セロリの葉に毒があるは嘘?食べれるの?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
セロリの葉に毒はあるのかを知っていますか?食べれるのでしょうか?今回は、セロリの葉に含まれる栄養・成分を紹介します。セロリの葉のアク抜き方法や、<サラダ・佃煮・スープ>などセロリの葉のおすすめレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
セロリの葉に毒はある?危険で食べられない?
スーパーで1年を通して販売されているセロリは、独特な歯ごたえや香りで人気の野菜です。しかしセロリの茎はいつも食べていても、葉を食べたことがない人もいます。なぜセロリの葉は食べないのでしょうか、毒など食べてはいけない成分が入っているのでしょうか。今回はセロリの葉には毒があるのか、またその栄養成分について解説します。
セロリの葉に人に影響ある毒性はなく安全に食べれる
セロリの葉は茎と比べるとやや苦味や香りが強いですが、人に影響のある毒性はなく安全に食べることができます。インターネットの質問掲示板などで、セロリの葉には毒があるという情報が広まったことがあります。ではなぜそう言われるようになったのか、その理由を解説します。
セロリの葉に毒がある・危険と言われる理由は?
セロリの葉に毒があるので食べるのは危険だ、と言われるようになったのはなぜでしょうか。ここでは、セロリの葉には毒があるとされる3つの理由を紹介します。
①残留農薬の可能性
多くの場合野菜を育てる過程で、病気や害虫対策のために農薬が使われます。セロリは他の野菜と比べて農薬が多く使われており、セロリの葉はその農薬が残留している可能性があります。茹でこぼしたり野菜専用の洗剤で洗うと、効果的に残留農薬を落とすことができます。
②苦味成分「フラノクマリン」
セロリにはフラノクマリンという成分が含まれており、フラノクマリンは毒性があるので大量に摂取するとまれに死に至るケースもあります。しかしフラノクマリンはグレープフルーツやパセリなど様々な食材に含まれており、虫などの草食動物から保護する働きがあります。
健康なセロリに含まれるフラノクマリンの含有量はごく微量で1gあたり0.002g、冷蔵すると少し増えますが0.005g程度なので毒性があるとはいえ身体に不調が生じる量ではありません。
③シュウ酸
セロリにはシュウ酸が多く含まれており、シュウ酸は体質によっては食べすぎると尿路結石の原因になることがあります。しかしシュウ酸は水溶性なので、以下の手順でアク抜きをすれば含有量を減らせます。
①セロリを食べやすい大きさに切る
②ボウルにたっぷりの水を張り、セロリを浸け10〜15分ほどおく
③しっかり水気をきる
セロリは切ってから水にさらすと、より多くのシュウ酸が水に溶け出すので効果的です。よりしっかりとアク抜きをしたい場合は、たっぷりのお湯で茹でこぼす方法もあります。しかしセロリの葉に火が入るので、加熱料理をする時に行ってください。(※1)
セロリの葉は栄養が豊富?期待できる効果は?
セロリはとても栄養価が高く、代表的な成分は以下のようなものがあります。
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・βカロテン(ビタミンA)
・ビタミンC
・ビタミンU
・食物繊維
・アピイン
・セネリン
人の代謝に関わるビタミンB1や体内の活性酸素を除去するビタミンB2は、私たちの生命維持に欠かせない栄養素です。またβカロテンは細菌やウイルスの侵入から守ってくれる効果があり、ビタミンCには免疫力を高める働きがあります。ビタミンUは胃酸の分泌を抑えたり胃の粘膜を修復するのに効果的なので、積極的に取りたい栄養素の1つです。
食物繊維は腸を整える以外にも、血糖値上昇の抑制や血中コレステロールを低下させます。アピインやセネリンとは、セロリの独特な香りを作っている成分です。アピインやセネリンには、不眠の改善や疲労回復にも効果があります。また精神を沈める働きもあるので、頭痛やイライラを鎮める効果もあります。
これらの栄養素は実はセロリの茎よりも葉の方が多くの栄養成分を含んでいるので、セロリの葉も捨てずに積極的に食べましょう。(※2、3、4、5、6、7)
(*セロリの栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)