いくらの栄養成分と効能は?美容効果あり?プリン体・塩分など注意点も紹介!
【管理栄養士監修】いくらに含まれる栄養素を知っていますか?今回は、いくらの栄養成分・効能に加え、〈プリン体・塩分・コレステロール〉など食べ過ぎの注意点も紹介します。いくらの旬や筋子との違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されており、これらは人体の臓器や筋肉などを生成するために絶対不可欠の栄養素です。また保湿効果があるため、肌や髪のトラブルを防いでくれる美容効果も期待できます。
摂り過ぎは肥満など現代病の原因にもなり得ますが、不足している感じている方は積極的に良質なタンパク質を取るよう心掛けると良いかもしれません。(※4)
④アスタキサンチン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.4mg | 6mg | 23% |
いくらや鮭が赤色なのは、アスタキサンチンという成分が含まれているためです。アスタキサンチンはビタミンEの1000倍も抗酸化作用があり、疲労回復や眼精疲労の改善、また美しい肌を保つ美容効果もあると言われています。
近年、アスタキサンチンはアンチエイジングの分野でも注目を浴びている栄養成分です。
住吉彩
管理栄養士
いくらは栄養価も高くアルギニンの含有量は魚介類ではトップクラスです。免疫力を向上させたり生活習慣病の予防の効果も期待できます。またビタミンB郡も多く含まれていて、エネルギーの代謝効率も上げてくれます。
いくらの食べ過ぎは危険?プリン体は大丈夫?
最近では「プリン体0」をうたったビールが出ているほど、プリン体を気にする方が増えてきました。一般的に動物性の食べ物や魚卵に多いと言われるプリン体ですが、いくらの食べ過ぎは危険なのでしょうか?
いくらのプリン体はさほど多くない
生ハム | 138.3mg |
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いくら | 3.7mg |
明太子 | 159.3mg |
*100g当たりのプリン体の含有量
実はプリン体自体は有害な物ではなく、人間の体内でも生成されます。しかしこのプリン体が体内で多くなると、激しい激痛を伴う関節痛、痛風の原因となってしまうのです。そして実際いくらには、このプリン体がほとんど含まれていません。
生ハム100g当たりに138.3mgのプリン体が含まれていることを考えれば、とても低いと言えます。
塩分の過剰摂取に要注意
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.3g | 8g | 29% |
和食はヘルシーと言われますが、醤油や味噌などは塩分は多く、普段の食事でも1日の塩分摂取量目安を超過しがちです。いくらも塩分は多いため、1日3食のうち1食を塩分控えめのメニューにするなど、塩分過多にならないよう注意が必要です。
コレステロールにも注意が必要
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
480mg | 200mg | 240% |
いくらも卵なので、コレステロールはかなり高めです。様々な医学説がありますが、前述に出てきたEPAの効能により、いくらを食べてコレステロール値が上昇するよりも、下げ幅がはるかに上まわっているとも言われています。ただ、いずれにしても摂り過ぎには注意したいところです。
住吉彩
管理栄養士
いくらは海の宝石とも言われるほど栄養価の高い食べ物ですが、食べ過ぎると塩分やコレステロールにも影響を及ぼします。これらは生活習慣病などさまざまな病気を引き起こすことにもなりかねないので食べ過ぎには注意したいですね。
(*いくらの食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)