いくらの栄養成分と効能は?美容効果あり?プリン体・塩分など注意点も紹介!
【管理栄養士監修】いくらに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、いくらの栄養成分・効能に加え、〈プリン体・塩分・コレステロール〉など食べ過ぎの注意点も紹介します。いくらの旬や筋子との違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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いくらはどんな食材?
北海道名物、いくら。プチプチした食感とほんのり感じる塩気は、老若男女問わず愛される寿司ネタの定番です。いくらに旬はあるのでしょうか?またいくらとセットで良く耳にする「筋子」との違いは何でしょうか?
いくらの旬
鮭の産卵期である9~11月がいくらの旬になります。塩漬けされた物や冷凍品もあり、一年中食べることができますが、この時期のいくらが1番新鮮と言えるでしょう。また産卵間近に採られたいくらの方が大ぶりで、栄養価も高く味わいも濃いのが特徴です。ふっくらしていて艶があり、また赤く透き通った物を選ぶと良いでしょう。
ちなみに日本国内では、鮭の卵、もしくは鱒の卵(正式には「ますこ」と言います)を「いくら」と表現しますが、実はロシア語であり「魚卵」を意味します。
いくらと筋子の違い
いくらと筋子は同じ鮭の卵ですが、収穫されたタイミングが違います。まず、いくらは産卵間近の成熟した魚卵を1個ずつバラバラにした物です。それに対して筋子は、まだ成熟していない未成熟の卵の卵巣膜のままの状態を言います。
好みにもよりますが、いくらは皮が厚くプチっとした食感を楽しめ、筋子は皮がまだ柔らかく口溶けが良いのが特徴です。
いくらの栄養素と効果・効能
カロリー | 272kcal |
---|---|
糖質 | 0.2g |
タンパク質 | 32.6g |
食物繊維 | 0g |
脂質 | 15.6g |
※成分は100g当たりの量です
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
低カロリー・低糖質ないくらですが、その他にも注目したい栄養が沢山含まれています。具体的な栄養素とともに効果・効能を見ていきましょう。
①DHA
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2000mg | 1000mg | 200% |
DHA(ドコサヘキサエン酸)は魚の油に多く含まれ、人間が健康に生命を維持するために必須の栄養素です。脳の神経細胞を活性化する効能があるため、学習能力の上昇や、高血圧症の改善にも期待されています。
またDHAはオメガ3 系の不飽和脂肪酸というものに属し、これらは脂肪酸にも関わらず体内でも固まりにくく、中性脂肪の減少やコレステロールの低下にも効能があるとされています。(※2)
②EPA
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1600mg | 1000mg | 160% |
EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同じく、オメガ3系の不飽和脂肪酸の一つです。中性脂肪を減少してくれたり、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを高める働きをしてくれる栄養素です。また美肌などの美容効果も高く期待できます。
しかし残念なことに、これら不飽和脂肪酸は体内で作り出すことは出来ず、食事から摂取するしかありません。いくらはこの不飽和脂肪酸が豊富に含まれてるのです。(※3)
③タンパク質
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
32.6g | 60g | 54% |