猛毒キノコ「カエンタケ」を食べてみた時の症状がやばい。死亡する可能性も。
カエンタケを食べてみたらどんな症状が出るか知っていますか?死亡事故も起きています。今回は、カエンタケの生息地・見た目・味など特徴にくわえ、カエンタケを食べてみた・触ったときの〈症状・対処法〉を紹介します。カエンタケを見かけたときにどうすべきなのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- カエンタケとは?猛毒キノコ?
- カエンタケの色・大きさなど見た目や味の特徴
- カエンタケの生息地・分布
- カエンタケの致死量はわずか3g
- カエンタケを食べてみたらどうなる?症状や死亡事故は?
- カエンタケを食べて一命を取り留めたとしても後遺症が残る可能性が高い
- カエンタケ摂取後数十分以内は消化器症状が現れる
- カエンタケ摂取後数時間以内は神経系の症状が現れる
- カエンタケ摂取後24時間以上は生命の維持が困難になる
- カエンタケを食べてみたときの対処法は?
- 吐いてすぐに救急車を呼ぼう
- カエンタケを触ってみたらどうなる?症状は?
- カエンタケを触るだけで皮膚がただれる
- 空気中に漂う胞子に触れるだけでも炎症などを引き起こす
- カエンタケに触ったときなどの対処法
- カエンタケを触ったときは手洗いして救急車を呼ぼう
- カエンタケの汁が目に入ったときは洗い流して救急車を呼ぼう
- カエンタケを見かけたら?駆除してもすぐ生える?
- カエンタケは自分で駆除するのではなく役所に駆除してもらうのが安全
- カエンタケには気をつけよう
カエンタケを食べて24時間以上を経過すると、生命の維持が困難になる症状が現れます。死亡に至らなくても内臓には大きなダメージを与えているので肝不全や腎不全なども発生し、多臓器不全状態が1ヶ月以上続くことも珍しくありません。死亡の危険性は軽減しても一生人工透析が必要になった人もいるほか、皮膚にびらんが残ることもあります。
カエンタケを食べてみたときの対処法は?
他のキノコと間違ってカエンタケを食べてしまった場合、死亡する危険があるので即座に対処することが大事です。カエンタケを誤食しないよう注意するだけでなく、対処法も覚えておくと安心です。ここではカエンタケを食べてしまった時の対処法を説明します。
吐いてすぐに救急車を呼ぼう
誤ってカエンタケを食べてしまった時はすぐに吐き、救急車を呼びましょう。その際、救急隊員や医師に伝えるべき情報と、行われる治療は以下の通りです。
【病院で伝えるべき情報】
・カエンタケを食べた可能性がある
・誤食した時間帯
・食べた量
・現在の症状
・症状が発生した時間帯
・自分の吐しゃ物に触れた人の有無
・一緒に誤食した人
【行われる治療】
・胃洗浄
・小腸洗浄
・血液透析
・皮膚の炎症の治療
胃洗浄や小腸洗浄は消化器官からカエンタケを取り除くために行い、間に合わない場合は血液透析に進み毒素を取り除きます。カエンタケを食べると皮膚に火傷のような炎症が発生することがあるため、ステロイド剤の塗布や症状が重い時には皮膚移植も必要です。カエンタケの毒素により脳障害が残った際には、治療ではなくリハビリを行うことになります。
カエンタケを触ってみたらどうなる?症状は?
カエンタケが世界一の猛毒キノコと呼ばれるのは、摂取量が少なくても死亡することだけが理由ではありません。カエンタケを安易に触らないよう、注意喚起されているからです。ここではカエンタケを触ったらどうなるのかについて、症状とともに説明します。
カエンタケを触るだけで皮膚がただれる
カエンタケは他の毒キノコと違い、触っただけでも皮膚に炎症が起こるので注意が必要です。中でもカエンタケから出る赤い汁に触ると強い炎症が起こり、皮膚がただれてしまいます。火傷のように表皮が剥がれ落ちるので痛みが強く、重症化すると皮膚移植を余儀なくされます。
空気中に漂う胞子に触れるだけでも炎症などを引き起こす
皮膚や粘膜が弱い人はカエンタケの胞子に近づくだけでも、以下のような炎症が発生する危険性があるので注意が必要です。
・目の痛み
・鼻腔の痛み
・皮膚のびらん
・皮膚に潰瘍ができる
カエンタケに直接触っていなくても、近寄って上記の症状が現れた時には悪化する前に対処する必要があります。安易に手や指でこすってしまうと、炎症範囲を広げることにつながるので注意してください。特に皮膚や粘膜が弱い人は炎症が起こりやすいので、覚えておきましょう。
カエンタケに触ったときなどの対処法
カエンタケは触っただけでも、時間の経過とともに炎症が悪化していくのですぐに対処するのが基本です。病院に行くまでの間に症状が悪化しないよう、いち早く対処するにこしたことはありません。ここでは、カエンタケに触ったしまった場合の対処法について説明します。
カエンタケを触ったときは手洗いして救急車を呼ぼう
カエンタケを触ったときは以下の手順で手洗いをして、救急車を呼びましょう。
①すぐに水で洗い流す
②石鹸や洗剤を使用し、しっかり洗う
カエンタケの毒は水洗いだけでは落ちないので、石鹸を使うのが基本です。カエンタケは毒素が強く皮膚から吸収されてしまうので、手洗いできても安心はできません。石鹸がない場合は、応急的に水やお茶で洗い流し、後ほど石鹸でしっかり洗浄してください。死亡の危険性を下げる意味でもすぐに救急車を呼び、病院で治療を受けましょう。
カエンタケの汁が目に入ったときは洗い流して救急車を呼ぼう
カエンタケの汁が目に入ってしまった場合は、以下のように洗い流したうえで救急車を呼びます。
①目を流水で洗う
②十分によく洗い流す
カエンダケの汁が目の粘膜から吸収されると、毒素が体内に広がってしまいます。石鹸の使えない目や口は、水でしっかり洗い流しましょう。この場合も重症化による死亡の危険性を避ける意味で、救急車で病院に搬送してもらうのが原則です。カエンタケの毒素にさらされる時間を短くするためにも、自力で病院に行くより救急車を呼んでください。