白子の栄養素と効能は?タンパク質が豊富?プリン体など食べ過ぎの注意点も解説!
【管理栄養士監修】白子に含まれる栄養素を知っていますか?お酒のおつまみにするイメージの強い白子ですが、今回は、白子の栄養成分・効能に加え、〈プリン体・コレステロール〉など食べ過ぎの注意点も紹介します。レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ビタミンDはカルシウムの吸収を良くし、骨や歯を作ります。太陽を浴びることで体内で作ることもできる成分ですが、近年太陽を浴びる機会が減っているため、注意が必要です。とくに成長期や、妊娠中・授乳中の女性には重要な栄養です。(※7)
④ビタミンE
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
1.8mg | 6.5mg | 28% |
ビタミンEは、強い抗酸化作用があり、血管や細胞の老化を抑制する効能があります。また、熱に強いため、加熱しても壊れないのもうれしい点です。(※8)
⑤カリウム・リン
カリウム | リン | |
含有量(100g) | 390mg | 430mg |
1日の摂取量の目安 | 2500mg | 1000mg |
1日の摂取量に占める割合 | 16% | 43% |
カリウムもリンも、私たちの体に欠かせない必須ミネラルの一部です。カリウムは、利尿作用などによって体内に溜まった余分な塩分や水分を排出し、むくみを解消してくれます。リンは、カルシウムと結合し、歯や骨を作り、強くしてくれます。(※9)(※10)
白子は食べ過ぎに要注意?理由は?
ここまで白子のもつ効能について触れてきましたが、白子を食べ過ぎた場合、悪影響はあるのでしょうか。ここでは白子の成分をもとに、食べ過ぎると良くない理由を紹介します。
①プリン体の過剰摂取
プリン体とは、実はほとんどの食品に含まれ、うまみ成分として知られています。適度なプリン体は、身体の細胞を作るのに必要なものです。このプリン体は、肝臓で尿酸に分解され、体外に排出されます。
この尿酸の量が体外に排出できる量を上回ってしまうと、痛風などの病気に繋がってしまいます。白子100gあたりのプリン体の量は、300mgほどといわれており、1日の摂取上限は400mgとされているため、注意が必要です。
また、白子を食べるときはお酒を一緒に飲むことが多く、お酒も種類によってはプリン体が多く含まれています。また、プリン体が少ないお酒を選んでも、アルコールには尿酸の排出を阻害する働きがあるため、合わせて注意が必要です。
竹本友里恵
管理栄養士
白子に多く含まれるプリン体は細胞の核酸を構成する成分で、新しい細胞を作る時に欠かせない栄養素です。プリン体のほとんどは食品からではなく体内で合成され、体内で代謝されて尿酸になる循環をしています。そのため、実際にプリン体を多く含む飲食物を毎日大量に摂取していると、尿酸値は上がります。プリン体を多く含む食べ物など、特定の食品だけに注意するのではなく、慢性的な食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎに注意が必要です。
②血中コレステロール値の上昇
白子のコレステロール値は、100gあたり360mgとされています。1日の摂取上限は750mgといわれているので、白子のコレステロール値は高いといえます。適度な量のコレステロールは、血管を強くするなどの働きがありますが、摂りすぎると血液の流れを悪くし、血栓を作ってしまい、動脈硬化・脳卒中や心筋梗塞などのリスクを上げてしまいます。
このコレステロールは、実は白子の種類によって大きく異なります。フグやあんこうなどの白子はコレステロール値が高いとされており、コレステロールが低いといわれるのは、鮭の白子です。コレステロールが気になる方は、食べる量や魚の種類に気を付けてみると良いでしょう。
白子の栄養がとれるレシピのおすすめ
なかなか家で調理する機会の少ない白子ですが、実は下処理は意外に簡単です。ここで、おすすめの白子の調理方法を紹介します。
①白子ポン酢
もっともよく食べられる白子料理で、下処理の仕方も分かりやすいのでチャレンジしやすいメニューです。薬味をお好みのものにし、たっぷりかければ栄養バランスもさらに良くなります。