そのため海苔は動脈硬化の予防やがんの予防に効果的であるとされています。(※10)
海苔を食べる際の注意点は?
栄養満天の海苔ですが、たくさん食べれば良いというわけではないようです。それではどのような点に注意して食べるべきでしょうか。