猛毒キノコ「カエンタケ」を食べてみた時の症状がやばい。死亡する可能性も。
カエンタケを食べてみたらどんな症状が出るか知っていますか?死亡事故も起きています。今回は、カエンタケの生息地・見た目・味など特徴にくわえ、カエンタケを食べてみた・触ったときの〈症状・対処法〉を紹介します。カエンタケを見かけたときにどうすべきなのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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- カエンタケとは?猛毒キノコ?
- カエンタケの色・大きさなど見た目や味の特徴
- カエンタケの生息地・分布
- カエンタケの致死量はわずか3g
- カエンタケを食べてみたらどうなる?症状や死亡事故は?
- カエンタケを食べて一命を取り留めたとしても後遺症が残る可能性が高い
- カエンタケ摂取後数十分以内は消化器症状が現れる
- カエンタケ摂取後数時間以内は神経系の症状が現れる
- カエンタケ摂取後24時間以上は生命の維持が困難になる
- カエンタケを食べてみたときの対処法は?
- 吐いてすぐに救急車を呼ぼう
- カエンタケを触ってみたらどうなる?症状は?
- カエンタケを触るだけで皮膚がただれる
- 空気中に漂う胞子に触れるだけでも炎症などを引き起こす
- カエンタケに触ったときなどの対処法
- カエンタケを触ったときは手洗いして救急車を呼ぼう
- カエンタケの汁が目に入ったときは洗い流して救急車を呼ぼう
- カエンタケを見かけたら?駆除してもすぐ生える?
- カエンタケは自分で駆除するのではなく役所に駆除してもらうのが安全
- カエンタケには気をつけよう
カエンタケとは?猛毒キノコ?
日本には様々なキノコが自生していますが、中でもカエンタケは色鮮やかで目を引きます。しかし日本に自生しているキノコの中には毒キノコも多いので、カエンタケは安全なのかが気になるところです。ここでは、カエンタケとはどのようなキノコなのかを詳しく説明します。
カエンタケの色・大きさなど見た目や味の特徴
カエンタケは炎が燃え上がるような形状をしていることが、名前の由来です。根元から3~10数本の分岐がみられることが多く、高さは10cmを超えることもあります。色は朱色から赤色で、根元から先端にいくにつれて濃くなるのが特徴です。
カエンタケに似ているベニナギナタタケは食べることができるキノコですが、味がないため彩りを添える目的で使われています。一方のカエンタケを食べると強い苦味を感じ、飲み込むのも大変です。
カエンタケの生息地・分布
カエンタケの生息地は日本だけでなく、中国やジャワ島にも自生しています。日本国内では本州や四国、九州のブナ科の樹木が生息している地域に分布しているようです。中でもナラ枯れと呼ばれる枯れた立木や、倒木の側で生息するケースが多いとされています。
カエンタケの致死量はわずか3g
カエンタケの致死量はわずか3gと、猛毒キノコであることは厳然たる事実です。ティースプーン1杯のカエンタケを食べるだけで、死亡する可能性が高いのです。食べてはいけないだけでなく、空気中に浮遊しているカエンタケの胞子も毒を含んでいるので注意が必要です。
カエンタケを食べてみたらどうなる?症状や死亡事故は?
猛毒キノコの中でも最も毒性の強いカエンタケを、ベニナギナタタケと間違って食べてしまった事故はゼロではありません。その際にどんな炎症や症状が起こるのかが、気になるところです。ここでは、カエンタケを食べてみたらどうなるかを詳述します。
カエンタケを食べて一命を取り留めたとしても後遺症が残る可能性が高い
カエンタケを食べて一命を取り留めたとしても、以下のような後遺症が残る可能性が高いです。
・脳の萎縮
・言語障害
・運動障害
・麻痺
・脱毛
・脱皮
1999年に新潟県でカエンタケを食べて死んだ男性が1名おり、猛毒による循環器不全と腎不全が死亡原因でした。この事件の際に他に4名の男性もカエンタケを食べており、うち3名は入院する事態となっています。脳にダメージを受けると後遺症が残る危険性が高いので、食べてみたらどうなるのかと興味で口にするのは絶対に止めましょう。
カエンタケ摂取後数十分以内は消化器症状が現れる
カエンタケを食べて数十分以内には、以下のような消化器症状が現れます。
・嘔吐
・腹痛
・下痢
他の毒キノコと同じように、カエンタケも食べて10~30分ほどすると激しい消化器症状が発生します。下痢便や嘔吐物にもカエンタケの毒性が含まれ、皮膚につくと皮膚炎を発症するので注意が必要です。皮膚が直接触れることがないよう、ゴム手袋をしてから処理しましょう。
カエンタケ摂取後数時間以内は神経系の症状が現れる
カエンタケを食べて数時間を経過すると、以下のような神経系の症状が現れます。
・悪寒
・手足のしびれ
・めまい
・頭痛
・発熱
・喉の渇き
・喉の痛み
・口内炎
カエンタケに含まれている毒成分により、上記のような神経系の症状が徐々に発生します。時間の経過とともにそうした症状が悪化していき、さらに呼吸困難や白血球の減少などの症状が現れると死亡に至る危険性が大きくなってしまうので注意が必要です。